学会のお仕事
就職して1か月で東京出張(打合せ)を命ぜられ、某大手電機メーカーの研究所へ行き、学会の全国大会の準備がスタートしました。会場は東京のW大学を予定しており、後日、会場の下見にまた上京。そういえば、帰路台風にぶつかり、新幹線で3時間待機。まだケータイ無所持の時代で家に連絡をすることも大変でした。
主に発表者から原稿を集め編集と印刷に出す。幹事企業さんとプログラムを検討し、参加者から参加費を集めて領収書の発送、薄く多岐に渡る仕事でした。資料の目次なども当時のワープロソフトで作っていました。人手が足りない時は学生さんが手伝ってくれて、判らないなりに楽しく仕事をさせていただきました。
秋になり、いよいよW大学での全国大会の開催となりました。当時会員数500名ぐらいの学会規模でしたが、全国大会へは350名という驚異の参加率で会場にお越しいただき、事実上初めて会員の皆さんにお会いしたのです。電子メールや電話でやりとりはしていましたが、リアルにお会いすると、なんかイメージが違うとか(笑)、すごく偉い人だったんだ、、とか、人に実際に会うということにとても魅力を感じた瞬間でした。
全国大会は、研究発表の場として講義スタイルで行う方法、パネルに発表内容を掲示して行う方法、パネリストが討論を行うシンポジウムなど、様々な方法があることを初めて体感しました。3日間の大会では研究者や学生さんが熱心に討議を行い、盛会のうちに終了しました。(ちなみに技術的な内容は私には一切わかりません)
初めて学会というイベントを体験したのですが、まさかこの仕事を25年以上もやることになるとは、この時の私は想像もしていなかったのです。
つづく