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ゲーム制作会社とのお付き合い

先述しましたが、起業して入居したオフィス地区で知り合ったIT系先輩社長とゲーム制作会社の取締役さんには本当にお世話になりました。社会人の常識もビジネスの常識も何も知らない私の知恵袋&相談役的な存在で、私は心の中でビジネスのお父さんとお母さん(ちなみに二人とも男性だけど)と思っていました。

週に2~3回ゴルフの練習に行きながら、その日あったことや仕事で困ったこと、悩んだことなどを相談していました。最初の悩みは会社はこのままで良いのか、これから何をしていけばよいのかという漠然とした不安。いや、あの状況で不安以外に何の希望があったでしょう。独立したときに頂いている学会の運営の仕事だけでは私を含め3人の人件費+パート1人+アルバイト2人の給料を払ったら、本当に何も残らないどころか、皆ろくな給料を貰えない状況でした。パートタイマーの時と同じ給与+会社経営者としての責任だけが重たくのしかかるような感じ。

かたや、私が相談している先輩方は、そりゃまず収入が格段に違うI。具体的な金額を聞いたことはないけれど、みなさん良い車に乗って、ゴルフをして、生活レベルが違い過ぎる。いや、羨ましすぎる。私も仕事を頑張って、せめてこの人たちとちゃんと経営者としてお付き合いが出来るようになりたいと思いました。20歳近く年齢も離れているし、社会的立場も違う大先輩たちでしたが、本当に本当に影響を与えてくれた方々です。今でも尊敬しています。

まずはお決まりの質問「貴方の会社は何が出来るの?」私「学会の事務以外やったことがありません」じゃあ、誰を知っているの?どんな人と仕事をしてきたの?「大学関係はお付き合いが多いと思います。あと、企業の研究員さんとか、大学院の学生さんとか、、」とまぁ、幼稚園児に尋ねるがごとく話を聞いてくれました。

知り合って2年目のある日、ゲーム制作関係役員さんは私に、大学生かフリーターでサッカーゲームが好きな子を20人ほど集めてこられるか?と聞かれました。なんのこっちゃ?ですが、サッカーゲームのテストプレーヤーを探していると。私はとりあえず求人票を用意して、市内中の大学のアルバイト紹介部署を行脚しました。そして2か月後、なんとか20人のアルバイトスタッフを揃え、業務委託という形でゲーム会社さんとの取引が始まりました。

これがまた、、、人をかき集めて仕事をするなんて初めてのこと・・・。雇ったスタッフさんも面接・面談を経て採用しましたが、色々な人がいらっしゃる。業務委託開始後1か月後には、私は何度となく現場に呼び出され、お叱りを受けることになります。出勤時間を守らない、突然来なくなる、挨拶出来ない、様々な問題が発生し、その度に対応に当たらなくてはなりません。それでもとても良い仕事をしてくれる子もいて、この仕事は約2年間続くことになります。

その後ですが、弊社には韓国語が堪能なスタッフが2名ほどおり、韓国で発売されたゲームを日本語化するプロジェクトにも参画します。これもまた大変な作業でした。スタッフ2名に助っ人2名の4名で半年ほど焼く30万文字の翻訳・ゲームに組込み後の確認作業・修正作業等を行いました。業務終了まで半年以上かかったように記憶しています。

他にも5~6年に渡り、色々仕事を頂戴しましたが、この間に随分ゲーム業界の事も詳しくなりました。まだまだゲーム業界との付き合いは派生しますがお話は次の機会に。

つづく



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