起業動機ってなんやったかな
今更ですが、起業塾に参加したり、日本政策金融公庫に創業計画を提出する際には必ず起業動機はなんですか?と聞かれます。起業塾のコーディネーターをしていたころは、参加者の大半は自己実現のため、、だったんですよね。まれに金持ちになりたいとか生活のためとか。人それぞれですが。
私の起業動機はなんだったんだろう?と20年前を思い返してみる。まぁ、周りの状況から川の流れに乗っただけのような気もしますが、サラリーマンになる道だって確かにありました。でも自営業の道を選んだのは”時間”でした。時間を切り売りしたくないなと思ったんです。
学生時代からアルバイトに切磋琢磨しておりまして(笑)、時間さえこなせばバブル期間中ということもあって、学生の私でも時給1200円もらえる。今の時給と変わらないのがびっくりですね。大学にろくろく行かなかった私は手堅く20万円以上稼いでいたな。それはそれで、お金を貯めて好きなことをしていましたが、30歳になった私の考え方は違った。
当時、義理のお父さんが私が嫁にいってわずか半年後に脳内出血で倒れて、片麻痺になり車いす生活になりました。当初は親世帯と別居していましたが倒れてすぐに実家に呼び戻され、長男の嫁をやるわけですよ。旧家だったから、なんだか私も真面目に介護せねば!みたいな責任を感じて(まぁのちのちこの変な頑張りが破綻していくことになるわけですが)週1-2回のリハビリ通いやお義父さんの運転手などをやっておりました。こうなるととてもサラリーマンにはなれない。時間に束縛される仕事はできないなと思いました。
それでなくとも同居という新しい環境での暮らしで精神的に参っていた私。職場環境までまったく新しくするなんて無理だなー。できれば今までの環境に近い方が良いな、などと思いました。もうこうなると給料はどーでもいいや、、と考えて独立しました。
でもでも、結局は1-2年で仕事にのめり込んで、あと人に給料を払うようになって、その重圧から、脳内は24時間営業だし、常に資金繰りや仕事の入り方にぴりぴり。自由な時間?そんなもんあるようで無いわ!という状態に。よっぽどサラリーマンの方が時間融通が利いたのでは?と気が付いた時には後の祭りでした。