学会のお仕事 その2
学会の一大イベントの全国大会以外にも、年間を通して会員管理や会費徴収、運営委員会や編集委員会などの小さな会議も多数あり、その準備や日程調整、機関誌の原稿集めに編集、印刷屋さんとの交渉などなど仕事は多岐に渡りました。決して専門的な知識が必要ではありませんでしたが、何も知らない20代前半だからこそ、色々な仕事にチャレンジできたのかなと思います。大学研究室内での仕事でしたので、周囲の先生方や学生さんも協力してくれて、職場としては最高の環境でした。学生さんとは本当に良く遊びました。BBQに行ったり、スキーに行ったり、研究室旅行もひっついていったな。強いて言うなら国立大学なので施設が古かった・・・。トイレとか・・・。給料は学生時代のバイトよりも低かったけれど、休日と夜は学生時代の飲食店のバイトを続けていました。
今の私は、変に経験値が乗っかって、仕事内容を聞いただけで大体の負荷や労力が見えちゃう。あーこれはこうなるなとか、このやり方すると揉めるなとか。。反対に未知の領域には怖くてなかなか積極的には手が出せないです。老いるって恐ろしい。(笑)
そんなこんなであっという間に5-6年が経ち、担当していた学会も300名規模だったのがあっという間に700名を超える規模になりました。学会を担当する後輩秘書も増えて、最大4名ぐらいいたかな。学会設立者の教授が退官することになり、学会事務局をどこへ持って行くか、業者に委託するか、などの議論になります。私は結婚後も仕事を続けていましたが、義父が脳内出血で倒れ週1回のリハビリ通いなど、私生活にも変化があり、サラリーマンに転職するなどの選択肢もありましたが、時間制約が厳しい仕事は無理だなと判断しました。
色々と悩んだ結果、学会側からもオファーがあり、一緒に事務局を担っていた後輩秘書と個人事務所を立ち上げて、この学会の業務を引き受けることにしました。後輩秘書さんのお父さんが持っている事務所の6畳一間をお借りしてのスタートでした。
つづく