【モダン】デッキガイド:ゴルガリフード
こんにちは。
『団結のドミナリア』で盛り上がっている中、本日紹介するのはスタンダード…のデッキではなく、モダンです。
またなんだ、すまない。
先日行われた蒼紅杯で準優勝したボロス招来の紹介記事を書こうとも少し思ったのですが、ゴルガリフードの記事を書いていなかったので、先にこちらを優先しました。
そしてボロス招来の記事は…スプラトゥーンが発売するため、お蔵入りとなるでしょう。
ボロス招来については、僕のリストを75枚コピーしたものがスタンダードチャレンジでも準優勝していたり、もしかしたら本物のデッキかもしれません。
脱線してしまいました。そんなわけで今回は、モダンで僕が最近愛用しているゴルガリフードの記事になります。
■ゴルガリフードとは
フードデッキは、スタンダードやパイオニアをプレイしている方なら聞き馴染みのある言葉かもしれません。
《魔女のかまど》で食物(フード)を生み出し、その食物を生け贄に捧げることで墓地から《大釜の使い魔》が戻り、1点ドレイン。ここに《パンくずの道標》が加わると、毎ターン相手からライフを吸収しながら、リソースを獲得し続けることができます。
このフードエンジンに《波乱の悪魔》を加えて盤面やライフを脅かしたり、《フェイに呪われた王、コルヴォルド》をマナカーブの頂点に据えて大量のリソースを確保するのが、上環境におけるフードデッキ。
これだけでは「本当にモダンでそんな悠長なデッキが戦えるのか?」と疑問に思うかもしれません。
安心してください。ゴルガリフードは、しっかりとモダン級のデッキです!
■デッキリスト
4:《花盛りの湿地/Blooming Marsh》
4:《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
4:《草むした墓/Overgrown Tomb》
4:《ウルザの物語/Urza's Saga》
1:《見捨てられたぬかるみ、竹沼/Takenuma, Abandoned Mire》
1:《耐え抜くもの、母聖樹/Boseiju, Who Endures》
1:《成長の揺り篭、ヤヴィマヤ/Yavimaya, Cradle of Growth》
2:《沼/Swamp》
1:《森/Forest》
22 Lands
4:《アスモラノマルディカダイスティナカルダカール/Asmoranomardicadaistinaculdacar》
4:《通りの悪霊/Street Wraith》
4:《大釜の使い魔/Cauldron Familiar》
4:《金のガチョウ/Gilded Goose》
4:《楕円競走の無謀者/Ovalchase Daredevil》
20 Creatures
4:《地獄料理書/The Underworld Cookbook》
4:《パンくずの道標/Trail of Crumbs》
4:《魔女のかまど/Witch's Oven》
4:《破滅の終焉/Finale of Devastation》
1:《影槍/Shadowspear》
1:《飢餓の潮流、グリスト/Grist, the Hunger Tide》
18 Other
・サイドボード
4:《思考囲い/Thoughtseize》
3:《羅利骨灰/Tear Asunder》
2:《叫び大口/Shriekmaw》
2:《忍耐/Endurance》
2:《屍呆症/Necromentia》
1:《虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb》
1:《意地悪な狼/Wicked Wolf》
■ゴルガリフードの魅力
ゴルガリフードは、クリーチャーを焼き続ける《アスモ》と無限に帰ってくる《大釜の使い魔》によって、クリーチャーデッキに対して圧倒的な勝率を誇ります。
特に《敏捷なこそ泥、ラガバン》デッキに対して強く、手札破壊にも《パンくずの道標》がリソースを無限に供給してくれます。
イゼットラガバン、グリクシスシャドウ、ラクドスラガバン、ハンマータイムなどに強いデッキです。
反面、クリーチャーを介さないコンボデッキには弱く、緑トロンのような土地コンボは苦手としています。
しかし、ここで一つ重要な事実を教えましょう。それは今のモダン環境でクリーチャーを使わないコンボデッキは実は少ないという点です。
アミュレットタイタンは《原始のタイタン》と《イリーシア木立のドライアド》、独創力は《残虐の執政官》を使います。これらのカードを《アスモ》で処理できてしまうため、ゴルガリフードは実は有利なデッキが多いのです。
なんとなくゴルガリフードについてわかってもらえたと思うので、そろそろメインボード解説に移りましょう。
■メインボード解説
4《アスモラノマルディカダイスティナカルダカール》
まずは主役からの紹介です。このカードこそ、フードデッキをモダン級に昇華しています。
アスモには、フードデッキに必要不可欠な要素を2つ持っています。
まず1つ目が、食物を生み出せる点です。
正確にはこのカードが食物を作るわけではありませんが、《地獄料理書》をサーチできるので、実質食物を生成するカードです。
そして2つ目が、盤面に触るカードであること。
フードデッキで相手の盤面に触るには、《波乱の悪魔》や《意地悪な狼》、普通のインスタント除去などが必要となります。しかし、《波乱の悪魔》と《意地悪な狼》はどちらも他のカードがなければ除去としてあまり機能しません。
しかし、アスモならどうでしょうか?自身が食物を生成できるだけでなく、食物を2つ生け贄にするだけで6点を与えられます。
アスモが戦場に出て食物を出す体制が整うだけで勝つマッチがあるぐらいです。まずはこのカードが戦場に出なければ始まりません。
4《大釜の使い魔》
可愛い猫ですが、使われる側にとっては忌々しい猫かもしれません。
食物を生け贄にして戦場に戻ってくるため、手札から出すよりは、《地獄料理書》で捨ててそのまま戻す場合が多いです。このデッキはマナの使い道が無限にあるので、1マナで手札から《大釜の使い魔》を出すより墓地から出す方が楽です。
《敏捷なこそ泥、ラガバン》に対してのナイスブロッカーになります。戦場ががら空きの時はよく疾駆してくるので、《地獄料理書》で捨てた《大釜の使い魔》をそのまま戻して突然ブロックで打ち取れます。狙いましょう。
4《金のガチョウ》
フードを産めるマナクリーチャー。フードデッキのマナクリは後半も腐りにくいのが素晴らしい。
《金のガチョウ》と《パンくずの道標》が揃えばとりあえずリソースを取り続けられますし、《大釜の使い魔》も戻し放題です。
序盤からたくさん食物を用意しておくと、アスモをトップした時など嬉しい展開が多いので、暇さえあれば食物を作りましょう。1ターン目に《金のガチョウ》を出して2ターン目に《大釜の使い魔》しかアクションがなかったりする場合は、エンドして食物を増やす方が強いです。
4《楕円競走の無謀者》
アーティファクトが戦場に出ると墓地から手札に戻ってくるカード。
食物が戦場に出ると手札に戻せるので、《地獄料理書》で《楕円競走の無謀者》を捨てることで、タダで食物を産めます。
サイズが4/2とまあまあ良いので、ライフを詰めるためにまあまあ素出しします。基本は《地獄料理書》とのコンボと考えて良いです。
4《通りの悪霊》
アスモは手札を捨てたターンでしか唱えられないので、《通りの悪霊》を入れています。
基本的には即座にサイクリングしてしまいますが、初手に《通りの悪霊》と《金のガチョウ》がある場合は、《金のガチョウ》から出しましょう。
アスモは必ず1ターン目に出す必要はありません。2ターン目に《通りの悪霊》をサイクリングすれば、2ターン目の通常ドロー分、アスモを引く確率が上がりますからね。
4《地獄料理書》
前述のように、《楕円競走の無謀者》とのコンボが強力です。《アスモ》、《地獄料理書》、《楕円競走の無謀者》が揃うと凄まじい勢いで戦場をせん滅していきます。
《楕円競走の無謀者》がない時はズルはできません。捨てるカードは慎重に選びましょう。
4《魔女のかまど》
クリーチャーを生け贄にして食物を生成するカード。フードと言えば《魔女のかまど》ですが、このデッキでは《地獄料理書》が主役で、《魔女のかまど》は脇役です。
《地獄料理書》の方が基本的には強力ですが、《楕円競走の無謀者》が手札にない時に《大釜の使い魔》を墓地から返しづらい場合もあり、《魔女のかまど》はその点で優秀なので、結局どちらも4枚ずつで落ち着きました。
4《パンくずの道標》
このデッキのリソース手段。いろいろな手段で食物を生け贄にして、その際に1マナを払ってリソースを確保します。
《大釜の使い魔》が墓地から戻ってくる時、アスモで6点打つ時には2回、もちろん食物を起動して3点得るついでにもリソースを取れます。
《大釜の使い魔》が墓地にあって食物が複数枚ある時は、1枚目の食物を生け贄→《パンくずの道標》を解決→《大釜の使い魔》が墓地にある状態でもう1度食物を生け贄にして《パンくずの道標》誘発が可能です。よく使う基本テクニックなので覚えておきましょう。
4《破滅の終焉》
このデッキでサーチするカードはほぼアスモです。アスモは0マナのカードなので、2マナでX=0でアスモを場に出せます。
《金のガチョウ》も《パンくずの道標》が場にあれば貴重なリソース源なので、たまにサーチします。
ですが基本はアスモが除去られた時のために、余った場合は手札に温存しましょう。このデッキはとにかく場にアスモを出さなければなりません。1枚目は即アスモです。
1《影槍》
《ウルザの物語》から出るトークンがびっくりするぐらい大きいので、《影槍》ワンパンで勝つこともしばしば。
食物がアーティファクトなので、大体8/8ぐらいで殴りますし、《地獄料理書》が複数並んで《楕円競走の無謀者》で回ると後半は16/16とかにもなります。
1《飢餓の潮流、グリスト》
《破滅の終焉》からのサーチ用です。大体の場合はアスモの6点でクリーチャーは除去できるのですが、《濁浪の執政》が処理しづらいので、1枚入れておくと便利です。
■サイドボード解説
4《思考囲い》
ゴルガリフードは盤面に触りやすいのでフェアデッキに強い一方、アンフェアは苦手としているので4枚です。
フェアデッキにはサイドインしません。
3《羅利骨灰》
出ました、『団結のドミナリア』の新カード。
今まで《ヴェクの聖別者》に悩まされていましたが、もう安心です。緑単色のカードで追放できるなんて奇跡です。そもそもハンマータイムには2マナでも機能します。
それ以外のデッキに対しても広く入れられます。《墓掘りの檻》や《安らかなる眠り》などのヘイトカードに対処しつつ、後半はプレインズウォーカーやクリーチャーにも触れるため、たくさん入れた際にも裏目が少なく、サイドインするマッチが非常に多いカードです。
2《叫び大口》
前述のように《濁浪の執政》が厳しいので、イゼットに対してサイドインします。
《叫び大口》である理由は《パンくずの道標》で手札に加えられるためです。
2《忍耐》
主にリビングエンド対策です。《破滅の終焉》から持ってくることはありませんが、《パンくずの道標》で拾えると嬉しい。
2《屍呆症》
《思考囲い》と同じ思想です。コントロールには弱いですが、その分コンボには強力。
1《虚無の呪文爆弾》
《ウルザの物語》からサーチできる墓地対策。《神聖の力線》に弱いので、《魂標ランタン》でも良いです。
1《意地悪な狼》
《パンくずの道標》で拾える除去。主に《ヴェクの聖別者》を倒すカードです。4枚目の《羅利骨灰》よりは、《パンくずの道標》と《破滅の終焉》からアクセスできる《意地悪な狼》が良いと思います。
■デッキを回す上で覚えるべきこと
・アスモを最優先に
このデッキは戦場にアスモが出ることでほぼすべてのカードが機能します。
アスモが出る→《地獄料理書》が食物を出す→《大釜の使い魔》と《楕円競走の無謀者》と《パンくずの道標》が動き出す→勝ちです。
そのため、アスモを出すのが最優先です。これはマリガンにも少し影響する話です。
アスモさえ出てしまえば、後は引いたカードでできることをしていくだけです。食物が無限に出せて相手がアグロならアスモで投げつければ良いですし、ライフは勝手に《大釜の使い魔》が奪っていきます。
・《ウルザの物語》ムーブ
もうカード単体でゲームプランになってしまうほど強力な土地、それが《ウルザの物語》。
特に3ターン目は《パンくずの道標》以外は空きやすいので、《ウルザの物語》でトークンを出す絶好の機会です。
そしてこのデッキのトークンが本当に大きい。《地獄料理書》などで食物が出続けますし、3章で出てくるのも《地獄料理書》なため、トークン生成+《地獄料理書》+食物でトークンが殴り始めるターンに一気に+3されます。
初手を見て《地獄料理書》と《ウルザの物語》しかない手札も、余裕でトークンが完走してしまう場合があります。
3ターン目にトークンを出すかアスモを出すかの選択では、トークンを出した方が良いケースが多いです。
《影槍》もかなり圧があるので積極的にサーチの選択肢に入れましょう。手札に追加の《ウルザの物語》があるときによく持ってきます。
・《地獄料理書》の起動に関して
《楕円競走の無謀者》があれがいつでも《地獄料理書》は起動したいところなのですが、2枚コンボはそう簡単には揃いません。
そうなるとやはり難しいのは、「《地獄料理書》を起動すべきかどうか」だと思います。
基本的には起動していった方が良いのは間違いありません。その理由は《パンくずの道標》を引いた時にはリソースに変わるし、アスモで6点を打つ回数を増やした方が良いからです。
もちろん有用なスペルを捨ててまで《地獄料理書》を起動する必要はありませんが、《大釜の使い魔》は出さずにどんどん捨てます。そして《大釜の使い魔》は場に出さず墓地に置いておきます。食物の方が《大釜の使い魔》より価値が高いためです。
捨てるカードで悩ましいのは2~3枚目の《地獄料理書》。《地獄料理書》は《楕円競走の無謀者》がない時は2枚並べても起動できないので、3枚目を引いた場合はよく捨てます。2枚なら2枚並べるか、手札に持っておいて《楕円競走の無謀者》を引いたら出すか、アスモでどうしても食物が必要な時まで温存しておきます。
土地はどんどん切っても良いのかというと、実はそんなことはありません。このデッキは軽いカードのみで構成されていますが、《パンくずの道標》でリソースを取る時にマナを使うので、土地は可能なかぎり並べたいのです。
そのため、3枚目の土地以降をすべて《地獄料理書》で食物に変えてしまうのはおすすめしません。
手札と場で合わせて5枚の土地があるなら、とりあえず余りは全部食物に変える。これぐらいで良いと思います。
■マリガンについて
ゴルガリフードは単体で弱いカードが多く入ったデッキなので、マリガンは少し考える必要があります。《大釜の使い魔》、《大釜の使い魔》、《通りの悪霊》、《楕円競走の無謀者》、土地3枚みたいな手札が来たらマリガンしてください。
基本的には食物を出すカード+食物を活用するカードの組み合わせでキープすることになります。《アスモ》が優秀な理由がよくわかりますね。このどちらをも兼ねているのです。
そのため、《アスモ》と《破滅の終焉》は単体でキープできます。《パンくずの道標》もここに含まれます。
・単体でキープできるカード
《アスモ》《破滅の終焉》《パンくずの道標》
・食物を出すカード
《地獄料理書》《ウルザの物語》《金のガチョウ》《魔女のかまど》
・食物を活用するカード
《大釜の使い魔》《楕円競走の無謀者》
それぞれのカードをまとめました。前述のように、食物を出すカード+食物を活用するカードでキープできます。
例外として、《魔女のかまど》だけは《大釜の使い魔》との組み合わせ以外ではあまり強くないです。《金のガチョウ》と一緒など、クリーチャーがある場合は食物になるのでキープ基準になります。
一つ注意点があるとすれば、《楕円競走の無謀者》です。
これだけは他のカードと違って代用が存在しないので、初手にある場合はキープ基準が多少緩くなります。《ウルザの物語》を含む土地6+《楕円競走の無謀者》でこちらが先手ならギリギリキープできてしまうほどです。
■サイドボードガイド
VSイゼットラガバン
In
2《叫び大口》
3《羅利骨灰》
Out
4《金のガチョウ》
1《通りの悪霊》
メイン戦は基本的に有利です。
《敏捷なこそ泥、ラガバン》が止まって上からのクロックが《アスモ》でシャットアウトされ、《パンくずの道標》がリソースを取り続けます。《ウルザの物語》でもよく勝ちます。《パンくずの道標》が通ればほぼ勝ちです。
《ウルザの物語》のトークンは《大魔導師の魔除け》でパクられることが多いので、《魔女のかまど》を早めに設置しておきたいです。
サイド後も基本は有利ですが、相手は《仕組まれた爆薬》や《墓掘りの檻》、《血染めの月》を入れてきます。
というわけで、置物にも強く《濁浪の執政》に触れる《羅利骨灰》をサイドインします。このカード、すごい!
これまでイゼットに対しては置物対策をサイドインすることができませんでした。なぜなら相手は置物がないハンドも普通にキープしてきつつ、少しだけ入った置物をたまたま《表現の反復》などで拾って時に出すからです。だからこちらも置物破壊が手札で腐ってしまいます。
《羅利骨灰》ならばこの点を解決しています!素晴らしいカードです。
ちなみに《未認可霊柩車》はこのデッキに何もしないので、《羅利骨灰》で追放しません。出されても無視しましょう。
VSオムナスコントロール
In
3《思考囲い》
Out
1《影槍》
1《大釜の使い魔》
1《魔女のかまど》
《大釜の使い魔》と《魔女のかまど》のパッケージは、あまり殴ってこない相手にはサイド後は少し減らします。
相手が《敏捷なこそ泥、ラガバン》入りの場合は入れる《思考囲い》を2枚にしましょう。
オムナス系コントロールは正直別に相性は良くないのですが、サイド後に何かを入れて相性を改善できるわけでもないので、サイドボードを全くとっていません。
劇的なカードとして思いつくのは《ファイレクシアの十字軍》ぐらいです。シナジー0だけど…ありなのか?ありかもしれません。
VSバーン
In
2《叫び大口》
1《意地悪な狼》
1《忍耐》
Out
4《通りの悪霊》
かなり相性が良いです。食物が強すぎます。
負けパターンはほぼ《粉々》ぶっ刺さりだけです。
《通りの悪霊》は痛すぎるので抜いて、クリーチャーを止められるカードを入れていきます。
《大歓楽の幻霊》を出されている時は《破滅の終焉》のXを増やすと2点食らわずに済みます。たまに使います。
VSハンマータイム
In
3《羅利骨灰》
1《意地悪な狼》
Out
1《影槍》
1《パンくずの道標》
1《魔女のかまど》
1《通りの悪霊》
リソースゲームで負けることがあまりないので《パンくずの道標》は1枚サイドアウトします。後手なら2枚減らして《叫び大口》を1枚入れても良いです。
基本は《アスモ》が強すぎるので相性は良いです。負けパターンは《ヴェクの聖別者》だったのですが、《羅利骨灰》がすべて解決してくれます!
VSリビングエンド
In
2《忍耐》
1《虚無の呪文爆弾》
3《屍呆症》
Out
1《影槍》
1《飢餓の潮流、グリスト》
4《パンくずの道標》
《ウルザの物語》のトークンで圧をかけて相手に《死せる生》を打たれ、こちらが墓地にクリーチャーを用意できていると勝ちます。ちなみに意外とメインを取れます。
《大釜の使い魔》が相手の一番大きい地上を止めつつ、《アスモ》でクリーチャーを葬れるため、クリーチャーをめちゃくちゃ貯めこまれて一度に帰ってこなければなんとかなります。
そのため、あまり時間を与えるべきではありません。だからこそ、《ウルザの物語》のトークンなどによるビートが必要となります。
サイド後は《パンくずの道標》などを抜いてキラーカードをサイドインします。
VSアミュレットタイタン
In
《羅利骨灰》
Out
1《魔女のかまど》
1《大釜の使い魔》
1《影槍》
《アスモ》が死ににくいメイン戦は非常に勝ちやすいです。相手のフィニッシャーとなる《イリーシア木立のドライアド》と《原始のタイタン》を全部《アスモ》で倒せば大体勝ちです。
サイド後は《仕組まれた爆薬》が入ってくるので少し面倒になりますが、こちらも《羅利骨灰》で妨害が増えます。個人的にはかなり有利なマッチという印象でした。
VSヨーグモス
In
3《羅利骨灰》
Out
2《魔女のかまど》
1《影槍》
ワーストマッチアップです。《アスモ》で《スランの医師、ヨーグモス》が倒せないって皆さん知ってました?
《スランの医師、ヨーグモス》を倒せる《羅利骨灰》に期待してしまいますが、それでもかなりきついです。《スランの医師、ヨーグモス》が出てこなければ結構勝ちますが…まあ出てきます。
VSラクドスミッドレンジ
In
3《羅利骨灰》
1《意地悪な狼》
Out
4《金のガチョウ》
《ダウスィーの虚空歩き》が結構だるいカードです。とはいえ《アスモ》で対処できるので有利ではあります。
サイド後は《血染めの月》などを置かれますが…やっぱり《羅利骨灰》が強い!
《濁浪の執政》がない分、イゼットより有利に感じます。
VSグリクシスシャドウ
In
2《叫び大口》
3《羅利骨灰/Tear Asunder》
Out
4《金のガチョウ》
1《通りの悪霊》
イゼットラガバン相手とほぼ同じようなゲーム展開になります。
違うのは《濁浪の執政》がない点です。なので《叫び大口》は積極的に《帳簿裂き》などに使って良いです。
VS独創力
In
4《思考囲い》
Out
1《影槍》
1《飢餓の潮流、グリスト》
1《魔女のかまど》
1《大釜の使い魔》
意外と相性が良いマッチアップ。なぜかと思いますよね。その答えは、《残虐の執政官》がまったく効かないからです。
捨てるカードは山ほどありますし、生け贄にするものもたくさん、その上出てくる《残虐の執政官》は全部《アスモ》で打ち取れます。
複数の《残虐の執政官》を処理して勝つパターンが多いです。
サイド後に《引き裂かれし永劫、エムラクール》や《セラの使者》に切り替えてくる場合があるので、見たら《飢餓の潮流、グリスト》を戻しましょう。
■終わりに
「修羅のようなモダン環境で《大釜の使い魔》を出すデッキが大丈夫なのか?」と最初は僕自身思ったものですが、《アスモ》がとにかく器用で、意外と環境の色々なデッキに対して強力なデッキでした。
《敏捷なこそ泥、ラガバン》が入ったデッキ全般やハンマータイムにはそれなりに強いので、スタンダードやパイオニアでフードが好きだった方は、ぜひ一度試してみてください。
それではまた。