
ウェデイングフェアから学ぶこと。
発信作業の時間短縮を昨日からかかげ、すると日中のiPhoneに取る音声入力メモがすこぶる輝き始めました。昼間適当に思いついたことを吐き出しておいて、「夜なんとかするだろう」という無意識のループから抜け出し、「夜時間ないんだから今ちゃんとやれ」になったようです。
それで、けっこう書いてみたかったことの下書きができて、よし、今日はこれで臨もうじゃないかと思っていたのに、結局今思いついたことを書くことにします。
これはある程度ぼやかしを入れたいのですが、
ウェディングを仕事でやっていたら、ウェディングフェアというものが結婚式場であって、一業者としてうちもそれに参加することになります。僕はこれがけっこう好き。
業界の中には「かったるい」という人もいるようですが、僕は好き。
なんというか、アルバムの作りやデザイン、自社の思想や撮り方、作り方を直接お客さんに説明できる機会。普段できないことをできるという喜びもあります。(普段はあたりさわりなく、プランナーさんがやってくれていることです)
めちゃくちゃ意味のあるイベントで、いつも力を入れています。
スタッフも総出で臨むのですが、以前、「おたくのウリはなんですか?」と単刀直入に聞いてくれる新郎さんがいました。淡々と、にこやかに、感じよく。コミュニケーション能力が高いであろう方でした。
スタッフがうまくしゃべっていましたが、僕の受け持つテーブルが少しあいたタイミングだったので、おもしろそうだとそちらへ行く。
僕はそういう話が、めっちゃしたい。そんなことを聞いてくれてありがとうございます。ちゃんと用意はしてないけど、思うままにお応えしていく。どんな球を投げてもらっても、しっかり受け取ってしっかり返球できる自信がある。
聞いてもらえたことも嬉しいし、そこを気にする人に出会えるのも嬉しい。
過去に、「自社の経歴や想い」をツラツラ書いた紙を用意したこともあったのですが、その場でわざわざ読んでもらえないし、相手の時間を奪うことがキライなので、「これ家でぜひ読んでください!」なんてことはしません。そこに興味がない人にはその時点では絶対に届かないからです。紙は有効ではないと確認ができました。
だからフェアに来られる新郎新婦さんには、ちょっぴりの思想と、アルバムの特徴、デザインの説明をするにとどまります。本当は、結婚式の写真についてどれだけでも語りたい。だから聞いてもらえた場合はスイッチが入るのです。聞いてもらえた場合や、お相手の様子を見ながら、必要に応じて。
無理くり受注したいと思わないし、数社あるうちで、お客さんの気になる点だけで勝負して、選んでもらえたらそれでいい。うちを選んでもらうのが一番お客さんにとって得だという自負もあるけど、お客さんの大事にしている部分とリンクしなかったら仕方ない。
実は当時、このフェアが終わったときにスタッフから(要因はこれだけではないけど)「あのとき焦りました、ああいう、普通聞かないことを聞かれると焦るのと、ああいう強気なヒトは苦手・・・」
と・・・。
えーーー!!!
って、愕然としました。それは全く考えてなかった。
自分が聞かれて嬉しいことを、苦手という人もいるんだと。
これは自分の社員教育のできてなさもあるのですが・・。
せっかく面と向かって付き合おうとしてくれてるのに、「こだわりが強い」とか「気が強い」とか違った目で見てしまって、恐れてしまっている。
技術を磨くだけでなく、思想も磨かないといけないんだな、と知った事件でした。
お読みいただきありがとうございました。