最高のストーリー
昨日の朝から撮影させてもらった写真、これ、
真ん中下に自分の足が写ってるんです。
撮った瞬間に「ああやってもた、」と思ったのですが、あとあと事務所のパソコンで見たりしてると、これはこれで臨場感としてアリなんじゃないか、と思えてきまして。
50ミリ単焦点で歩くシーンを撮り始め、自分も少しだけバックしながらカットを撮っていく、
いつかはゴールにしないといけないので自分が止まった場所でなんとか構図を作っていくのですけど、桜(早咲きの河津桜)は上にあるので当然下から狙うべき。かつ、後ろを歩く多くの観光客の皆さまを、少年たちで隠れるようにする。
そうするとしゃがんだ状態から左手を後ろについて角度をかせぎ、子どもたちのテンションクライマックスでは背中を地面にベタづけで、でもファインダーをのぞくためには自分の頭を起き上げなければいけない、となると自分の足で体重バランスを取って狙い続ける、という内部事情なんで、真ん中下に写ってしまったという足はどうしても必要なモノだったんです。
そこはなかなか分かってもらえないと思うんですけど、全身で写真を撮っているとよくあること。
小学校入学の双子の兄弟さんと、保育園入園を迎えた弟くんをやさしく守るお兄ちゃん。
ママが姉妹という、そして結婚式からずっと撮らせてもらっているというご縁の撮影でした。
めちゃくちゃ観光の人が多かったので、子どもの人数が多いだけ難易度が上がってまあまあプレッシャーな撮影でしたけども、たまたまアシスタントにあよちゃんがついてくれて最高にうまくいきました。
インスタグラムのために用意した写真を再利用。
いい撮影だったなあ。
ずっと続けて撮影させてもらうって、これまで何度も何度も言ってきてるけど、カメラマン冥利に尽きます。
考えてみたら僕はもうほぼ家族撮影でご新規様を撮る出番はないんだけど、たまに撮らせてもらう結婚式や前撮りで、この最高のストーリーがときおり、始まっていくのです。
そんなとき、技術じゃなくて、「人と人」という感覚がすごくあって、そこに魅力を感じるのです。
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