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【今でしょ!note#96】 定時で帰る人が最強

いかがお過ごしでしょうか。林でございます。

今日は、「働く」ということについて、普段考えていることを記事にします。
題して、「定時で帰る人が最強」です。

なぜ定時で帰る人が最強なのか

私がこれまで見てきた「仕事ができる人」というのは、みんな長時間労働をしません。何らかのトラブル対応や真に必要なときには、その限りではありませんが、とにかくダラダラ毎日定時を過ぎても職場にいる、ということがありません。

考えてみれば当たり前のことで、「定時で帰る人」というのは、「定時」という期限に向けて、各仕事の段取りを組み立てて、時間内に終わらせるようにそれぞれの仕事の優先度や成果物の合格点を理解しているからです。

「自分でやるべき仕事」と「他人に任せる仕事」の仕事の見極めができるから、自分が真にやるべきで、能力を発揮しやすい仕事を選ぶことができます。

一時期、エンジニアの修行として、愛媛県にあるグループ会社に出向したことがあります。
そこでは、仕事の時間の流れそのものが東京のそれとは異なっており、東京ではとにかく打ち合わせが多く、自分の仕事を進める時間があまり取れませんでしたが、打ち合わせは1日1時間あるかないかくらいで、ほとんど自分の仕事に集中することができました。

もちろん、分からないことがあれば、近くの先輩に聞ける環境で、コミュニケーション自体は活発でした。
そこにいたいわゆるできる先輩は、一人で出向で修行に乗り込んできた私のことを気にしてくれて、毎日定時になった瞬間に「帰るぞ」と言って、毎日そこから一緒に夕食を食べて、ビリヤードに連れて行ってくれました。

その人は、不要な時間外勤務はしませんが、一番業務内容に詳しく、「働く時間が能力を決めているわけではない」ことを社会人になって初めて理解した体験でした。

忙しい現場でよくありそうな話が、「定時で帰っている=まだ余力がある」と認識されて、さらに仕事を振られるケースですが、マネージャー側がちゃんと仕事の割り振りをしていて、定時で帰れているのであれば、それだけで賞賛されるべきことなのです。

私が最も最強だと思うのは、時短で働くワーママや、フルタイムでも毎日勤務時間きっかりで終える人です。
保育園のお迎えの時間は決まっていますから、時間が足りなくなれば延長して終わらせる、という手段がそもそも使えません。
「時間内に仕事を終わらせる」という条件が圧倒的に強い中で、仕事を終わらせるのは、上手く段取りを組まないと絶対にできません。

また、子育てや家事でも沢山やることがあり、子どものご飯を準備したり、食べさせたり、お風呂に入れて寝かせるといった山場と同時に仕事もこなしています。

労働生産性で言えば、かなり高い生産性で1日を過ごしています。

1日8時間勤務は長い

そもそも、最近よく考えることが、1日8時間勤務は長いということです。

過去記事でも紹介していますが、人間の集中力が持続するのは、そんなに長くありません。
「夜の2時間は朝の30分」と紹介していますが、いかに集中力が高い時間・コンディションで一気に仕事に取り組むかをデザインすることが重要です。

1日で人間の集中力が続く時間は、せいぜい5時間程度かと思っています。

朝の「脳のゴールデンタイム」に3時間何かに取り組めば、それなりのアウトプットは作れますし、そして一旦出かけたり運動を入れて頭を一度リフレッシュして、そこから2時間程度さらにゾーンに入って仕事をすれば、結構脳がヘロヘロになってきます。

だから、私はあまり時間という枠で帰る時間を決めているわけではなく、集中力が持続しているうちは仕事に取り組みますが、疲れてきて今やっても捗らないと感じる時には、さっさとやめて帰るようにしています。

集中力を持続させる工夫としては、次のことを心掛けています。

  • 集中力が高い午前中には打ち合わせを入れないこと

  • 他の人が仕事していない時間に仕事をすること(割り込みが入らないため)

  • アウトプットを受け取る人との確認の場を、仕事を振られた瞬間に逆算で設定すること(できるだけ初回の確認は早いタイミングで)
    →アウトプットのイメージ合わせと、ゴールを決めて集中力を高める目的

このあたりの工夫をしていれば、一定のアウトプットを出し続けることは可能ですし、毎日まとまった睡眠時間を確保できるので、時間の使い方にメリハリが出てきます。

仕事量そのものを減らすことはもちろん大事ですが、時間の使い方に対する意識を変えることが最も根底にある必要なことだと考えています。

時間でなく成果で評価すべき

「テレワークで何をやっているか分からない」みたいなマネージャーの話を聞くと、まだそんなこと言ってるの?と感じてしまいます。

そもそも、評価する対象は勤務期間ではなく、アウトプットの質だからです。

マネージャー側が仕事をメンバーにアサインして、期待レベルを伝え、それを期限内に完了して目的が達成されているのであれば、別にどれだけ中抜けしてもらっても構わないし、1日2時間勤務でも全然いいと思っています。

そして、仕事で成果を出すための前提として、必ずしも時間が長ければより多くの成果が出せるわけではなくなってきています。

こちらの記事でも紹介していますが、しっかり休む時間を作って、外の世界を知るための行動をし、アイデアや環境の変化に対する感度を磨いておくこと。
「働く・遊ぶ・学ぶ」の壁を溶かして、一体型にできる人が最強なのです。

私は、チーム内での勤務時間が最も少なく、休みも一番取るようにしています。

私の仕事は、自分のチームの生産性を上げることですが、生産性を上げるのに最も有効なアプローチは、何といっても勤務時間そのものを減らすことです。

それに必要なのは、期待するアウトプットのレベル感、目的が達成された状態を伝え、チーム内の無駄なコミュニケーションロスをできるだけ減らすことです。
少なくとも、自分に忖度して無駄な資料を作らせるとかは絶対にしたくありませんが、きちんとそれを伝え続けないとどうしても気を遣って、同じプロジェクトの人が過剰なアウトプットを作ってしまうと思います。

まだまだ上手くできてませんが、自分がメンバーに期待するアウトプットのレベル感や、どういう成果を出せば自分は評価するのか、という点を正しく伝え続けて、期待に対する結果を見て評価するのが、マネジメントの仕事です。

まだまだ日本全体で浸透しきっているとは言えない状況かと思いますが、少なくとも自分の周囲に対しては、時間をかけたもん勝ちの人海戦術仕事からの脱却を図っていきたいです。

それでは、今日もよい1日をお過ごしください。
今日もお読みいただき、ありがとうございました!


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林 裕也@30代民間企業の育児マネージャー
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