#311 【失敗談】 社内で新規ビジネスを進めていたときに、上を説得できなかった苦い経験
いかがお過ごしでしょうか。林でございます。
今日は、過去の失敗に向き合います。
「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」というように、負ける時には必ず何かの理由があるものです。
Fail Fastで早く失敗し、失敗から学ぼう!というのはその通りですが、「失敗から学ぶ」というように、単純に失敗するだけではなくて、何が失敗の要素だったのかを冷静に分析し、次はその落とし穴を踏まないようにしないと前に進みません。
私は、反省や後悔は時間の無駄だから、できるだけすぐに前を向こう!という考え方ですが、失敗からの何よりの学びは「何くそ!」と感じる経験ができることだと思っています。
そして、この「何くそ!」という気持ちは、中途半端な気持ちでやっていても、絶対に沸き上がってこないもの。魂込めて、真剣に向き合い続けているからこそ、悔しくて泣くこともある。真剣にやるからこそ、忸怩たる思いや恥を経験しながら前に進む、そういうものだと思っています。だから、仕事で泣いたことがある人のことを、自分は信頼に値する人だと感じます。
よく、大企業での新規事業創発は、難しいと言われます。
リソースも豊富にあって、チャレンジする環境も整っているのに何で?と感じる方もいるかもですが、私が感じる一番の理由は、企業や役所の中での組織人として過ごしていると「何くそ!」と感じながらも、前に進む気概を持ちにくい、という要素が一番大きいことです。
新規事業創出に最も大事なのは「信念」や「熱意」です。これは、単なる精神論の話ではなくて、すごく合理的な理由によるもの。新規事業=現時点では誰からも今すぐ絶対に!とまで求められていないこと、であるが故の宿命です。大抵の場合、既存事業よりも儲からない事業にわざわざ社内の貴重なリソースを割いてもらうために、色んな人の共感と理解を得ながら、巻き込まないといけません。
求められていないが故に、反対されることがデフォルトで、やってるうちに何のためにやってるか分からなくなってくる、という状況に陥りがち。
色んな人に反対され続け、自分でも段々とこれでいいのかな・・・と弱気になりながらも「これでいい!」と突き進んでいくには、「信念」がないととても続きません。今困っていない=やらなくても怒られないことであるのが普通で、何ならわざわざやることで怒られることもある。こんな理不尽な道を歩んでいくのが、新規事業を立ち上げる、ということだと考えています。
先日、社内を仲間につけるためのランチェスター戦略として、私の考えをお話しましたが、これは、私が過去に何度も経験してきた失敗が根底にある考え方です。
超臆病者で、失敗ばかりの道を歩んできた私が、本記事では「新規事業創発における失敗」のエピソードをご紹介しながら、当時の失敗の原因を分析していこうと思います。
組織の中で新しいことをやろうと思っているけれどなかなか上手くいかない方、今まさしく新規事業創発と向き合っている方、個人の想いとしてやりたいことがあるけれどなかなか形にできない方は、一個人が直面した具体的な落とし穴を実例でご紹介していますので、ご興味あればぜひご覧ください!
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