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コミューンは何者で、なにを目指しているのか - コミューンアドベントカレンダー(1日目)

こんにちは、あらゆる組織とひとが融け合う未来をつくる、コミューン株式会社CEOの高田です。

2023年も終わりに近づいています。
今年お世話になったお客様、エンドユーザー様、パートナー企業様、株主の皆様、あらゆる関係者の皆さま、ありがとうございました。
従業員のみなさん、おつかれさまでした。
皆さんのおかげで、2023年はコミューンにとって進化の年となりました。
来年は今年以上に勝負の年になるので、楽しんで頑張りましょう。

この記事は、コミューンアドベントカレンダーの記念すべき一日目です!
せっかくなので、改めてコミューンが何者で、どんなビジョン実現を目指しているのか、お話させてください。

創業当初はサプリメント事業に取り組むも、事業停止を決めることに

コミューンは、2018年5月に文京区の一軒家で創業されました。
共同創業者のわたしと橋本さん(現取締役)、そしてまもなく山本さん(現取締役)が参画。東京大学の同期3名での創業だったので、なんとなく文京区の東大近くに居を構えていました。
創業当時取り組んでいたのは、サプリメントのD2C事業。人それぞれに合わせてパーソナライズしたサプリメントを月次サブスクリプションで提供する、というものです。

文京区にあった最初のオフィス(というか家)
サプリメント事業

αテスト、βテストを経て、本ローンチの際には100名ほどのユーザーが獲得できていました。
しかし、ほどなくして、サプリメント事業に自分たちの人生をかけることは難しいと判断して、事業停止を決めました。

「企業とユーザーが融け合う社会をつくる」をビジョンに、コミューンをリリース

サプリメント事業を畳んでからは、数カ月間にわたり「どんな事業なら可能性があり、かつ自分たちの人生をかけられるのか」ディスカッションを繰り返しました。
ある日、ディスカッションの中で橋本さんが

「自分はスープストックのファン。スープストックの店舗オペレーションをもっとよくできるアイデアがあるが、効果的に共有するすべがない。同じような課題を持つ企業やユーザーは多いのではないか」

と話してくれました。
わたしも最初はピンと来ませんでしたが、夜ゆっくり考えてみると、橋本さんが言っていたことは、サプリメント事業者として私たちが抱えていた課題だ、と気づきました。
サプリメント事業の拡大を考えるなかで、私たちは悩んでいました。100名しかお客様がいないにも関わらず、お客様が

・どこの
・どういうひとで
・なぜ興味を持ってくれて
・なぜ買ってくれて
・なぜ続けて/辞めて
・どういう点はポジティブで
・どういう不満をもっていて
・ともだちに紹介してくれたのか
・SNSでシェアしてくれたのか

全くわからなかったからです。

お客様が100名しかいないのにこんなに自社とお客様の間に距離や断絶、垣根、摩擦を感じるということは、もっと事業規模が大きい会社はなおのことだろう。お客様側にも橋本さんのような課題を持っている人がいるということは、うまくマッチングすれば両者の課題が解決できる可能性がある、と思いました。

翌日から、早速知り合いの企業や先を行く同業者にお話を聞くと、私たちの予想通り、あるいはそれ以上に、あらゆる企業がお客様/ユーザーとの関係性に課題を感じていました。

そこで、この課題がテクノロジーで解決されれば、世の中に大きな価値を提供できる、と確信できました。

また、同時に自分たちが人生をかけられるのか、についても考えました。ポイントは「三方良し」になると思えるか。この事業が普及した世界では、

  • お客様/ユーザーと向き合い、誠実に共創していくスタンスの企業が選ばれ、成長するようになりますし、

  • お客様/ユーザーはより利便性が高くなり、かつ企業に対して貢献する方が報われるので、よりよい事業やサービスをづくりが促進されますし、

  • それらを通じてサービス利用が続けばコミューンが収益を上げられます。

きれいな三方よしが描けて、迷いなく事業成長に取り組むことができる。そう確信してコミューンの立ち上げを決めました。

代官山オフィス(というか家)

営業に便利な代官山の築60年の一軒家に移転し、いまでもご活用いただき成果を出していただいているベースフードさんなどにもアドバイスを頂きながらサービスを開発し、2019年2月にコミューンの本ローンチを迎えました。
そこから4年強。チーム一丸となり「企業とユーザーが融け合う社会」の実現に邁進し、多くの企業様に活用いただくプラットフォームとなりました。

現在のコミューン。人が多い!オフィスがきれい!笑

お客様の声がきっかけ。「あらゆる組織とひとが融け合う未来をつくる」にビジョンを進化。

コミューンでは現在、コミューンというコミュニティプラットフォームと、SuccessHubというカスタマーサクセスプラットフォームの2事業を展開しています。

SuccessHub、最近素晴らしい企業様のカスタマーサクセスチームに導入が続いています。カスタマーサクセスや既存営業に関わる方、必ずお役に立ちます。ぜひ見てみてください!
https://www.successhub.jp/

コミューン事業では様々な切り口でコミュニティの価値を訴求していましたが、一貫してその軸は「企業とユーザーが融け合う」ユーザーコミュニティにありました。
しかしそのなかで、少なくないご契約でコミューンを「ユーザー以外」との関係強化に活用されていました。
例えばサントリー様では、社員19,000人が共創する場として、コミューンが活用されています。

また、サイバー大学様では、大学と生徒のみなさんのコラボレーション強化、学生支援強化のためにコミューンが活用されています。

このような事例に何度も触れ、コミューンの価値や可能性を自分たち自身が狭めている、と気づきました。

コミューンには、企業とユーザーにとどまらず、あらゆるAさんとBさん、あらゆる組織とひとの関係を融け合うものにするちからがある。
わたしたちは、企業とユーザーに限らずあらゆる組織とひとの関係から距離、垣根、断絶、摩擦をなくし融け合うものにするために、お役に立つべきである。

そう確信し、2023年夏に「あらゆる組織とひとが融け合う未来をつくる」と、ビジョンを刷新しました。

ビジョンが実現された未来

わたしたちは、「あらゆる組織とひとが融け合う未来をつくる」というビジョンを掲げて事業に取り組んでいます。
個人と個人のコミュニケーションは、テクノロジーの進化によってどんどん便利になっています。

ほんの150年前までは日本におけるおもな連絡手段は飛脚(人力で手紙を運ぶ)でしたが、電話が発明され、一家に一台の時代になり電話交換手が不要になり、ショルダーフォンが発明され、ポケベルが出てきて、PHSが出てきて、携帯が出て、スマホが出て…いまやギガの値段もどんどん安くなっており、ZoomやMeetなどの体験はとてもなめらかで、物理的距離を感じさせなほどです。

一方で、そこに組織が入ってくると、関係性にはまだまだ負があります。
私は、大きく分けて4つの課題があると考えています。
それは、断絶、距離、垣根、摩擦です。

断絶:壁に阻まれコミュニケーションできない、相手が何者で何なのかもわからない
距離:コミュニケーションをするのに一苦労する/工数やコストがかかる、遠すぎて解像度が低くぼやける
垣根:見えているものや前提情報が違う
摩擦:コミュニケーションはできているが、ズレが生じていて望む効果が得られない

そして、これらの負がなくなることが、「融け合う」状態だと考えています。

社内ではよくマーブルチョコレートの例を出します。
ホワイトチョコレートとブラックチョコレートが混ざりあってできる、アレです。マーブルチョコレートをイメージすると、白と黒が混ざって茶色になっている部分が間にあります。しかし、白いチョコ、黒いチョコの色味が大部分では残っています。私たちは、例えば企業が完全にユーザーになることや、ユーザーが完全に企業になること(企業の役割を完全に担うこと)は考えていません。両者のアイデンティティはありつつも、相互作用、共創関係を通じて価値が生まれる、これが融け合う状態だと考えています。

生成AIがつくったマーブルチョコレートの絵

あらゆる関係性から断絶、距離、垣根、摩擦がなくなり、融け合うことができれば、
敵かのように対峙することがなくなり、
騙すような振る舞いが得をすることがなくなり、
あらぬ誤解なくお互いを理解でき、受容できます。
すべてのコミュニケーションは最大効率で最大効果なものになり、
コラボレーション(共創)が促進され、
人類の可能性が解き放たれます。

例えばメーカーと消費者の間では、お互いを理解したうえでよりよい製品をともにつくることが可能となり、売上向上と顧客満足度向上を同時に実現できます。
複雑なITサービスでは、ハイレベルな知識を持ったユーザーの力を借りることでサービス品質の向上とコスト削減、当該ユーザーの自己実現を同時に実現できます。
大企業の社内コミュニティでは数千、数万の社員の知見を解き放つことができ、コスト削減と新たな価値の創造が同時に実現されます。

あらゆる組織とひとが融け合うことで、世界はもっと良い場所になる、とわたしたちは考えています

わたしたちの課題

わたしたちが描く「あらゆる組織とひとが融け合う未来」の実現は、壮大なチャレンジです。

「Human Relationship(人間関係)」という「感情にまつわる領域を科学する」取り組みですし、組織のコミュニケーションスタイルをアップデートする「慣習への挑戦」でもあるからです。

わたしは、コミューンはようやくビジョン実現に現実的に挑戦できるスタートラインに立ったところ、と認識しています。
つまり、富士登山で言うとようやくバスを降り、登り始めたくらいです。

グローバルでも未解決の課題を、150名(2023年12月時点)の仲間とともに解いてくれる方、募集しています。
三方良しで気持ちよく事業成長に取り組めることと、ビジョンが実現された先の未来が人類にとって素敵であることは保証します。

少しでも興味が出た方は、ぜひカジュアルに15分オンラインお茶しましょう!
(カジュアル面談申し込みフォーム置いておきます!!!)

Wish you a wonderful Christmas and New Year Holidays.


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高田優哉/Commune
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