
「HOTEL LOGIN NISEKO」オープンのお知らせ
トナリズムのグループ会社「トナリゾート」が手がけたホテル「HOTEL LOGIN NISEKO」が2/1に北海道のニセコエリアにオープンします。なんで半導体商社がホテルなの?という疑問もあるかと思いますが、私の中では全てがつながっています。というわけで、本日はトナリゾートの事業にかける想いについてお話したいと思います。
先日、5歳の娘が不思議そうな顔で私に聞きました。 「パパはなんでお仕事をしているの?」その瞬間、私は少し考え込みました。半導体商社を経営し、世界一低消費電力のラジオチューナーICを開発し、そして今またホテル事業を始める。一見バラバラに見えるこれらの挑戦に、どんな意味があるのか?その答えは、娘の笑顔の中にありました。
「パパはね、みんなが大切な人と一緒にいられる時間を増やすお仕事をしているんだよ」
娘の世界一可愛い目が輝きました。 「私と一緒にいる時間も増えるの?」 「うん、もちろんだよ」実は私には、ずっと心に抱いている言葉があります。 「最高の人生とは、大切な人のトナリに長い時間いることができた人生だ」
世界中のスキーヤーが「JAPOW」と呼んで憧れるニセコの粉雪。その中を親子で滑り降りる時間。富士山に似ていて、蝦夷富士とも呼ばれる「羊蹄山」を眺めながら恋人と過ごす静かな朝。友人たちと満点の星空を見上げる夜。人生の宝物となる時間は、いつも誰かの「トナリ」にいる時に生まれます。北海道の日本海から運ばれてくる水分を含んだ気流が、シベリアからの冷たい空気と出会うことで生まれる奇跡の粉雪。驚くほど軽くて繊細なその雪は、まるで空気のように舞い上がり、スキーヤーの体の動きに合わせて優しく道を開いてくれます。私もニセコでゲレンデを滑るたびに、日本人で良かったと心の底から思います。あまり知られていませんが、夏のニセコも素敵です。残雪を抱く羊蹄山の麓に広がる鮮やかな緑。澄み切った空気の中で楽しむトレッキングやサイクリング。夜には満天の星空が広がり、都会では決して味わえない感動を与えてくれます。
しかし現代は、大切な時間が様々な煩わしさに阻まれています。旅先での面倒な手続き、設備の使い方に戸惑う時間、期待と違う部屋に失望する瞬間。そんな「無駄な時間」を、私はテクノロジーの力で消し去りたかったのです。だから私たちは、ニセコで画期的な「スマートリゾート」を作り上げました。スマートロックなので鍵の受け渡しもなく、タブレット一つで部屋の全ての設備を操作できる。これは、半導体とIoTに知見を持つ私たちだからこそできた、新しい形の「おもてなし」です。
チェックインからチェックアウトまで、人の対応を最小限に抑えた無人運営により、大切な人と二人きりで過ごしたい方にも最適な滞在環境を提供できます。施設の管理や運営にテクノロジーを最大限活用することで、人々が本当に大切なことに時間を使える。それが私たちの考える「スマートリゾート」なのです。
私は時々、父のことを思い出します。私が子供の頃、朝早くから夜遅くまで仕事に追われ、一緒に過ごす時間は決して多くありませんでした。でも今、自分が父親になって初めて分かります。あの頃の父は、家族のために必死で働いていたのだと。そんな父は、今は私の娘を当時の私の分まで可愛がってくれています。
私が娘と過ごす時間の大切さを痛感するのも、あの頃の父の背中を見て育ったからかもしれません。だからこそ私は、テクノロジーの力で、全ての人が大切な人と過ごす時間を増やせる世界を創りたい。
この「スマートリゾートモデル」を活用し、他リゾート開発地への展開が決まっています。なぜなら、大切な人との素晴らしい時間は、ニセコだけでなく、日本中の魅力的な場所で生まれるべきだと考えるからです。
京都の風情ある佇まい、沖縄の透明な海、白川郷の茅葺き屋根の風景、日本アルプスの雄大な山並み。日本には、世界に誇れる観光資源が無数にあります。このような素晴らしい場所へ、ニセコで完成させた「スマートリゾート」のモデルを展開していく。それが私たちの次なる挑戦です。そして将来的には投資家の皆様にも喜んでいただけるように、宿泊券や投資利回りをお出しする、クラウドファンディングでのリゾート開発も予定しています。
昨夜、娘とお風呂に入っていたら「パパ、大好き」と言われました。その言葉を聞いた時、私は確信しました。人は誰かの「トナリ」にいる時が一番幸せなのだと。そして、その幸せな時間を増やすことこそが、私たちトナリズムの使命であり、私の人生の目標なのだと。
2025年2月1日。「HOTEL LOGIN NISEKO」のグランドオープンは、そんな私たちの想いを形にする第一歩です。半導体からホテルまで、一見関係のない事業に見えるかもしれません。でも、すべては「大切な人の「トナリ」にいられる時間を増やす」というただ一つの想いから生まれているのです。
テクノロジーは、人を離れさせるためではなく、人を近づけるためにある。
私たちトナリズムグループはこれからも、その信念を胸に新しい挑戦を続けていきますので、応援してもらえると嬉しいです。

