「シアティカ」に関する一考察

Hey!Say!JUMPニューアルバム「H」収録曲の試聴音源が解禁されましたね!(ここからリンク飛べるようにしてあります)


どの曲もすごく良くて、アルバム発売とツアー開幕がますます楽しみになった訳ですが、今回の私のイチオシは「シアティカ」です。


このままではtracking to you
いつの間にかnothing to ???
物語纏えば2人 隣 シアティカ
巻き上がるカーテン ???(call on?)
たとえ独りよがりでも
全て君だと愛した 愛した

リスニングが苦手すぎて聴き取れていない部分もありますが、試聴音源部分の歌詞は大体このような感じだったと思います。(???部分聴き取れた方いたらぜひ教えてください。他の聴こえ方していた方いたらそちらもぜひ)

タイトル解禁の時から「シアティカとは?」と気になっていたのですが、ここの歌詞を聴いたことで自分の中で一つの解釈が生まれたので、それをここではつらつらと垂れ流していきたいと思います。自己満です。


※ここから書き連ねる考察は、現在解禁されているほんの一部分を拡大解釈しただけの瑣末なものですので、全くの的外れである可能性も大いにあります。そこはご容赦ください!!







この曲は一言で言うと、「亡くなった彼女を想う歌」なのではないかと考えています。


まずタイトルの「シアティカ」について。

「シアティカ 意味」で調べて最初に出てくるのは、「坐骨神経痛」という意味だと思います。ですが、さすがに今回の曲に合った意味だとは全く思えませんし、よくよく辞書を確認してみると、この意味を持つ英単語“sciatica”の読み方は「サイアティカ」なんです。以上のことからこの意味で解釈するのはふさわしくないと言えると思います。


ここで私は、シアティカとは「シア」+「ティカ」からなる造語なのではないかと考えました。


まず「ティカ」とはなんぞやと言うお話。これはスペイン語などでよく使われる、名詞を形容詞化するための接尾辞“-tica”のことだと思いました。正確に言うとこの接尾辞は“-tico,-tica”という2つの形があるのですが、その形容詞が女性名詞を修飾する際にこの“-tica”の形になります。「ロマンチカ」という言葉は聞いたことがあるかと思いますが、これの「チカ」と同じです。「ロマンティック」という意味ですが、語尾が“-tica”になっていることでこの1単語だけで「ロマンティックな女性」という意味が含有され得ると個人的には考えています。

つまり、「ティカ」には「〜な女性」という意味があると考えられるということです。


そして「シア」は、英単語の“sheer”ではないかと思っています。シアーシャツってありますよね、あのシアーです。他にも意味はありますが、このように「透き通った」という意味の形容詞として最もよく知られていると思います。ですが先ほど言った通り、「ティカ」は名詞を形容詞化するためのものですから、当然ながら名詞にしかつかないはずですよね。「シアー形容詞じゃないか!おい!」と思った方もいるかもしれません。しかし実は、この“sheer”には名詞の意味もあるんです。その際には「透けるような薄い織物、その服」という意味になります。この名詞の意味で解釈すれば、めでたく接尾辞「ティカ」をつけることができます。

ここまでをまとめます。要するに、

「シアティカ」=「シア」+「ティカ」=「透けるような薄い織物」+「〜な女性」≒「透けるような薄い織物のような女性」

と解釈できるのではないかということです。
ですが、これだけではまだどういうことなのかよくわからないですよね。


ということで、ここまでの話を踏まえて歌詞を一文ずつ追っていきます。

このままでは tracking to you

“track”は多義語ですが、toを伴って使われる場合は「〜の跡を追う」という意味になるので、ここは「このままでは君の跡を追ってしまう」という訳をつけられると思います。このように訳すと、確実に今ここに「君」はいないと言うことができますよね。「跡を追う」という部分からは「君」はもうすでにこの世界にいないのかもしれないという気持ちさえ生まれます。(「後を追う」と「跡を追う」では若干意味が違うような気もしますがここの考察はまたいずれどこかで)


いつの間にかnothing to ???

ここは聴き取れなかったので考察も何もないんですが、いつの間にか何かがなくなるわけですね。ここにいない「君」を想っているのであればまあ何かはなくなりそうです(??)


物語纏えば 2人 隣 シアティカ

問題はここです。先ほど「君」は既にこの世界にいないかもしれないという考察をしたと思うのですが、ここでは2人が隣に来ていますよね。この「2人」とは当然「僕」と「君」のことだと思いますが、なぜいないはずの「君」が隣にいるのでしょう。物語を纏ったからですね。「物語纏えば」「2人」が「隣」になるわけですから。では「物語を纏う」とは…?


ここで先に「シアティカ」を処理しておきましょう。先程この単語に「透けるような薄い織物のような女性」という解釈をつけたと思いますが、じゃあそれってつまりどういうことなんだという話です。「シアティカ」が単体で女性を示していることを考えると、ここではこれを「君」と対応させることができますよね。

つまり、「既にこの世界にいないかもしれないのに今はなぜか隣にいる君」=「シアティカ」ということです。

こう考えると「透けるように薄い織物のような女性(シアティカ)」というのは、その女性が実際にはいない、既に亡くなっている女性であるという暗喩なのであると考察を加えられないでしょうか。ちょっと幽霊チックですね。



「物語を纏う」の解釈に戻ります。ここまでの話を踏まえると、「物語を纏う」ことによって既にここにはいないはずの彼女がシアティカとなって隣に現れたということになるわけですが、この文脈を考えると、「物語を纏う」とは「(あくまで一例ですが)現実にはあり得ない彼女との日々(=フィクション)を想像する」といった解釈をつけることができるように多います。

要するにここの歌詞の意味は、「想像あるいは夢の世界で既にいないはずの彼女(=シアティカ)と出会っている」だと考察できるわけです。

ちなみに余談ですが、「物語を“纏う”」という表現が“sheer”の「織物、服」という意味に対応しているようで素敵だと思いました。


巻き上がるカーテン ???(call on?)

「巻き上がるカーテン」のあとの部分はうまく聴き取れなかったので違うかもしれませんが、個人的には“call on”に聴こえました。“call on 人” で「人を訪ねる」という意味になるので、カーテンを巻き上げて窓から(?)いないはずの「君」が訪ねてきたというような状況を想像できなくはないと思います。
(ただ、上記の訳をつけるためには本来“She called on me”でなければならないので、私の解釈が間違っている(もしくは正しく聴き取れていない)気もしますが、歌詞内の英語なので多少は文法的な欠落があってもまあ許容範囲かなという気持ちもあります)


たとえ独りよがりでも
全て君だと愛した 愛した

ようやく日本語だけの歌詞に到達。ここまで長かった…。
ここは今までの解釈を踏まえて言葉通りに受け取って、たとえ自分独りの妄想だったとしても、シアティカだったとしても、本当はいなかったとしても全ての「君」を愛した、つまり「僕」はそれほどまでに「君」を愛していたんだと解釈できると思います。



長文にお付き合いいただきありがとうございました。ここまで考察を加えながら「シアティカ」の試聴音源部分の歌詞を読んできましたが、いかがだったでしょうか。彼女の生死については直接的な言及はないものの、ただ別れただけでここまでの妄想をしているのはさすがに気持ち悪い(笑)ので、彼女はもうこの世界にはいないと考えるのが妥当かなと思っています。なんだか髙木雄也くんの「題名の無い物語」を想起させるような考察ですね。私が髙木担だからかもしれません(?)



最後に今一度考察をまとめておきます。
・シアティカ=透けるような薄い織物のような女性=もうこの世界にはいない「君」
・「僕(主人公)」は妄想あるいは夢の世界で「君」と会う
=全てが妄想だとしても愛してしまうくらい、今でも「君」のことを想っている
⇨「シアティカ」=「亡くなった彼女を想う歌」



最後になりましたが、前述した通り、ここに書いた内容は試聴音源という「シアティカ」のほんの一部分だけから膨らませた個人的な考察ですので、全く違う曲である可能性も大いにあります!またフルが解禁されたら改めて考察したいと思います〜〜。





最後まで読んでいただきありがとうございました!

「シアティカ」、早くフル聴きて〜〜‼️‼️‼️‼️





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