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マテリアルオタク

ここ最近は様々なことが始まったり終わってはまた始まりのペースが早くて、少し目まぐるしさもありつつまあいうても時間が取れていた。
しかし優先順位がどうしても低くなってしまったものもあって、まだまだ精進せねばと感じることの一つにメンテナンス作業がある。

楽器のメンテナンスはもちろん、革靴の手入れや資料の整理だったり、なんだかんだ纏まった休みがないとしないことも増えてきて後回しにしがちだった。

ここ数日は自宅でのアルバム制作や事務作業もあり、家にいるのになかなか時間が取れず、でも気になってはいたという状況だったので思い切って一日一個ずつ少しずつ進めることに。

不思議なもので急いでやりたいはずなのにいざ始めるとメンテナンスの作業は丁寧に行えるもので、気付けば1時間とか経ってる。
そして不思議と穏やかな気分になるんだからそのあとの仕事がスムーズになる。

メンテナンス中に何を考えているかといえば、楽器であればどこがどう変わってるかなど見るっちゃ見るんだけど、スピったことを言うと楽器が息を吹き返すようなそんな感覚があって、心のどこかで懺悔してる。
まるで教会にいる様な澄み切った感覚で楽器と対峙しているような。オイルを塗り込んだり、ボディの汚れを落としたり、部品が緩んでないか確認したりすることで、自分の中の小さな何かを一つ一つ確かめる様な作業。

そう、マテリアルオタクなんです。
きっかけはエフェクターを自作していたことが始まりでした。回路設計は勿論、パーツのディテールで変わる音色。夢のようなこだわりが出来たことが全ての要因です。何を言ってるかわからないかもしれないけれど、抵抗やコンデンサーや配線材でも音って変わるんですよ。銅の純度によって生まれる波形の倍音が変わったり、しまいには配線で使用する板を排除して直接配線する事をしたり。

陶器だってそうです。コーヒーを美味しく飲むためのカップが存在するくらいですから。口当たりのデザインや陶器のディテールに心を奪われて一時期大量に集めていました。

そんなオタクな一面がある自分もようやくグッズを作るという一歩を踏み出しまして、それがなんとただ作った訳ではありません。
アパレルに方に依頼してアパレルの工場に縫製してもらった刺繍シリーズを製作する運びとなった訳ですよ。

なぜ刺繍を選んだかというと、全ては糸から始まるからです。
自分のワンマンライブも初開催。原点には原点の意味というものを表現したかった。

Tシャツ(S, M, L)
キャップ(Black × Black, Denim-Black × Blue)

是非その原点を体感してください。

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