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ハノイ大冒険【東南アジア編#3】

 ベトナム初日の朝4時ごろ無事に起床、昨日はホステルについてすぐに泥のように眠ったためおなかも減り、風呂にも入りたい。

 しかし、従業員の人にトイレや風呂の場所を聞く前に寝てしまったのである。そして、朝ご飯付きのプランを予約したのだが、朝ご飯までもまだ時間がある。


「困った。」


 起床後、ストレッチをし、今日行きたいところの目星をつける。いつまでもここにいても暇なので、意を決して一回の共有スペースに降りてみる。

 そこでは、おそらくここで働いているスタッフの方が寝ていた。こんな早い時間に起こすのも忍びないので、そろりそろりと共有スペースを探索すると無事にトイレとシャワーを発見し、1つ目の問題がクリアされた。

 2つ目の問題である空腹であるが、これは朝食の時間を待つしかない。

 もし日本にいれば近くのコンビニに行くのだろうが、昨日着き、まだ全く散歩していないベトナムの街に食べ物を買いに行くのは旅ビギナーの私には困難である。

 などと考えながら共有スペースに座っていると、外のおばあさんと目が合った。

 少し腰の曲がった優しそうなおばあさんである。会釈をされたので、会釈を返す。言語は通じなくても会釈は万国共通なんだなと感じた。のも束の間

 そのあばあさんは会釈の後おもむろにホステル内に入り、運んできたスイカを計量器に乗せ、重さをはかった後、そのスイカをキッチン付近に置くと出ていった。自由な宅配便である。

 その後、朝食の時間になり、朝食をいただく。
 朝食はいくつかの種類から選ぶことができた。

オムレツ、目玉焼き、スクランブルエッグなど
5つの種類から朝食を選べる。


 男のスタッフが私にどれにするのか聞いてきたので私はスクランブルエッグとトーストを拙い英語で注文する。

 すると、通じたかわからないが彼はキッチンに戻り調理を始める。「通じたのだろうか?」「指さして注文すればよかったな、、」などと思っているのもつかの間きれいなスクランブルエッグが私のもとに運ばれてきた。

 「通じててよかった」

 そんなことを思いながらベトナムでの初めての食事を胃袋の中に乱雑に入れる。あー、美味い。一緒にきたトーストの上にスクランブルエッグを乗せ、そこに卓上の辛いソースをかけて完食。ごちそうさまでした。

ベトナムを来るにあたり、特に何にも調べていなかったが、コーヒー豆が有名なことは知っていた。そのコーヒーも一気に飲み干す。

デザートで朝おばあちゃんが
宅配してくれたスイカも頂く。


このソースベトナムでたびたび
広告を見つけたが、とても辛くて美味しかった。


 無事に腹ごしらえを済ませたので、身支度を済ませ町へ繰り出す。初めてのベトナム散歩である。見事に晴れてカンカン照りである。
 ベトナムの街に出てまず思ったことは



「クラクションがうるさい」


 これにつきる。
 昨日のタクシー乗車中も思っていたが、ベトナムはとにかく原付が多い。

 そしてその原付は信号を守らない。歩道を走る。停車している車を縫うように進んでいく。とにかくひどい。

 ベトナムで歩きスマホをしようもんなら、絶対にすぐ事故るな。なんてことを思いながらのどが渇いていた私はGoogle mapで見つけた近くのサークルKストアに立ち寄る。ベトナムにもコンビニあることを知って感動しつつ、そこでコーラや水などを買い、今日の目的地へと向かう。


黒いパッケージがカッコよくて
買ったらゼロでした。


 ホステルで決めた今日の目的地は

  • ホーチミン博物館

  • ホーチミン廟

  • ベトナム軍地歴史博物館

この3つである。

 ひとまず、のんびりハノイの街を散歩しながらホーチミン廟に向かう。

 ハノイという町はベトナムの首都である。だからかとても大きな施設が多く。そういう施設には軍人の人がたっており、何も悪いことはしていないが、目の前を通るのに緊張する。

 そして、意外にヨーロッパっぽい建築物が多い。調べてみると昔フランスの植民地であったため、その時代に建てられたものが今でも多く残っているそうだ。確かにそう言われると年季が入っているものも多いな。と思っていると、ホーチミン廟に到着。

 ホーチミン廟とはベトナム革命を指導した、ベトナム建国の父であるホーチミンの遺体が永久保存処置を施され安置されているところである。入場料は無料。

 入る前に簡単なセキュリティテックを受ける厳重さ。セキュリティチェックを無事くぐる抜け、中へ入る。どんな施設か詳しく知らないがセキュリティを通るとは、緊張してきた。

 しかし、中へ入るとホーチミン廟が真ん中にドンッと建っており目の前には軍人らしき人が警備をしている。これに入るのにセキュリティがいるのか、

 なんてことを思ったが、手を合わせ、ホーチミンにベトナムに無事につけたことを報告する。


 「ようこそ」


 そんなことをホーチミンから言われた気がし、もう1度手を合わせる。

 どうやらここはこれだけのようなので次は敷地内にあるホーチミン博物館へ向かう。ここではベトナムの歴史や暮らしなどを学び後にする。

ホーチミン廟(正面図)
この人がホーチミンである。


 外に出ると先ほどまでの晴天が嘘のような大雨である。これが東南アジアのスコールでか。スコールならすぐやむだろうと思い近くのベンチで休んでいた。

 しかし、10分を過ぎても全くやまない。近くの土産屋で使い捨ての合羽を購入。ホステルにレインを忘れたことを後悔しながら、雨のなかを進んでいく。


東南アジア特有のスコール
購入した合羽
1k(約60円)


 今日は少し歩いて行きたいベトナム料理を食べに行く予定だったが、雨は止まず、昨日からの空腹も続いていたので、仕方なく近くのレストランに入る。ベトナムに来て2日、まだベトナムっぽいものを全く食べていない、、、

ミートソーススパゲッティ
70k(約420円)


 ようやく、雨が止んだのでベトナム軍地歴史博物館へ向かう。

 到着すると、観光客が少ない。ラッキーだなと思いながらチケットを購入すると、博物館外の戦車や戦闘機は見学できるが、博物館自体は休みだったらしい。
 たしかにそういわれるとチケットを買うとき「え?今日はいるの?」みたいな目で職員さんに見られた気がする。しくった。


ベトナム戦争で使われた戦車などが見れる。
博物館には行けなかったが、良い経験になった。


 なんだか今日はとことんうまくいかないななんてことを思いながら施設内を見学していると、柵の向こうになにか観光地っぽいものを発見する。

 調べると、どうやら【タンロン遺跡】という世界文化遺産らしい。


「これは行くしかない」


 今日が上手くいっていない私に1つの光が差した。すぐに博物館を後にし、タンロン遺跡へ向かう。入り口が全く分からず、途中入り口を間違え守衛にキレられながら、30分かけてタンロン遺跡に到着。

 タンロン遺跡とは2003年に発掘された遺跡群で今も発掘調査中らしい。
 昔、多くの時代でここにベトナム諸王朝が都をおいたので、各時代の遺跡が一度に見れるのが特徴である。



 タンロン遺跡ではベトナムの民族衣装である【アオザイ】を着用した女性たちが多くいた。

 昔のベトナム王朝、フランス統治時代のベトナム、ベトナム戦争の頃のベトナム、独立後のベトナム、タンロン遺跡ではさまざまな時代のベトナムを堪能することができ、今日1日を取り戻せた気がした。

 帰り道ではすっかり雨がやんでいたので、のんびりベトナムの街を散歩しながらホステルに帰宅。


歩道で、青空散髪。
自由だ。
昼から酒を飲みながら盤であそぶ。
自由だ。


 帰宅後、ホステルで今日はハッピーアワーが行われ19時から20時はビールが飲み放題らしい。あまり美味しくないただ酒を食らいながら、のんびり日本から持ってきた本を読む。

ベトナムのビールは薄い。



明日は私の誕生日
明日こそはベトナム料理を食べまくってやる





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