テニスのインストラクターとして生きていくために必要なこと
テニスのインストラクターとして生きていくために必要なことという内容でお話ししていきます。
◎こんな人向け
・テニススクールでアルバイトをしている方
・「テニスコーチ」になりたい方
・スポーツのインストラクターを目指す方
テニススクールやフリーで活動している「テニスコーチ」が最近増えてきている中、テニスコーチの育成もするようになってきました。
その中で、「テニスコーチ」「テニスのインストラクター」として生きていく時に必要なことは
「自分の強みを2つ以上持つこと」
これが大切だと考えています。
最近、テレビでは「AIで仕事がなくなる」と言われています。
テニスコーチの多くは他人事のように考えてしまっていますが、「テニススクールのコーチやインストラクター」もこの対象に当てはまると考えています。
ヒッティングに関してはまだかと思いますが、「高性能な球出しマシン」は一般的にも販売されており、海外の一般プレーヤー向けテニススクールでは多く導入されていたりもします。
この「高性能な球出しマシン」でまず「アシスタントコーチ」は不要になります。
メインのレッスンができないインストラクター、球出しだけが売りのインストラクターは必要なくなってしまい、働き口がなくなってしまいます。
では、「自分の強み」が2つあるコーチやインストラクターはどうでしょうか?
強みになることはたくさんあります。
◎インストラクターの強みになること
・人間的に魅力がある
・盛り上げるのがうまくて生徒が楽しい
・体について専門的知識がある
・プロ並みにテニスがうまい
まだまだたくさんありますが、これと「レッスンを楽しく回すスキル」これがあれば機械には負けません。そしてそのことで、自分の「価値」が高くなります。
前置きが長くなってしまいましたが、今回は「自分の価値を高めてコーチとして生きていく方法」についてお話しさせていただきます。
①コーチとインストラクターの違いを知っておく
インストラクターとコーチの違いは、多くのテニススクールやテニス関係、トレーナーの方が議題として話しますが、大きく違います。
この違いを知っておくことは、今後の自分がテニスで生計を立てていく上でとても重要な内容です。
◎テニスコーチとインストラクターの違い
・インストラクター
→会社から与えられたレッスンや時間でクラスのメニューを上達してもらったり楽しんでもらう仕事
※テニススクールの「コーチ」や単発のトレーニング指導者
・コーチ
→目的のゴールまでプランニングして導く仕事
※ツアーコーチや継続して契約するトレーナー
これだけ大きな違いになります。
スクールのコーチも1期を通して指導はしますが、個人個人にプランニングして指導は欠席や振替がある以上できません。
ライザップなどの期間で契約して目的までプランニングしているトレーナーはコーチになります。
このコーチとインストラクターの違いで特に大切なポイントは
「どちらにも優劣はない」
ということです。
日本のスポーツでは、個人にコーチをつける文化が少なかったため
「個人指導を受けるなんてすごい=コーチはすごい」
という感覚ですが、どちらがすごいということはありません。
その為、
「どちらの方が難易度が高いか」
よりも
「どちらの方が自分の力を発揮できるか」
で指導者側も自分のポジションを選択することが重要です。
先日Twitterでも発言したのですが、テニススクールのシェアは年々減少傾向にあるそうです。
減少したということは「お客さんの選択肢が増えてきた」ということだと考えています。
お客さんの選択肢が増えたということは、
「テニスで生きていきたい=テニススクール」
という形だけでなく、自分の個性にあった選択肢を選択することが今後は重要になってきます。
次の章では、自分の個性でインストラクターかコーチかどちらを選択するべきかお話ししていきます。
②自分のなりたいものを目指す
前の章ではテニスコーチとインストラクターの違いをお話ししていきました。
では実際、どちらが生計を立てやすいのでしょうか?
結論は「どちらも可能性があるのであっている方を選択するべき」ということです。
「自分の個性にあっているもの」「自分がなりたい人」を明確にするとどちらがあっているか、目指すべきかが決まります。
◎インストラクターとコーチになるべき特徴
インストラクター
→大勢と話すのが得意で、場を盛り上げることが得意な人
→決めたメニューを時間内にこなすことが得意な人
→テニスの実力に自信がある人
コーチ
→1人の人と深く長く付き合うことが得意な人
→相手の考えや感覚によって自分が提供するメニューのレベルをコントロールできる人
→他人の目標設定を細かく考えるのが得意な人
このようにあっている人の特徴がインストラクターとコーチで変わります。
「マメではないけど盛り上げるのとかテンション上げるの得意だな」
こんな人はインストラクターに向いているかもしれません。
「細かく指導したり長く同じ人とじっくり話す方が得意だな」
こんな人はコーチに向いているかもしれません。
あとはどちらに向いているかよりも、「どのような仕事をしたいか」は「どのような人の力になりたいか」ということとイコールになる為、そこもチェックするポイントです。
「どのような人の力になりたいか」を決めたら、やりたいことが決まります。
決まったら、あとはたりない技術と知識を勉強するだけです。
自分のなりたい形(ゴール)を決めてから、やるべきことを明確にしていきましょう。
球出し練習やコーチングを学ぶより、まずはゴール設定からです。
③まとめ
今回はテニスのインストラクターとして生きていくために必要なことは、自分にあったテニスの関わり方を明確にする事、という内容をお話ししました。
自分のやりたい仕事が明確でないと、個性のないインストラクターやコーチになってしまいます。
個性のないコーチやインストラクターは、「球出しマシンでいいや」とお客さんが感じてしまいます。
この投稿の内容は24時間ジムについてですが、言ってしまうとこちらの事務の経営者が無人のジム(平日日中はいました)にした理由は「防犯カメラとかのセキュリティでスタッフは必要ない時間が多い」と経営判断をした結果無人になったと思います。
それだけで決めたわけではないと思いますが、テニスのインストラクターもそうなっていく日が来るかもしれません。
ですが、「人との関わり」や「人に何かを伝える技術」、さらには「場を盛り上げる技術」は人間の方ができると信じています。
お金は自分が与えたサービスで感じた価値を支払うもの。
機械の方が価値があれば簡単に乗り換えられてしまう。
自分の個性を活かして、時代が進化しても必要とされるコーチやインストラクターになることが、本当にテニスインストラクターとしていきていく方法だと思います。
私もコーチでありインストラクターの1人として、自分の価値を常に高めていきながら頑張っていきたいと思います。