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50周年と聞いて、50周年に聴いて

(※タイトルに50周年と記載していますが、正しくは昨年、2020年で50周年です。あらかじめご了承ください)

50年と言ったらすごい月日だ
成人した人は70歳になっちまう
昭和も平成も越えちまう
50回お節を食べる

なんだか全部日本寄りの答えだ

2021年になって、ジョンレノンが亡くなって40年たっちまうわ
ジョージハリスンが亡くなって20年経っちまうわ
俺が産まれて20年たっちまうわと
それぞれの歴史は変わっていきます
それでも「なすがままに」みんなやってきております

ビートルズといえば、なんの曲を思い浮かべますか?
「yesterday」ですか?「Hey Jude」ですか?
「Master of Puppets」ですか?

僕は、、、、、


この間、ブックオフでストック棚を開けて見てたら、店員さんがレジからきて「ちょっとすみません…」と言いながら俺の見てた棚を閉めてレジに戻って行きました
あれはなんだったのでしょうか


『Let It Be』

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ついに『Let It Be』50周年版が発表されました
歌い継がれる名曲
僕が最初に意識してビートルズの曲を聴こうとなった時に聞いたのもLet It Beが最初でした。

去年が50周年だったのに発売されなかったのは、コロナの影響もあるでしょうが
なんか数人「まーた権利の問題で誰か(多分ポール)許可を出さないんじゃないか?」なんてつぶやいてる人がいらっしゃいました
私もなんだか腑に落ちちゃいました、うふふ。


よかったですね、あなたの待ったLet It Be 50th anniversary boxがやってくるヤァ!ヤァ!ヤァ!ですよ


『Let It Be』といえば、言わずと知れたビートルズ最後のアルバムでございますが
そんなことを言っておりますと
『本当はLet It Beは最後のアルバムじゃないんだぁ
ビートルズが最後に作ったのはAbbey Roadなんだよぉ』と嫌なおじさんに絡まれてしまいます
私は最後につくられたアルバムとは言っていないのです

数年前まで、いわゆる『Let It Be期のビートルズ』というのは泥沼状態を指す名詞として使われていました。私に

仲は悪いわ、セッションスタジオは寒いわ、カメラが入っててウザったいわ、ジョンはヨーコを連れてくるわ
誰もが、『あ、こりゃ解散するわ』なんて思っていました
映画版『Let It Be』でもジョージとポールが喧嘩するシーンがでてきました

ですが、最近出ましたよね
見ましたか

https://youtu.be/MlYi6F7604k

まるで幼稚園
仲良くはしゃぐビートルズ
仲良く演奏するビートルズ
上から吊るされてる謎のヒモから降りてくるポールマッカートニー

『あれ、仲悪かったんじゃないの…??』
歴史を覆すためには映像というのは強いエビデンスとなりますが
こりゃひっくり返った
本当は映画館で観たかったものです

メディアというのは怖いものです
仲の悪いシーンを集めれば、歴史は『仲の悪いビートルズ』を作り上げます
もちろん仲の悪い時もあったでしょう
でも、きっとこの映像だけを見れば
歴史は『最後まで仲のいいビートルズ』を作り出せるのです
あー恐ろしメディア、恐ろしメディア


個人的にびっくりしたのは、意外とリンダマッカートニーもいるというところです
そういう点ではメディアとは恐ろしいものです
オノヨーコのいるシーンだけを集めれば、歴史は『オノヨーコが悪い世界線』を作ってしまうのです
あー恐ろしメディア、恐ろしメディア


映画『Get Back』を楽しみにしております

あと、映画版『Let It Be』も復刻してくれませんかね
公式では一回も発売されてない(ポールが駄々こねてるらしい)んですよ
50周年を機に海賊盤がまた売れる前に出せ!出すんだよ!おい!!

マイクで感電するジョージハリスンを綺麗な画面で見たいとファンは待っているんだよ!!


収録内容もまぁボリューミーでありますが
おそらく、Get Backセッションのあの膨大な数の音源を見れば
あれもまだほんの一部なのかもしれませんね
バンドに回帰したビートルズがどんなことをやってたのか楽しみです

『2021MixのLet It Be』

僕は今思っています
僕に故郷なんてなくなってしまったんではないかと
そして…
なんでもかんでもいい音にすればいいものではないと

50周年版というものが発表されました
今、ビートルズだけじゃなく、ビートルズのソロ作品他、色んな60年代70年代のアーティストやバンドがリマスターを出してます
このムーブメントは僕はすごく大好きです
一つの歴史として音楽を聴いてる面もあるので、ボックスとか惹かれちゃうんですよね…

ただ、『いい音』というのは必ずしも全ての音楽をより良いものにするとは思っていません

今のところ僕はリマスターされたもので思いつく限り
『ジョンの魂』と『Let It Be』は、いい音が似合わない作品だとは思ってます
両者に共通しているのは、哀愁的だとか、悲観的だとか、鬱々しい感じがあるんです
そういうものって汚れたままの方が良かったりするって思っちゃうんですよね
現代の技術でいい音にすると、クリアになる(意図的にクリアにしてない可能性もあるが)
そうすると、やっぱり黒かったものが、白に近づいていっちゃう気がするんです、個人的には

そして、今回先行配信されてる
『Let It Be (2021 Mix)』を聴きました…



いやーいいですねぇ
正直言って、僕がわーわー言っております『Let It Be』に隠されてる暗さみたいなのは新しくなってちょっとキレイになってはいました
イントロのピアノは広がり
タムの音がはっきりし
ボーカルは際立ち
ハイハットは相変わらずエコーをかけられてるけども
古さが音楽(特に暗めの曲)を際立たせるという、オールドミュージック特有のアレが感じにくくなってしまうのは悲しいけれど

しかし、ビートルズ、特に『Let It Be』における、当時のビートルズの暗さなど、ファン以外にとってはまるで関係ないのです
知ったこっちゃない
Let It Beなんてめちゃめちゃ有名なんだから、ファン以外も聴くだろうから、暗さとか知ったこっちゃないのよ〜

Let It Beの歌詞はどちらかといえば私たちに希望を与えてくれるような曲なわけだし
Let It Beを新たな技術でカラッと揚げてみましたというのもおもしろいじゃないですか

僕は音楽にかけるプライドみたいなものはあまりありません
アーティストが曲をカヴァーしている動画のコメント欄とかでよく見る
「本家の方がいい」とか「お前が歌うな」だとか
洋楽のカヴァーにおける「発音が…」とか
クソだと思ってんだよ!!
『コピー』に文句つけるならまだわかるんだよ
『カヴァー』だって言ってんだろ!
大嫌いなんだよ、音楽の自由を奪ってることを自分で把握できてない自称音楽好きがよ!!!

おい、聴いてんのかおい!!
いらないんだよ、そういうの!

なんかのバンドのファンとかもあれだよ 
『昔の曲の方がいい』とか、変化を気に入らないやつ!

そういう奴に限って、自分はいいファンだと思ってんだよ
『古参だから知ってます』じゃねぇんだよ!


ちょっと脱線してしまいましたね
しゃべってしまいました

本能の『なすがままに』

レリビー、レリビー

また、50周年版
発売される頃にお会いしましょう
その時にLet It Beのアルバムのことを書こうと
思いますウィズダム レリビー





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