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「やりたいことが、うまくまとまってないんです(汗)」そういう相談が大好物なクリエイティブ・ソリューション
前回は、デザインには広義のデザインと、表層的なデザインがあることを書きました。
クリエイティブ・ソリューションでは、その中のいくつものデザインを組み合わせて、お客様に一番いい解決策を提案しています。
ではクリエイティブ・ソリューションってどうやって行うのか?
クリエイティブ・ソリューションは、簡単に言えば、
・何を
・どうして
・どのように
したいのかを決めて、つくることです。
自分の悩みとかやりたいこと、うまく説明できる?できないよね
アローに来る仕事のほとんどが、「うまくまとまってないんですが……」って相談がほとんど。
僕はそういう相談が大好き。
だっておもしろいから。
アローですごく大切にしていることは、
「なぜ?」
を繰り返してしていくこと。
人は、本当の悩みとか、本当にやりたいことが、うまくまとめられていない場合がほとんどです。
「なぜ?」という質問を繰り返していくと、お客様自身も掘り下げられていきます。
そうすると、最初に「こんなことをやりたいんです」という内容と、実際にやりたかった内容が違うことが結構あるんですよね。
そしたら、その目的を達成するためにどうしたらいいか、どんな方法があるか考えます。
あとは、どうやってそれができるか、つくったり、調整したりするだけです。
だから「どうしたらいいのか分からないんですが……」って状態で相談してもらうのが、一番良かったりします。
事例です
例えば、浜松城公園を管理している担当者さんから、こんな相談がありました。
「浜松城公園で、プロジェクションマッピングみたいなこと、できないでしょうか?」
さっそく、「なぜ?」を繰り返していきます。
すると、
「今年は、大河ドラマの関係で、公園の整備につかえる予算が少し増えているんです。
日本庭園も整備したんですよね。
でも日本庭園には、あまり人が入らないんですよ。」
と。
話を聞いていると、担当者の方も、公園を管理しているおじさんたちも、さらには出入りしている業者さんも、みんな浜松城公園を愛している!!
だから、せっかく整備した日本庭園を、もっとみんなに知ってもらいたい!
もっとたくさんの人に来てもらいたい!
ということが分かりました。
最初はプロジェクターを持ち込んでテストもしましたが、公園でのイベント全体の予算との兼ね合いもあります。
プロジェクション系は、機器と流すコンテンツに予算が結構かかりますが、範囲としては狭い範囲。
そこで日本庭園をライトアップして、夜桜を楽しんでもらうことにしました。
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そして、多くに人が夜桜を見に浜松城公園に訪れた際、日本庭園で撮影を楽しんでれました。
やってよかった!
マジメなまとめ
ここでのデザインは、
・プロジェクトデザイン
・空間デザイン
の2つになります。
マジメにまとめると、クリエイティブ・ソリューションの流れは……
1.課題は何か?
2.なぜその課題は生まれたのか?
3.課題を解決するための目的設定
4.どうやって目的を達成するか?
5.コンセプトとストーリーづくり
6.表層的なデザイン
7.できたものを広げていく?
8.検証
ざっくりこんな流れです。
そして、プロジェクトが成功するかどうかは1から4で決まりますが、そこには「なぜ?」を繰り返すヒアリングが必要だと考えています。
次回は、ブランディングとマーケティングについて書こうと思います。