リージョ監督が残してくれた功績
ヴィッセル神戸の監督だったリージョ監督が辞任しました。本当に辞任したのか、表向きでは辞任で実は解任なのか真実は僕にも分かりません。ただ、1つ言えることは本当に残念だということです。確かに順位も上がらず結果が出ていませんでした。でも、明らかにヴィッセルの選手たちは各々がサッカーが上手くなっていました。特に、「ボールホルダーに寄らない」や「相手を引き付けてからリリース」のこの2つのアクションは目に見えて改善されていました。この2つは日本ではむしろ真逆の考え方が広まっています。ボールホルダーに寄らないではなく、ボール周辺に数的優位を作ってボール周辺に味方を集める。相手を引き付けてからリリースではなく、1タッチ2タッチでテンポ良くパス。スペインを始めとした世界のサッカーではこういった考え方はなく、日本がサッカーというスポーツを間違った解釈をしてしまっている故の考え方です。ヴィッセルの選手たちはリージョ監督に矯正され、この2つのアクションを正しく実行していました。あえて「パス」ではなく「リリース」と表現するのは、相手のプレスを解放するという意味を込めるためです。そして、「ドリブル」でも相手のプレスを解放できるからです。ヴィッセルの選手たちは矯正されていましたが、日本サッカー全体にこの考え方を普及するにはまだまだ時間が足りませんでした。せめて、日本サッカー全体に普及するまでリージョ監督に続けていて欲しかったです。日本サッカーがこれから上向いていくのかなと思っていた中でのリージョ監督辞任。本当に残念です。日本サッカー協会が頻りに発言する「ジャパンズウェイ」という言葉。その言葉の勢いがこれから更に増していくんだなと思うと不安でしかありません。リージョ監督ありがとう。たくさん学ばさせてもらいました。
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