需要と供給
こんばんは。
ここ最近、経済学の入門書を読んで「なるほどな」と思ったことのひとつに、需要と供給の話がある。
曰く、「経済の大きさは、需要と供給の小さい方で決まる」。
(ショートサイド原則 と言ったりするらしい)
需要というのは、欲しがる気持ちだ。
消費者に欲しがる気持ちがあり、加えてその対象を経済的に購入できる状態にあることを、経済学の世界では「有効需要」というらしい。
供給とは、与える力だ。
有効需要に対して、実際に物を生産したりサービスを提供したりする力だ。
例えば、不況などで有効需要が少ないと、供給力は余ってしまう。そうすると企業は、資金繰りが厳しくなって、雇用や設備を維持できなくなり、結果として供給力が下がる。
一方で、有効需要はあるのに、供給が追いつかない場合もある。
行列のできる店みたいなもんだ。
欲しい気持ちに対してリアクションが出来ないと、欲しがってた人は不満に思う。
買うのをやめてしまう事もあるだろうし、企業に対して「もっと頑張れよ」と思うこともあるだろう。
さらに、企業側が生産量を増やす中で従業員に無理をさせ続けると、従業員にも不満が溜まる。離職する人も増えるだろうし、身体を壊す人も出るだろう。
つまり経済を成長させるには、有効需要と供給力のどちらも高める必要があるのだ。
鶏と卵みたいなもんで、どちらが先ということもない。
だから政府は、関税を緩めて海外との事業をやり易くすることで供給力の長期的成長を目指したり、給付金などを配って有効需要が著しく下がることを回避したりするのだ。
経済のニュースが、少しだけ分かるようになった。
それと、もう1つのなるほど。
先程の経済を大きくするための需要と供給の話。
コレって、自分の成長についても同じなんじゃないかと思った。
自分がやれることは、すぐには増えない。
私は、いつも周りの期待に応えられない自分を恥じてきたが、それはつまり「需要に対して供給が追いついていない」と言うことなんじゃないか。
(もちろん、勝手に自分に需要があると思い込んでいる可能性もあるが)
供給力はすぐには増えない。
背伸びをしすぎることは、つまり従業員(自分の身体と心)に過剰な労働を強いることだ。
長期的にそれを続けることは難しい。
もし自分を成長させたいなら、
世の中が自分に求めていることの中で、どれが一番価値が高いか
を見続けなくてはならない。
(どういった価値観でそれを見るかは人によるのだろう。利益を優先することも与える満足感を優先することも出来る。)
それがつまり、まず応えるべき需要だ。
こんな言葉があるかは分からないが
自分の中の有効供給(需要に対して現実的に応えられる供給)を、地道な努力で増やしていこう。
無効供給(応えるのが難しい需要)に、意識を捕らわれ過ぎないようにしよう。
そんなことを思った。
最後まで読んで頂いて、ありがとうございます。