コロナ禍で様々な人の対応~理学療法士、簡単な介護の仕事を行う〜
これは、知り合いの理学療法士から聞いた話であるが、一人称を用いて話したいと思います。
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とうとう、1人非常勤介護士の陽性が判明、PCR検査を受ける。
私自身は彼とは、接触なしだが、施設内、全員PCR検査実施。
結果:PCR検査は、全員陰性。
陰性と認定されても、「濃厚接触者」として、居室内のみの隔離をされているご入居者の方もいる。
その後は、フルPPE(フル装備の感染対策)にて、「濃厚接触者」との対応に当たらなければいけない。
その分実質的な時間を要するため、人員的は不足しがちである。
介護職などの人員が不足した場合、フロアでは、見守りが減り、転倒される方が、とても増えやすい。
そういったコロナで有事の際は、リハビリ職も、「是非、介護の方を手伝うように」と応援要請の指示がありました。
理学療法士の本業とは違うが、フロアの見守り、清掃、整理をすることになりました。
もちろん、皿洗いや、おぼん拭きまで簡単なものは何でも行いました。(理学療法士的視点も踏まえながら。)
どうしたら効率的に安全に、次に繋がるように終わらせることができるか❔と研究しながら行わせていただいた。
やってみて、やはり、介護士さんの仕事って準備と段取りが肝だなあと気づかされました。
近くで介護士の仕事を間近でじっと感じることで大変さに気づき、彼らがいかに、「リミッティングステップ(制約的ステップ)※」をしっかりとマネジメントしているかに気づいた。
ナースコールがなれば、介護士がまず対応する、その後に介助が必要な場合は介助に向かう。
ご入居者さんは実生活をそこで、過ごされているため、
その生活上で出た小さなことから大きな事まで必要があればすぐに、対処し、そして連携していく必要がある。すぐにすべきかどうかも、その場で判断し、忘れないよう、次勤務者に申し送る。
「準備と段取り」はどこにいても本当に大切だし、今後も一理学療法士として、また一生活人として、ステップアップするためにも、見直さなければならない視点をより再確認できた。
2週間後には、施設は元の平穏を取り戻し、いつも通りの感染対策をしながらの毎日に戻った。
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そんな話を、知り合いの理学療法士から聞いた。
コロナ下ではいろんなところで、いろんな上記のような職種を超えた、助け合いや協働が見られていると思います。
私も、いつ何が起こっても大丈夫なように、
身を引き締めながらリハビリ理学療法に邁進する所存です。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました!!
※リミッティングステップ(制約的ステップ)とは取り掛かる作業の全体的な形を決める中心的なステップをはっきり突き止めることである。(「HIGH OUTPUT」アンドリュー・S・グローブ著 小林薫 訳 より引用)今読み進めている本で、とても興味深いです!