頼むからヤマハブースのバンド体験会を語らせてくれ。

はじめに

 この記事は、大学ボカロ部 Advent Calendar 2020(https://adventar.org/calendars/5095)の5日目の記事です。

 初めましての方は初めまして。自称・HAL大阪の孤独なミク廃こと悠也と申します。「人の表情が笑顔に変わる瞬間」や「自分の力で新しい体験を人に与えられた瞬間」がとっても好きな、所謂変人です。
 
 突然ですが皆様、マジカルミライ2020大阪は参加されましたでしょうか?
 緊急事態宣言からの開催延期を乗り越え、久しぶりの現地イベントということで、全国各地からボカロファンが集結しましたね。やー開催出来てほんとによかった。

 密を避けたり検温したり消毒は欠かさず行ったりなどなど、「夏祭り」というテーマではありましたが、ところどころで(物理・精神ともに)人との距離や寂しさ・物足りなさ・おとなしさを感じるのも個人的には否めませんでした。一か所を除いては。

 実はあの時、仕切りはあるのに距離を感じない、マスク越しなのに笑顔が伝わるという最高の場所が企画展の一角にあったんです。
 そしてこのブースは幕張でも出展されるんです。

 企画展会場で、隅っこの方からたまに手拍子や拍手が聞こえたりペンライトの光が見えたりしたのが分かった人もいるかと思います。あの中心にあったのがこのブースです。

 それでは全力で推させていただきます。

 頼むからヤマハブースのバンド体験会を語らせてくれ。 
 
  

■YAMAHAブースって何?
■出展内容
■バンド体験会が凄いワケ
■僕がここまで推す理由


YAMAHAブースって何?

 一応の補足説明ですが、今から語るのはヤマハブースこと、【株式会社ヤマハミュージックジャパン】出展ブースのお話でございます。
 
 大阪だとこのブースの裏側には【株式会社イーエスピー】ブースがありましたが、こちらでは限定ミクモデルのギターが展示・販売されていましたね。あのギターめちゃくちゃほしかった。
 
 しかし、ヤマハブースは『タッチ&トライ』。つまり『実際に楽器を触って演奏できる』わけです。
 音楽を誰でも、手軽に、みんなで楽しめる。それがヤマハブースです。


出展内容

 ではでは具体的にどんなものがあるのかを説明しますね。
 なお、幕張と大阪で出展内容が変わる可能性がありますのでご了承ください。

●バンド体験会
●エレクトーン&サクソフォン・ヴェノーヴァ商品デモンストレーション
●即売会&試奏体験会
●楽器無償モニターアンサンブル体験会(事前募集)

 割と字面だけでも何があるのか・何ができるのかは察しが付くかと思いますが、この記事ではバンド体験会をその魅力と共にお話しします。


バンド体験会が凄いワケ

 個人的にヤマハブースでイチオシのコーナー。ドラム・エレキギター・ベース・エレクトーンをバンド形式で体験できます。それぞれの楽器にインストラクターがついてくれるので、一度も楽器を触ったことがない人でも楽しめます。というか、決まった弦や鍵盤を弾くだけなのでどの楽器もめちゃめちゃ簡単です。

 今年は例のアレ対策のため、15分刻みで整理券を配布し時間になったら体験できる、という流れでしたね。過去のマジミラでは、時間になったら挙手制でパート割を決めていました。あれはあれでわちゃわちゃしてて楽しかった。


 さて、いきなりなんですが僕がヤマハブースに入り浸る理由はこのコーナーにあります。

 ストレートな書き方をすれば、このコーナーの整理券を受け取った瞬間からその人に【存在価値】が生まれるんです。これは整理券的な意味で困る、人が来ないから困るという話ではなく、誰かにとって【必要とされる存在】になれるんです。

 このコーナーではMCのカウントや指示に合わせて演奏していきます。全員が参加した後はベースとドラムだけ、エレクトーンとドラムだけ、みたいにパートを絞ることも。
 参加中は他のパートの人と視線を合わせたり、向かい合って演奏したりと音楽を通してコミュニケーションを促してくれたりもします。経験者にはたまにむちゃぶりが飛んできますがそれは後述。

 つまり、【自分が輪に加わる】体験と【自分を中心に輪ができる】感覚を味わうことが出来るんです。
 もちろんこの体験、自発的にやろうと思うとちょっと難しい部分があるかもしれません。「言葉でのコミュニケーションが苦手...」「ちゃんとできるかどうか不安...」などなど、実際にそういう経験がある人もいると思います。
 ですが、そもそもここはマジカルミライ。度合は違えどその場にいるのは全員初音ミクやボーカロイドが好きな人たちばかりです。この時点で一人で来ている人も一人じゃないわけですよ。その人たちと『音楽』でコミュニケーションができる。音楽の輪ができる。自分がみんなの中心にもなれるし、簡単な演奏でみんなの輪に加わることが出来る。

 そしてこれは、ひとりじゃ絶対にできない体験。これが【必要とされる存在】になれる理由です。



 ここまで読んでいると「じゃあこれは初心者向けの体験会なの?」と思われる方もいるかもしれません。
 ですがそんなことはありません。むしろ、経験者にしかできない体験があります。それは【新しい体験を与える存在になること】です。

 もし対話が苦手な人がいた場合、得意な人から声を掛けてあげるとスムーズなコミュニケーションが出来ます。このバンド体験会でも同じ。
 例えばドラムが経験者でベースが初心者なら、ドラムの方がリズムをキープしてあげるだけでベースの方は「あ、この人に合わせればいいんだ」と思えるわけですし、ギターが経験者でドラムが初心者なら、ドラムに合わせてちょっとしたギターソロなんてぶちかませばめちゃくちゃ楽しんでくれるんです。

 初心者の方が【輪を作るために】必要とされる存在だとすれば、経験者の方はここではその【輪を広げるために】必要とされる存在。自分の技術が初心者の方に、「音楽は楽しい」「コミュニケーションは難しくない」という新しい体験や感覚を与えることが出来ます。これが、【新しい体験を与える存在】になることが出来る理由です。

また、楽器経験者の方も自分の技術でこういった経験ができるのはかなりレアだと思います。ある意味、自分自身も新しい未知の体験が出来ます。スゴイ。


僕がここまで推す理由

 長々と語ってしまいましたが、結論としては
  ・初心者が【必要とされる存在】になれる
  ・経験者が【新しい体験を与える存在】になれる
  ・その瞬間を目の当たりにすることが出来る
  ・サイコーサイコーサイコー!!!!!

 というわけです。冗談抜きでマジカルミライの1日をこのブースだけを見て過ごすことが出来ます。マジで。

 ここのブースは企画展の中で、スペシャルステージと同じくらいに盛り上がる場所だと思っています。記事で語ったバンド体験会のほかにも、ヴェノーヴァやエレクトーンの実演(というかもはやミニライブ)だったり、ボーカロイドキーボードやソノジェニックの即売会があったり、事前応募で決まったメンバーのモニター体験(というかもはやミニライブ)があったりとめちゃくちゃ充実しています。

 この記事を見て興味の沸いた方、少しでも気になった方はぜひ幕張で【株式会社ヤマハミュージックジャパン(企画展 音楽エリア-A)】へ。
 新しい体験がきっと待っています。1人でも、みんなでも、ボカキープレイヤーも、なまらロックも、ドールオーナーさんも。恩師の言葉を借りまして、みんなで「音もだち」になりましょう!

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