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いまのこと(プチデュアル生活)


いま日本の上空を通過している飛行機の中でnoteを書いている。


約24時間前にケープタウン空港で夫と別れ、ヨハネスブルグを経由してシンガポールのチャンギ空港で乗り換えをして、やっともうすぐ日本に到着する。
改めてめちゃくちゃ遠い場所で暮らしているんだなということと、遠いんだけど24時間で着くなら地球はそんなに広くないのかもしれないとも思う。


私は飛行機は窓側に座るのが好きで、事前に指定する。理由は、窓の外の景色を眺めながら旅をするのが好きだから。土しかない壮大なアフリカ大陸を経て、海を渡り、島がくっついているようなシンガポールに着き、また海を渡り、完全な島国日本に向かっている。
前から思ってたけど、大陸じゃなく孤立した島国に生まれて育ってきたことが自分を客観視したときに不思議でもある。
何でこの国に生まれたんだろうかと。


日本は安全で普通にポッケにiPhone入れていても盗まれないし、公共交通機関は整ってるし、100円で便利なものが買えるし、色んな国の飲食店があるから何でも選べて、春夏秋冬の四季があって飽きない。
改めて少しだけど離れてみて、不思議な小さい国だなと感じてる。
日本語という特殊な言語があって、世界共通の英語を使える人口が少ない小さな国。


日本にずっといると自分たちがいかに閉じた国で生活しているのか麻痺する気がするけど、海外に住むと色んなバックグラウンドを持った色んな国の人と出会うから、ありきたりな言葉だけど、世界は広いなと本当に感じるし、日本で作り上げられた価値観がそれが全てではないということも思う。


ケープタウンでlanguage exchangeを始めた。彼は来年日本に行きたいと言っている大学生。お世話になっている現地の知り合いの方がつないでくれて、ほぼ毎週日曜日の朝、カフェで1時間英語と日本語で話す。アニメが好きでアニメ制作の仕事に関わりたいという夢がある青年は、特殊な日本語を一生懸命勉強している。ひらがな、カタカナ、漢字。difficult!といつも言っているけど楽しそう。柔道も習っているようで、senpai、kouhaiの意味も知っていた。
彼が来年無事に日本に来られることを祈る。


今日から1ヶ月また日本での生活になる。約2週間後には夫も一時帰国する。そしてその後、一緒にケープタウンへ戻る。そのあと一年は日本に帰らない予定。


今年は、いままで住んでた家を引き払って実家に戻ってケープタウンの家に引っ越したり、途中ダーバンに行ったり、また日本に戻ったりで、なんだか自分の物理的な居場所が落ち着かない年になったけど、それもそれで良い。こうやって動くことで色んなものを見て感じて、新しい発見や出会いもあって、自分の中の視野や価値観がどんどん大きくなっていく感覚があって楽しいから。


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無事に日本に着いて、大使館へ行き無事にビザをパスポートに貼ってもらってようやく南アフリカへの長期滞在の権利がもらえた。

今日一日都内にいた。
改めて、何でもぎゅっと詰まった街。手を伸ばせば欲しいものが手に入る街。
円安の影響か、外国人観光客と多くすれ違った。

いつもよく行くジュース屋さんでコールドプレスジュースを飲んだ。ケープタウンの2倍くらいの値段がした。こういうジュースとかオーガニック、ヴィーガンのものなどはケープタウンのほうが種類豊富だし安い。

久しぶりにヨガスタジオに行った。みんなに会えて嬉しかったし、良いエネルギーをもらった。でもケープタウンの3倍くらいの値段。
東京はやっぱり何でも高かった。


結局、どこの国にいても、どんな場所にいても、私はヨガをしてコールドプレスジュースを飲む生活。
変わらないライフスタイル、変わらない好きなもの。世界のどこにいても変わらない。


東京から千葉の地元に帰る電車の中。
だいたいみんなスマホを見てるか寝てる。
通勤通学が遠いと疲れるのはよく知ってる。
車のほうが楽なのかもしれない。

いままで当たり前に電車に乗って会社に行っていた生活は、もはや遠い記憶の彼方へ。
もう二度と戻れないかもしれない。


この一年で大きく人生が変わり、価値観もすっかり変わった。
変わったというより、本当はずっと心のうちに実はひっそりとあったものが、環境の変化により表面に出てきたのかもしれない。




今回の日本の滞在は約1ヶ月だけだけど、友達と会ったり夫とご飯を食べに行くのが楽しみ。仕事もずっとリモートでやってきたから、リアルに打ち合わせできるのも楽しみ。

ビザの遅延のおかげで、少しだけ日本と海外のデュアル生活となっている2022年。
残りの日々楽しんで、2023年を迎えたいと思う。

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