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人は「何者でもない」ときが一番きついのかもしれない

フリーランスってうらやましいですか?

コワーキングに通っていたり、カフェでパソコンを開いてカチャカチャしていたり、好きな場所でミーティングしていたり。そんな姿を見ると、いいな…と思われるかもしれません。

でも人から見えているよりもずっと、フリーランスって孤独との戦いにさらされる生き方なんじゃないかなと思います。

実際に私自身がフリーランスで経験してきたなかでの「気持ちの部分」を書いてみたいと思います。

在宅ワーカー時代

妊娠中に何かできることないかな?と思い、幸いなことにWeb関連ワークが好きだったので在宅ワークを見つけました。(特別なスキルはない)

開業届なんて出さない規模のお仕事受注です。

とりあえず生まれるまで。産後は産後で、またその時に収入のことは考えよう、という軽い気持ち。

まさに一期一会的な、タスク業務でマッチングして、仕事終わったら報酬確定して支払ってもらって、終了。

「この仕事で評価されよう」とか「ここからもっと人脈広げて〜」とか「これを極めて仕事とれるようになろう」とか。そういったことは全く思っていませんでした。

出産まで。という期限を自分で決めていたのと、とりあえず夫の収入はあったので、かなり気楽にやっていました。
(夫婦2人なので生活費もそんなにかからなかった)

クラウドソーシング時代

産後、そのまま在宅ワークは続けました。育児しながら少しでも収入が生まれる。ありがたい…。そう思っていました。

子どもが生後半年を過ぎた頃、クラウドソーシングでちゃんとやっていこうと思い、今までよりちょっと重めのタスクや継続案件を受注するようになりました。

クラウドソーシングに対する評価は様々ですが、こういった“次どうするか決まってないけど収入少しは欲しいし、この期間もとりあえず経験やキャリアになるといいな”的な方にはおすすめです。

気になるけどやらなくてモヤモヤ…という方が、時間がもったいない気がします。

複数のクラウドソーシングに登録し、少しずつ自分の評価をストックしてきました。

クラウドソーシング時代も、まあ一期一会的な仕事ですが、クライアントさまの役に立っている実感があって。家にいながら人の役に立てるっていいなあ~と思っていました。

業務委託時代

ITスキルを少しずつ身に付けてこれたかも、収入の安定やアップを目指したい。
そんな気持ちから、下の子を(本当は入れたくない気持ちもあったけど)保育園に預けて仕事時間をしっかり確保しようと決めました。

幸い、保育園は2名募集の1歳クラスに滑り込み!

ただ、なかなか個人で仕事を見つけるのも難しく。こんなご時世で直接営業もしづらい。

かといってクラウドソーシングの限界も感じていました。

いろいろ考えた結果、1人で仕事をするのではなく会社の仕事を行う業務委託orチームにジョインして業務委託のスタイルにしようと決めました。

それから後日働くことになる、メインワークとなる業務委託求人を探すのには時間がかかりました。それまでのつなぎとして、某求人サイトで見つけた業務委託案件を行っていましたが、収入が少ないのでメンタルがきつかった…。
(ここに書けないほどの落ち込みや不安定感、それに伴う夫婦不和…)

つなぎの案件は今年12月までの期間限定。なので、早くメインワークを見つけなくてはいけません。

※決まるまであきらめなかったのは、きっと希望通りの案件と出会えるはず!という根拠なき自信や可能性を信じる心←だいぶすりへっていたけれど。そしてスキルアップのためにお金も時間も3か月ほど投資していたからです。元を取りたい…😭的な。

しんどいしんどい…と思っていたのですが、今月決まらなければもうフリーランスやめるしないかも…というところまで落ちたとき、奇跡的に「ここ!」と思える求人に出会うことができました。

すぐに応募して、オンライン面談。無事に業務委託契約を結ぶことができました!

また、なぜか同じタイミングで別会社から業務委託のお話をいただき、同じ月から仕事をスタートすることができました。
(仕事のタイミングって本当に不思議すぎる)

そして、今。ほぼフルタイムで仕事をさせていただいています。

ある程度仕事を任せてもらえて、毎日学びがあって、子育て中ママにも寛容な雰囲気。わりと希望が叶ったワークライフスタイルを保つことができています。

ここで初めて、「自分はこの会社で働いているゆうみです」と胸をはって言えるような、自分を定義してもらえているような、そんな気持ちになりました。(そして家庭も安定した)

まとめ

フリーランスに憧れる、やってみる。これはとってもいいことだと思っています。
人間、やらなきゃわからないことなんて星の数ほどあると思うからです。

ただ、実際やってみて、自分は
人から何者にも定義されない、自分でも何者か定義できない。この期間、自由なようで心が不自由。一番きつかった時期でした。

人間て、やっぱりどこかでちゃんと「必要とされる」場所がないと心が安定しづらいのだと思います。もちろん妻や母や娘としての自分は必要とされていると思うけれど、わたしの場合は「仕事」で必要とされたい気持ちが、自分が思っているより大きかったのでしょう。

今の自分はメイン業務委託案件を主軸にしていますが、来年どうなるかわかりません。業務委託は常に契約終了と隣り合わせです。

それでも雇用ではなく業務委託を選んでいるのは、できる限り縛りの無い形で収入を増やしたり、自由な時間を確保したいからです。(現時点では…)

来年のわたしのテーマは「自分の複業体制を確立すること」。

今年経験できたこと、気持ちを大事に。そして出会えた人に感謝しつつ。

また来年も、自分で自分の未来をつくっていきます😊

わたしの書いた文章が何かを生み出すきっかけになっていたとしたら、とてもうれしく思います♪