定時以降や休日に仕事の連絡が来るのって普通?
ポルトガルに、新しい法律ができました。
もし日本で、こんな法律ができたら…どうなるだろう?
最近の日本では、休日や自分の人生・時間を大事にしよう!という風潮がありますが、まだまだ定時以外の時間帯に仕事の連絡が来てそれを受けざるを得ない環境にいる人がかなり多いと思います。
大半はそうなのかな…。
わたしが勤めていた会社は…
わたしが社会人になってから働いてきた職場は、仕事以外の時間に連絡が来るのが普通でした。
むしろ、大事な仕事だからこそ、いつも連絡が取れないといけない。
返信や電話のかけなおしが数時間後になると
「スミマセン!今、〇〇をしていて…どうしましたか?!」みたいな…。
まあ今考えると、プライベートな時間はとっても少なかったし、常に仕事モードでした。若い独身時代だったからできたな、うん。
自分のなかではこれが普通だと思っていたし「連絡つかないと困るなあ」と言う側になった時期もありました。
だから仕事がしっかりと身に付いたメリットもあったけど、かなりの慢性疲労に陥った時期もありました。
そんな体験をもとに、個人的な視点ですが「いつでも連絡が来る職場の良い点と悪い点」を書いてみます。
「いつでも連絡が来る職場」の良い点
・定時で帰らなかった人が残業をしていて、先に帰った人に確認したいことが出てきたら確認できる
・明日の勤務開始時間(相手と会う)までに伝えておきたいことを伝えられる
・通常の勤務時間内では話せないことを話せる(内密な話とか)
・とりあえず着信履歴やメールを残しておけば「何か急な用事があるから連絡を取りたい」ことを相手に伝えられる
・お互いだいたい個人的な情報を知っているので、何かあったら配慮できる(この日は結婚式に参加しているから連絡が返ってこない可能性があるなど)
・一刻を争うような業界(要人警護とか、警察とか、消防士とか、医師とか?)にとっては、24時間365日対応できる人材の育成になる
・オンオフを切り替える手間がない
・同じ環境に長く触れるから社員同士が意外と仲が良い
こういう環境にいると、それが普通になります。そして、本人自身が「いつでも連絡がつながる良い社員」へと変わらなきゃ!と思ってそれを軸に生活スタイルを変えたりします。
「仕事への責任感が強い」とも言えますが、本来の自分を知っている家族や友人からしたら、「なんで会社のためにそこまでやるの?自分の時間ないじゃん」と心配される可能性が高そうです。
「いつでも連絡が来る職場」の悪い点
・社員どうし休まる暇がない
・いつも仕事モードでいなくてはいけない(下の立場の人ほど…)
・いつ仕事の連絡が来るかわからないから、休日でも気が抜けない。
・家族旅行中でも、上司から連絡が来たら遊ぶのをやめて急な仕事をしなくてはいけない。
・オンオフの切り替えができなくて心身共にわけがわからなくなる。
・オフがないから非効率的な作業になる
・家族も自分の予定に合わせてもらう必要が出てくる
・時間外対応をしたところで、ほとんどの会社が時間代手当を出さない
・「仕事」って何なのかがわからなくなり、転職活動をする時間も余裕も消える
・自分を客観視して、どんな生き方がしたいのかわからなくなってくる
まあ、健康的ではなさそうです…。
まとめ
上記の良い点、悪い点は、もちろん企業のトップや重役などには当てはまりません。24時間365日、重要な役割を担っている人もいるし、それを自らが望んで行っているという状況なら良いと思うのです。
でも、仕事を「生活のために稼ぐだけのツール・休みの日を豊かに過ごすためのもの」と割り切っている人ほど、24時間365日仕事のために時間や労力をかけてがんばるなんて…難しいですよね。
日本では「長時間労働をする人は仕事ができる」「定時で帰る人は仕事をやる気がない」「家族より仕事を優先する方が出世する」というような雰囲気があったりします。
そうやってきた人が、今の社長などをしているからしかたないのかも。社長と社員の役割は違うけれど、社長は社員に自分と同じように働いてほしいと求めがちです。
その結果、心身のバランスを崩してしまった人もたくさんいたと思います。
最近は「個人の人生」「個人の時間」を大切にしようという声も多くなってきているのは事実です。
きっとポーランドのような法律は、日本でなじまないでしょう。まず、法律が通らないかな。その理由は日本人であるわたしたちがよくわかっていると思います。
だからこそ「仕事時間」や「休日」を自分でコントロールできる、ということがいかに心身の健康につながるか。これを重視している会社やチームに所属することで、新しい世界が見えてきたりもします。
限りある人生。
にんげん、余裕がないと自分らしく生きられないですからね😊
わたしの書いた文章が何かを生み出すきっかけになっていたとしたら、とてもうれしく思います♪