小山慶一郎さんとわたし -NEWS 12th アルバム「音楽」発売に寄せて-
NEWS 12枚目のオリジナルアルバム「音楽」リリースおめでとうございます。
発売から毎日音源・特典DVDを楽しんでいて、ついに明日からはアルバムツアーも開始。そんな中、下書きに入れっぱなしだったこの記事の存在を思い出した。本当は今年の小山くんの誕生日にUPしたいと思いながら、途中まで書いて完成させていなかった記事。いい機会なので、この「音楽」という新たな作品を通して感じた、今の私の小山さんに対する気持ちを残しておこうと思います。
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私の小山担デビューはNEWSが4人になった日から。それまでは赤いメンカラの人が好きだった。4人になると分かった時、私はファンクラブの「好きなタレント」を「山下智久」から「小山慶一郎」に変更した。だけどあの時、私は一体どんな気持ちで小山くんのことを好きだったのか、あまり覚えていない。
今の私は正直、「仮に小山くんみたいな人が近くにいても、絶対深い仲の友達にも恋人にもならないわ〜(※ただし会社の先輩には欲しい)」と思っている(笑)。私は趣味嗜好や考え方が完全に加藤シゲアキさんタイプなので加藤さんのことは勝手に心の親友認定しているのだけど、小山さんのミーハーっぽいところ、社交性お化けなところに「違う世界の人だなあ」と感じる。
それでも私は、どうしたって小山担なんだな。そう実感するタイミングが、たまにやって来る。それがこの「音楽」リリースのタイミングだった。
「音楽」初回盤Bの特典DVDでは、小山くんがインタビューアーとなってメンバー2人それぞれに本作に対する気持ちを深掘りしている。その中で小山くん本人が、「昔は歌うのが怖かったけど、今は3人で歌うのが楽しい」と言っていた。本当によかったな〜とうれしい気持ちになりつつも、その趣旨の発言は少し前から何度かラジオや雑誌などの媒体を通して知っていたから、その言葉自体には何の違和感もなかった。
でもその一方で、増田さんへのインタビューの中では「実はまだ不安抱えてたんだなあ」と感じることもあった。
増田さんに「NEWSの音楽どう?楽しい?」と聞いて「過去一番楽しんだアルバム制作だった」という言葉が返って来た時。「小山が持ってる音圧は俺にもシゲにも出せないから、NEWSの色になってる」という言葉を受けた時。その時の小山くんの表情が、一言一言をものすごく噛み締めているような…。噛み締めているというか、あくまで「当たり前」のように話す増田さんの言葉が、小山くん心の底の方までじんわりと届いて、そこあった不安な気持ちを少しずつ溶かしていっているような。そんな表情がものすごく印象的で、「そうだ、私が『私は小山担だ』と感じるのはこういう時だった」と思い出した。
「小山慶一郎さんとわたし」というタイトルで書く以上自分自身の話も避けられないのだが、私は20代前半まで自己肯定感がゴミだった。自己肯定感、マイナス500くらい。何が原因かは詳細は書かないけど(笑)。20代前半で積み上げてしまったそのマイナス500を、4年5年かけてやっと0に近いところまで引き上げていく作業(それでもやっと0な…)に費やしてきたのがつい最近までの、20代後半だった。
そんなさなかに、小山くんも何か吹っ切れたような感じがあった。2020年くらい以降だっただろうか。それまで「俺は他人に気を遣ってる方がラクだから」と言って集団の中でまとめ役を引き受けていた人が、自分が愛されていることにちゃんと自信を持って、前よりも自分軸で振る舞えるようになって来たような、そんな印象を強く受けるようになった。その変化が私はファンとしてものすごく嬉しかったし、加えて物凄く心強かった。こんな物言いおこがましいことこの上ないのだけど、その時やっと「自分軸で生きる」が何たるかが分かって来たところだった私は、そんな小山くんの姿を見て「同志みたいだ」と思った。
コミュニケーション能力も物凄く高くて、得意分野も見つけて、自分と全然違う世界にいると思っていた人が、実は意外と近いところにいたのかもしれない。こんなのファンの勝手な一方通行な思いだけど、それでも小山くんが変化していく最中に自分も一緒に進めている、それがものすごく嬉しかった。ああ、この人好きになったの間違いじゃなかったな。だからこの人のこと好きだったんだな。
そういう気持ちを、このインタビューは思い出させてくれた。メンバーの言葉が小山くんにじんわりと届いていく様が見えた。それは私が誰かにマイナス500の呪いを解いてもらった時のように。
だから私は、これからもこの人が生きていく様を見ていたいと思った。だから私は小山担なんだなあ、と思った。そんな宝物みたいな映像だった。
この気持ちのまま、ツアーで小山くんを、今のNEWSを見れるのが楽しみだな。
これからも共に、年を重ねさせてくださいね(逆プロポーズ)。