祖父と大学の教授の言葉

最近、ふと大学の教授のことを思い出しました。
研究室の先生で私は大好きだったのでよく話をしたのですが、先生から言われた言葉で印象に残ったことについて書きたいと思います。

私は祖父についての話をしました。
祖父は本当の母のもとで育てられたのではなく、養子として引き取られました。学校も中学まで、就職し電気関係の仕事を続けてきました。
祖父は私が小学生の頃、ガンで他界しました。原因を細かく調べたわけではありませんが、祖母が言うには原子力発電所で働いていたのも関係あるのだと主張していました。
当時、祖父の息子(私から見て叔父にあたる人)を4年制の大学へ進学希望だった為、お金が必要でした。そこで話が来たのが、原子力発電所での業務でした。人体に悪影響を及ぼすことと引き換えに、1日単位で手当てをもらえる仕事でした。
息子は無事に大学を卒業、東京のITの企業に勤め一軒家を持ち娘2人にも恵まれ豊かな生活を送っています。

上記の内容を話したときに大学の先生は
「おじいさんは自分の代で一族を上げようとしたんだね」
と言いました。

祖父の幼少期は戦後であり、貧困格差もある時代でした。祖父は自分の体を犠牲にし、子孫の経済的に豊かな生活を願ったのです。

最近は、世間的な価値観も変わり誰もが幸せな生活を送れるよう社会的にたくさんの取り組みがなさています。毎日過ごす中でSDGsを見ない日はないです。お金を持っているかでその人の価値が評価される時代でもなくなってきています。
ですが、祖父が一族のたに頑張ってくれたことで今の自分がいるのだと先生の一言で強く感じました。4年制の大学まで通わせてもらい、自分の好きな業界で働くことができています。

資格の勉強中に、自分の身の丈に合っていないのではないか、目標が大きすぎると感じ勉強が嫌になってしまうことが多々あります。そんな時は定期的に祖父のこと、先生の言った言葉を思い出し、一級建築士になることで祖父が報われると心に刻み、頑張ろうと思います。




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