私を紡ぐ言葉たち
「行きたいところに行き、会いたい人に会い、
やりたいことをやる」
そうして人は感情、価値観が揺れ動き、
その人自身の"個"が生まれるのだと思います。
私の好きなことの1つとして、読書があります。
本の中で綴られている言葉たち、
私自身を紡いでくれているような気がするのです。
私の"個"を表現している言葉たちをちょこっと
ご紹介したいと思います。
本を知るきっかけとなり、
誰かと分かち合え、認め合え、寄り添え、
ふっと何かを救えるきっかけになったら嬉しいです。
①ももこの世界あっちこっちめぐり
作者 さくらももこ
・スペインの人は、まず自分の生活を大事にしているそう
だ。ゆっくりお茶を飲んだり、楽しく食事をしたり、散歩
したり、家族仲よくすごすための時間を優先し、生活に必
要な分だけ働いてあとは呑気にすごすのだという。
・そして、こんな物を本気で立てようと思ったガヴディの気
持ちに思わず"カワイイ…なんてカワイイんだろう"とキ
ュンとなってしまった。
・タイルの所々に職人さんの名前が記されており、当時この
仕事に関わった人がきっと、"この仕事って、変わってい
るけれど、実はすげぇ事なのかもしれない。歴史に残るよ
うな仕事かもしれないから一応名前を書いておこう"と感
じて記したに違いない。そしてその判断は正しい。
・できることならこの街ごと風呂敷に包んで持って帰りた
い。
・何年か前に誰かから"バリ島のウブドゥという村には、も
のすごく絵のうまい人々がたくさん住んでいてそこはまさ
しくアート一色の村だ"という話をきいた。
②ビオレタ
作者 寺地はるな
・感情でも、記憶でもいいけど、そういうのを埋葬する必要
のある人がいて、ならばわたしはその人たちのお手伝いを
してあげたいと思ったのです。
行き場のないものを引き取ってあげるくらいのことはして
あげたいと思ったのです。
・相手の返答をいちいち予想するその鬱陶しい癖を直したら
いいと思うのよ
・近しい相手や大切な相手だからこそかえって自分の重荷を
預けられないということはあるでしょう
・「罪を犯したのだからずっとそれを背負って生きていけ、
なんて他人が言うのは傲慢だと思う」
・夢とか目標とかそういうものはその人の、その人だけの大
切な、尊いものだ。
・何のために描くのか、なんて、どうでもいい。見ていてく
れる人は、ちゃんといる。ちゃんといた。
③噛みあわない会話と、ある過去について
作者 辻村深月
・「そんなことを言ってくれる相手を、図々しいなんて思う
はずがないでしょう。私に、きちんとまた連絡を取り合お
う、人と人として付き合おう、と連絡してくれたのよ。」
・だから、生者がなすべきことは、生き残ることだ。破壊さ
れて、今度は自分が幽霊になってしまうのではなく、それ
でも心を失わないこと。
3つの作品をご紹介させていただきました。
少しでも誰かの心に届くことを願って。