思考の論理展開を可視化する!ビジュアルシンカーのためのiPad Proの使い方-その3【第1次企画化編】-
事例紹介【第一次企画編】【0.5→1】
目次
①CDから作ったタンブラーってなんだ?と考える
②フェスとはなんだ?と考える
③完成した気になって、使ってみる
④アイデアの芽
初回のiPad Proの使い方理論編、2回目の事例紹介前編に引き続き3回目。
前回の
【音楽フェスの使い捨てカップ問題を解決するためのタンブラーを考えよ】
で、どうやら「CDから作ったタンブラーってアイデアは面白そうだぞ」という着想を得たところから。
それを説得力ある企画内容に磨き上げるまでのプロセス紹介です。
①CDから作ったタンブラーってなんだ?と考える
前回の最後、直感的になんだか良さそうだと感じたこのアイデア。
今度は<どうして良さそうだと感じたんだろう?>を考えます。
そのために改めて「CDから作ったフェス用タンブラー」とは何かを外から眺めるように考えます。
②フェスとはなんだ?と考える
まずこのタンブラーとお客さんが出会うのはどんなタイミングか?
このタンブラーが使われるのはどんな場所か?
を考えるために、フェス参加者の1日を絵に描きながら想像しました。
絵を描きながら浮かんでくるイメージでは、
この日は1日中ずっと音楽尽くし。
朝移動の車で聞いて、会場で聞いて・・・
朝から晩までずっと音楽と一緒に過ごしていることでしょう。
すると、ここまで音楽について3つのキーワードが出てきたことに気がつきます。それが既出のCDと、画像の紫色の四角で囲んだ部分
・CD
・フェス
・車中(=スマホ=音楽データ)
そこでこの3つの関係性を整理するのに、時系列で並べてみます。
すると
「CDから作ったタンブラー」はCDとフェスを橋渡しするアイデアだ
と発見!
これをナンバーズで整理するとこんな感じ
(ここの流れがわかんない人は是非初回をチェック!)
ここでストーリー1つ目が完成
③完成した気になって、使ってみる
次に<これを実際に使った人には何が起こるだろう?>と考えました。
そのために自分が持っていたタンブラーを、CDから作ったタンブラーだと思い込んでカフェに持って行ってシミュレーションしてみます。
そうして実際に使っている気になりきっていると、
だんだんと気分が良くなってきました。
そしてそのうち
他の持ち物にリサイクル品ってなにかあったかな?
と考えたり
リサイクル品やリサイクルについて考えている自分
に気がつきます。
スーパーで買い物をする肉や魚のトレイもリサイクル品で作ってあるけど、そっちは特にそんなことを思ったことはないのに。
なんでだろうと思って、この2つを絵にしてみました。
下側の<何か作られてるかよくわからない>というところを押し広げて、
自分が消費者としてリサイクルに関わるのは何だろう?
と考えました。
すると、
リサイクルやリサイクル品の仕組みは、頭ではわかっている。
でもその構造のほとんどの部分はブラックボックスだ。
つまり
リサイクル構造を実感を伴った想像ができないから、今まではリサイクル商品を使っても、それについて深く考えたことがなかった
そしてそこに実感を伴う想像が組み合わされば、リサイクルについてあれこれ考えることになる。
つまり
エコ意識に働きかけられるんだ!
と発見しました。
④アイデアの芽
こうして、企画の着想から、どうしてこの企画に面白さを感じるのかまでを考えて、アイデアの芽を作ってきました。
ここまでが、ビジュアルシンカーのためのiPad Proの使い方です。
より詳しいノウハウをまとめた書籍をAmazonより発売しているので、もっと知りたいと思った方はぜひお読みください。