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地域おこし協力隊 特産品開発、地域おこし

以前、地域おこし協力隊のことをnoteに書き残しました。地域おこし協力隊というのは、2009年に総務省から始まった制度。記事はぜひ私の「協力隊のこれまでと」という記事を見ていただけたら少しだけ地域おこし協力隊について分かるかもしれません。一緒に読んでいただけると嬉しいです。

“2009年に総務省により始まった制度。人口減少や高齢化等の進行が著しい地方において、地域外の人材を積極的に受け入れ、地域協力活動を行ってもらい、その定住・定着を図ることで、地域での生活や地域社会貢献に意欲のある都市住民のニーズに応えながら、地域力の維持・強化を図っていくことを目的とした日本特有の制度。”

今回、岡山県高梁市成羽町吹屋地区という場所でご活躍されている、佐藤拓也氏による体験談等を講義で学びました。

講師は赤いベンガラのまちで調味料を作っている人

講師は、岡山県高梁市成羽町吹屋地区に住む、佐藤紅商店の店主、佐藤拓也氏。かつて、吹屋地区では銅山があり、銅と共に発展したまちです。その後、銅山からベンガラ(酸化鉄)が産出できることが分かり、主にベンガラを生産して当時の人々が生活をしていました。赤いベンガラのまちとは、高梁市成羽町吹屋地区の町並みを示しています。講師の佐藤先生は高梁市地域おこし協力隊の活動任期中から商品開発(調味料)に取り組み、全国に販売を広げている「紅だるま」などの地域資源を用いた商品のプロトタイプ開発、製造販売展開を行っています。

都会から地方に拠点を移した理由

佐藤先生は、大阪から岡山県高梁市に移住してきた人。高梁市は人口3万人の市。都会に比べると高梁市は、交通の利便も悪く、お店の種類も少ない(ちょっと不便な点をあげた)。なぜ、わざわざ移住してきたのか。理由は大きく分けて3つあったそうです。

○移住してきた理由
1.サラリーマンとしての先行きが見えた(今後の生活)
2.心の交流がない(近所の人との関わりが無い)
3.田舎暮らしへの憧れ(自然豊かに囲まれた生活、人とのふれあい)

上記の理由が、田舎への移住のきっかけとなったそうです。しかし、移住を決意した佐藤先生に大きな問題が発生したそうです。それは、仕事
私たちは仕事を探す手段として、ハローワーク(職業安定所)やインターネットの求人票等で仕事を探します。しかし、田舎にはそんなにたくさんの仕事を募集してはいません。募集している仕事の一例として、介護士・看護師・保育士・土木・運搬等。専門的な仕事が多く、誰でも働くことができるものがほとんど無かったそうです。そんな中、総務省の制度である、地域おこし協力隊を見つけ、協力隊となる決意をして田舎へ移住したそうです。

佐藤先生が地域おこし協力隊として派遣された場所は、岡山県高梁市成羽町吹屋地区。吹屋地区は人口100人ほど。町並みは美しいが、栄えた時ほどの活力はないまち。場所的にも市街地から離れており、車がないと不便。田舎の代名詞といっても間違いではありません。

佐藤拓也氏の取り組み

佐藤拓也氏は冒頭でも述べたましたが、調味料をつくり地域を活性化させた人物。運命の調味料に出会ったのは、協力隊となって3年目。地域の青年団の会議のこと。会議に参加していた住民が、他地域(新見市)からいただいた柚胡椒をみんなで食べ、あまりの美味しさに感動したそう。その後、制作者にレシピを教えてもらい、地域青年団で200個、柚胡椒を生産したそう。生産した柚胡椒(吹屋の紅だるま)は即完売。好評により、翌年、さらに2000個生産。2000個も完売。だがここで問題発生。全部手作りの柚胡椒、生産者である青年団は限界を感じたそう。しかし、消費者からは作ってほしいと多数の声が。ここで、佐藤先生は自らが生産すると言い、アルバイト1名と一緒に5000個の柚胡椒を生産し、半年で完売したそうです。その後、生産体制を増やし、佐藤紅商店を立ち上げ、今に至るそうです。即完売するほど大人気な紅だるま(柚胡椒)。味が気になる方は下記にお店の紹介を載せているので買ってみてください。冬は鍋やおでんで味を楽しめるそうです。

大事にしていること

地域おこし協力隊は地域なくしての活動はできません。自分が突っ走るのではなく地域の住民と協力することが大切だそう。協力隊で一番苦労したことは、人の信頼を得ることであると佐藤先生は言っていました。信頼を集めた結果がお金や人であり、信頼を集めるために精一杯の努力をしたそうです。”信頼が価値を生む”そのように私は感じました。私は協力隊ではないですが、協力隊の活動と地域活動は似ている気がします。協力隊から得られるものが多くある気がしました。今後地域で活動をする際、信頼を得るためにはどうすれば良いかを考え、行動したいです。

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Y.K
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