まさかなインシデントICUver
私、ICUやらER関連のインシデントを集わせて検討するようなことをちょいちょいやってまして👻自施設以外のインシデントも無駄に(?)知ってるんですよね〜。
でもって以前、とあるセミナーでインシデントを伝えつつ、参加者さん各自が自分の施設ではどんな対策できるかなー???てな話をしたら、好評だったもんで👀
noteでもちょいちょい書いてこかなーと。
ちなみに、インシデントは起こしても起きてもいけないですけど、一番いけないのは起きたことを隠すことですからね✋
他のスタッフと共有して対策を練ることが大切なのでね✨
ということで✋
みなさんにかりやすく、書いてこうかと思います✨あ、今回は私が聞いた話です。ちなみに、私がICU勤務開始したばかり一発目の、ん〜年前のインシデントっていうかアクシデントは、挿管チューブの計画外抜管でした😌💦もうね、消えてなくなりたい、お家帰りたい、看護師辞めたい、って思いながら過ごしました。。。。ちーーーーん😱
さて、本題。
その1:何食べたん?系インシデント
<登場人物>患者さん情報:挿管中、高齢。 仮名:高 礼児さん(こう れいじさん)/看護師
ナースコールがあり、訪室。高さんは筆談でスタッフにあることを伝えてきました。
高さん『さっき、何か食べた 美味しくはなかった』
スタッフ「何食べたんです?」
高さん『分からない』
スタッフ「今、お口に違和感あるかと思うんですけど、お口に管が入ってるんですよね。そこから呼吸の助けをしている人工呼吸器という機械がついてるんです。喉を通ってるから変な感じがするかもしれません」
高さん『(頷く)分かった』
・・・以上。
さて。何がインシデントだったんでしょう?? 勘のいい人は気づくかもしれないし、気づかない人は気づきません。私もこの話を聞いた時は、インシデントって知ってたが故にここで起こるインシデントを妄想したらば、思いついたって感じです😵知らずに患者対応してたら見過ごしてたかもしれません💦
そしてそして、翌日・・・。
レントゲンを撮ったら、胃に歯がありました((((;゚Д゚)))))))
高さんはなぜか歯が抜けて、それをそのまま飲み込んでしまったんですね。その後、内視鏡で取ったという経過だったそうです。
挿管してあまり時間も経っておらず、スタッフも動揺歯の確認はあまりできてなかったそうです😌ということで、口腔ケア前後など口腔内を確認する際には動揺歯のチェックは必須です。ちなみにこれは挿管前・抜管前も確認必須です。挿管前は急変等でそんな余裕がない場合ももちろんあるので、もし動揺歯があることを知っていて挿管にぶち当たった場合には、医師に伝えましょう!
その2:知らなかったんかーい!!系インシデント
<登場人物>人工呼吸器装着中の患者さん/医師/看護師
今日はCT撮影のために、CT室へ移動です。医師が分離換気を行い、看護師も共に行きます。患者さんは苦痛が強く、鎮静剤を使用し眠って検査に行くこととなりました。
看護師「先生、ジャクソンとBVMどっちがいいですか」
医師「どっちでも」
看護師「じゃ、ジャクソンリースにしますね」
医師「はい」
看護師「じゃ、〜さん、検査室にいきますねー。先生、もうジャクソン酸素ボンベに繋げて準備してあるので呼吸器はずしますよー、付け替えますね。モニター持ってきます」
医師「はい」 そして、移動が始まります
患者:Spo2:80%
看護師「・・・ん!?なんで?ちょ、先生、Spo2が・・・」
医師「あれ?」
・・・・以上。
さて、何が起きたでしょう?
何が考えられますか???こういう経験、ある方もいると思います。これはこのシーンだけだと、たーくさん、これも原因?あれも原因?って出てくるいい事例です。さてさて、今回は何が起きたでしょう?
・・・では、先に正解を💡
ジャクソンリースのガス調節口が全部閉じてましたー!!
さらには、医師はジャクソンリースとBVMの構造も使い方が同じだと思ってたー!!!
・・・が、正解です💦
さてさて、ジャクソンリースとBVMの違いは割とポピュラーな話かと思います。 ジャクソンリース・BVM 違い って検索すると、こんだけ出てきます。知らない方は調べてみてね👅
めちゃ簡単にいうと、ジャクソンリースにはガス源(酸素供給源)が必要で、BVMは自己膨張型なのでガス源は不要です。
写真でいうと・・・
これ、蘇生されてる山◯(コード◯ルー)と、BVM。ほらね、ガス源がなくても膨らんでるでしょ?
こっちが
何してても美しいガッ◯ー、と、ジャクソンリース。細い透明な管の先がガス供給源です😌
で、このジャクソンリースの方にはバックの後ろにテイルズバルブ(ガス調節口)が付いているタイプがあるんですね。こんな感じ。
これを閉じてしまったり、ロックがかかるタイプもあるのでロックしてしまうと、排気ができずにバックがめっちゃ膨張します。そこで気付けばまだ、まだいいけど、そのままでいるということは・・・肺への圧損傷だったり、そもそも患者さんは呼気もしっかりはけないので、事実上の窒息まがいなことになっていきます((((;゚Д゚)))))))
あ、吸えないだけが窒息じゃないですからね。吸えないってことは、はけないってことも同時進行ですからね👀
で、今回は医師もジャクソンリースを使用するのが初めてだったというね。でもBVMと同じ使いかただと思っていたということで起きたインシデントでした。看護師も「はい」って言われちゃえばそこまで確認しませんよね💦そんなこともあるのです。
なので、今回大事なのは・・・
ジャクソンリース・BVMの使い方や違いを知ることはもちろん、、、
〜だとおもっていた=思い込みはダメ。さらに、使ったことない物を扱う場合には指導を受けること。あとは、使ったことはあるけれど、は〜るか昔だったり、人に使い方を説明できないものに関してはインシデントの種が四方八方にばら撒かれてると思って臨みましょう!!
・・・ってな!!!
こーゆー内容って、需要あるもんかしらね???あればまた別のやろかしらねー😋