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抗がん剤(タグリッソ)

肺がんの腫瘍の性質として

EGFP遺伝子変異が陽性という特徴があると診断されました          よって「分子標的治療薬(チロシンキナーゼ阻害薬)」が           第一治療選択薬となります

その中で「タグリッソ(オシメルチニブ)」という薬ですが                       一番副作用が少なく、一番効果が高く、髄液への移行性もいいとされています。

つまり大元の原発の肺がんだけでなく転移先へも薬の成分が届いてくれると期待できます。

(治療によって期待される効果)

約70パーセント程度で腫瘍が半分以下に縮小するといわれている一方、約10パーセントの人には効果がないことがわかっています。          病気の縮小期間は個人差が大きいのですが、中央値で約20か月が目安です

縮小が維持できなくなり腫瘍が再増大した場合、癌細胞が薬の耐性を獲得した場合は体調等を考慮し、次の段階の治療の検討となります

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副作用は                                              吐き気や嘔吐、倦怠感、脱毛などは比較的少ないといわれています

ただし皮疹、下痢、爪囲炎、味覚などの異常などの副作用もあります               なので副作用を軽減する治療(支持療法)を行うこともあります上の写真は実際に私の体の副作用反応です

また自覚症状がなくても、肝臓、腎臓、心臓に障害が出ることもあるので定期的な検査で数値を確認しながら、場合によっては治療の中止も考えます。

重篤な副作用として、薬剤性肺障害が10パーセント程度の確立で起出るといわれていますが、ステロイド剤の治療で大体は問題なく症状が抑えられます  

まれにステロイド剤への反応がない場合も1~2パーセントあり、その場合は   命に係わる、もしくは酸素が必要になるような後遺症がでる場合もあります

またQT延長症候群という不整脈の可能性もありますので定期的な心電図検査をします


副作用まとめ

間質性肺疾患

風邪のような症状、息切れ、呼吸がしづらい、咳、発熱 など

QT間隔延長

動悸、めまい、ふらつき、気を失う、など

うっ血性心不全、左室駆出率低下

動くと息苦しい、足がむくむ、急に体重が増えた、咳とピンク色の痰がでる、疲れやすい、手足が冷たい  など

血小板元首、好中球減少、白血球減少、貧血

花時、歯茎の出血、青あざができる、発熱、のどの痛み、体のだるさ       めまい、動悸や息切れ

肝機能障害

だるい、目や皮膚が黄色くなる、尿が黄色い、吐き気、嘔吐、食欲不振、かゆみ

中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑

皮膚の広範囲の赤み、水膨れや皮膚の剥がれ、高熱、唇のただれ、赤み、   瞼の晴れ、目が開けづらい、目の終結、目やに、のどの痛み





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磯村 雄二
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