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移住の取り組みの成否を分けるのは                相手を知り、相手のためになる方法を             考えているかどうか?

BSテレ東 マネーの学び 3年10月28日

マネーの学び  広がる移住、理想と現実

日本全国の中で移住地として人気の静岡の事例の特集だったので                         「田舎へ移住した人の理想と現実」というタイトルとは                      ちょっと趣旨が異なる気がしました

うまくいってるところの一つの事例の紹介という印象の内容でした

都心からのアクセスがいいという地理的条件も恵まれていますが         それだけでなく、きちんと支援策を考えて実行しています。

だからこその結果だと思います

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オフィスを探す企業の交通費と宿泊費補助、                              3年間の事業所家賃と通信費支給、                                         

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移住者向けの体験アパート(1日500円)できれいな3DKの部屋                        単身でも家族でも来れます

また、担当者が「日常生活を体験してほしい。決められた曜日にゴミ出ししたり、朝お散歩したり」と等身大の日常生活をという考え方


地理的に有利な静岡が、                                    これだけいろんなことを考え努力して移住者を増やしている上に、                  移住者が定住できるようにちゃんと考えている

他の地域は見習ってほしいと思います                                    

地方移住で多くの田舎は、                              自然豊かでのんびり暮らせるという1種類の暮らし方しか                    提案していない気がします 

それも、リゾートや観光客の誘致やPRとあまり変わらない感じです     ですから来る移住者も「自然や歴史や人付き合いに魅力を感じる人」       だけが集まります

結果、たまに来ると楽しくても毎日の生活となると・・・。                      と、理想と現実の差に打ちひしがれて去っていく人多いですね

実際に私が住む田舎で「観光PRフォトグラファー」を名乗る人物がいます                         クリスチャンラッセンの作品のような、オーロラのような、                     ものすごくきれいな写真を発表しており、                          観光や移住促進など自治体の様々な取り組みの時には「地域の顔」のような存在です

単にフォトグラファーならば、どんな作品でも自由です                        彼が作る「画像加工しまくった海の写真」も作品としては問題はありません

ところが「観光情報」として「観光PRフォトグラファー」が                        地域をPRする趣旨の雑誌やSNSで紹介しているんですね

勘違いした観光客ががっかりして帰ることがよくあります

全国の田舎の移住促進や観光関係者の方、                               こういう詐欺的な企画はもうやめにしませんか?

また自治体の支援策も、現在その自治体が困っていることの解決に                  直接なることにしか資金を出していない場合が多い気もします

空家が多くて困っているので、                            役所で管理している空き家バンクに登録してある空家に住む場合や、               役所で話がつけてある不動産屋さん経由で申し込むと                       助成金がもらえる

こういうのが多い気がします

仕事の紹介や起業支援とはいっても、                                  人手不足が深刻な介護職、建設系作業員、看護師などへのあっせんや              紹介や各種補助など

起業支援もさびれた商店街の空き店舗で開業する条件だったり         地元の特産物を扱うことが条件だったり                           

移住者の家賃補助なども                                    夫婦限定で夫婦合わせた年齢が60歳以上の人限定、                                   つまり30歳同士の夫婦が基準という条件、                                将来子供を産んで定住する見込みが強い人だけ

公金ですから費用対効果も大切ですし気持ちはわかりますが           あまりにも露骨すぎますね。

観光誘致と移住促進、

人を呼ぶということは同じですが移住者と観光客は求めるものが真逆です。

観光客は非日常。移住者は日常を探しています

どんなものでもそうですが、相手を知ることがまず分かり合う大前提です

なのになぜ地方の移住促進や観光客誘致は                         あまりにも自分本位で、相手のことに無頓着なのか?

他の地域に住んだこともない役所の職員が移住促進担当であり、                          他の地域に住んだことのない住民がボランティアでサポートする。

他の地域に住んだこともない地元の老舗旅館の主人を筆頭に                                 他の地域に住んだことのない地元企業が観光に取り組んでいて               他の地域に住んだことのない住民がボランティアでサポートする。

相手のことを知らない人が取り組んでいるわけですから仕方ないのかな?

私の住む地域で以前、街の商店街の後継ぎでもある息子や娘たちが集まり                 外部講師を招いて活性化のためにどうしたらいいかを学ぶという企画が      確か青年会議所主催であったんですが、

約1週間の研修を終えての意気込みを地元の新聞に取材記事が載りました

「この1週間すごく勉強になりました。自分たちが未来のために今できることはなにかを考えて、これから頑張っていきたいです」

「具体的に今どんなことをしたいと思いますか?」

「楽天イーグルス勝手に応援セールなんて面白いかなと思います」

このレベルです・・・・・。                                  たぶん多くの地方がこういう状態なんだと思います・・・。


                                         

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磯村 雄二
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