一風変わったソーサートップの活用法
今回は,ソーサートップの活用法について画像や実際のチャートを用いて説明していきます.
皆さんはソーサートップという言葉をご存知ですか?
ソーサートップというのは以下の画像で示すような丸みを帯びたチャートの形で,FXの参考書などによく取り上げられる波形です.
ちなみに,これとは逆の形のものをソーサーボトムと言います.(ソーサーボトムでも考え方は同じです.)
参考書やブログ等を見ていると,「ソーサートップの天井で売り,ソーサートップの始点まで下がったところをで利確する」というように説明されているのをよく目にします.
しかし,私はあまりこの手法をお勧めしません.
理由としては,まず,天井付近の段階ではソーサートップが形成されるなんてまだ分からないからです.
下落はするもののすぐに上昇に転じる可能性もあります.
そんな状況でエントリーするとすぐに損を被ってしまいます.
では,どのようにしてソーサートップを活用すれば良いのでしょうか.
それは,天井ではなく,始点付近をエントリーポイントに設定するという手法です.
これは,2019/6/4の日本時間14:30頃の1分足チャートです.
明らかにソーサートップが形成されています.
そして,始点付近まで落ちてきたところをエントリーしました.
その後,8pipsほど上昇し,利確しました.
今回は,上昇の始まりから終わりまで綺麗にGETできました.
このようにソーサートップを利用することでトレードの幅は広がります.
では,この手法の理論についてお話ししていきます.
この理論を理解することで,様々な場面でソーサートップに出くわした際,その場に応じた適切なトレードができるようになると思います.
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では,ソーサートップ理論について...
これは先程の画像と同じものです.
ソーサートップの始点は107.849円です.
ソーサートップは天井を付けた後,再び始点に帰ってくるような動きをしていました.
そして,始点付近の108.871でそれまでの小さな陰線を一気に打ち消すような大きな陽線(殺し買い)が出ました.
しかし,これだけではまだエントリーする根拠は揃っていないので一旦待機します.
そして2度目も同じライン(108.871)で反発しました.
安値を更新できず,再び殺し買いの発生,ソーサートップの始点付近,という感じで根拠が揃ったのでエントリー.
ここで重要になってくる考え方というのは,「ソーサトップは買い圧力が強いから形成される」ということです.
買い圧力が強いため,売りが入っても天井ですぐに折り返すのではなく,ゆっくりレンジを形成し,その売りに抵抗しています.
そのため,結果的には売りが勝つのですが,まだまだ始点のラインまで下がってきたら買いエントリーを考えているトレーダーは多いです.
そして,それだけの強い買いを支えてきていたトレーダー(始点から買ってきたトレーダー)が損失を被るのを恐れて再び買ってくる,という考え方もできます.
しかし,今回の場合は始点にたどり着く前に,売り圧力が弱く,それを感じ取ったトレーダーが一気に買ってきたと考えられます.
そしていつものように,大きな売りが入っているライン(107.950)や下落と同じ幅を上に取ったライン(107.967)を引いて決済ポイントとしました.
結果,107.967で売りが入り,その後下落しました.
以上のように,エントリー根拠の大部分はいつもと同じですが,今回はソーサートップを活用し,さらに勝率を高めることができました.
繰り返しますが,ソーサートップは買い圧力が強いときに形成される場合が多いです.
そして,エントリーは「天井でショート」ではなく,「始点付近でロング」の方がより勝率は高まります.
また,いつもはトレンドラインを活用する場合が多いですが,ソーサートップが出ていればトレンドをつかまなくても勝負できます.
そして,今回もトレンドラインは引けたのですが,あまり意識せずにトレードしました.
このようにソーサートップをうまく活用できれば,かなりトレードの幅が広がると思います.
皆さんもぜひ,ソーサートップを有効に活用して,さらに利益を伸ばしていってください!
これでソーサートップ手法についての説明は以上です.
最後に
今回はnoteの御購入,誠にありがとうございます.
今後も,よりよい情報を皆様にお届けできるよう頑張りますので,引き続きよろしくお願い致します。