思い出のお雑煮
先月、退院した祖父とお雑煮を食べました。
私が自宅から作っていくと提案はしたのですが、
遠慮がちな祖父はいいよいいよと言ったのです。
お昼前に祖父宅に到着し、
台所を覗いたらなんと、庭で採れたほうれん草を切って
お雑煮を作ろうとしているじいちゃんの姿が。。
えー!うどん買ってきたのに。。
と思ったけれど、病院ではお正月に食べられなかったそうで、
文句は言わず作ることにしました。
とりあえずほうれん草、
庭の謎の雑草混ざってる。。
じいちゃんは目が悪いので、気付かないのは仕方ない。。
代わりにやるふりして取り除き、
汁はじいちゃんがやっていましたが、
お鍋に昆布、めんつゆ、
さらに砂糖、、
見事に甘くなってました笑
お餅は二個食べたい!というので、
小さく切ろうとしたら、そのままで大丈夫!と、、、
喉詰まらせたらやだよーと言ったのですが、
90年このまま食べてるから大丈夫とのこと。。
身体は老化してるんだけどな。。
トースターに入れたお餅がなかなか膨らまず、
あれーと言ってる間に鍋で煮られている昆布はどんどん溶けていく。。
お餅を菜箸でつついたらだいぶ柔らかくなっていた。
なんだあ、大丈夫そうだねと、
お餅をお椀に入れて汁をかけようと思ったら、
そんなことしなくても餅はそのまま鍋に入れちゃえばいいんだ!
というので、
だったら最初から一緒に煮ちゃえばよかったじゃん!
とケンカのようになる祖父と孫。。
じいちゃんはパリッとした焼き餅がいいのかと思っていたからさ。。
(そこってこだわりが分かれません?)
それからなんとかやっと、お雑煮にありつけたのですが、
一口食べた祖父『なんかこれ甘いなぁ。。』
そりゃあそうでしょう。。
まあこれはこれで美味しいよと返す。
一緒に作るなんて初めてだなぁと
なんだかんだ嬉しそうな祖父を見て、
一緒に作って、食べさせてあげれてよかったと
私も思いました。
一生忘れられない味になりました。