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衆議院選挙2024と首班指名選挙11/11他その1

皆様おはこんばんにちは、熊暁と書いてユウツキです、
久しぶりですが、今回は10月27日に衆議院解散総選挙が行われ、与党が歴史的な大敗で過半数割れ・野党第一党会派(立、共、社、れ)もどちらも政権に届かないという構図になり、是々非々の対応と呼ばれる維新・国民民主という2党がキーマンになるという議会構成となりました。

これにより、11月11日に行われた国会で行われた首班指名選挙(日本の首相を選ぶ選挙)が行われましたが、それまでが与野党共に必死でこの2党にアプローチをかけて、過半数工作を繰り広げて首班指名選挙で過半数で第1回投票で首班指名を受けようと必死でしたが、
●維新は、(議席減・内紛)もあり新しい代表を選出するというような事態となり、どちらにもつかないという宣言を行い、首班指名選挙では現代表たる馬場氏に投票し、
●国民民主も同じくどちらにもつかない、自分たちの掲げた政策が実現すればそれでいいという選挙前から一貫した主張で玉木代表に投票するという運びに、11月11日よりも前になりました。
これが、与党が過半数割れをしたのに政権交代をしないのは何事か!民意無視だ!という謎の主張が、主に(立、社、れ、共)の4党系の支持者から出てSNSを騒がせしましたが、
実は仮に政権交代して政治が前に進むのか?これがまた進まないのです。
理由は3つあり、
まず1つ目は、
来年の参議院選挙までは確実に、
参議院では、現在自公が過半数を握っていることが挙げられます、
つまり野党第一党会派(立、社、共、れ)が維国どちらかの協力投票によって政権をとったとしても、参議院では立、社、共、れの4党政権、維国の協力を得ても来年夏までは、全て自公の主張が取り入れられない限りは全て否決され法案も何も通らない状態なのです。

そしてもう2つ目の理由は、
衆議院には、衆議院の優越という参議院で否決されても衆議院でもう一回賛成と決めたら法案や予算として成立する、再可決という制度があるのですが。
これには、衆議院の3分の2(310前後)が必要なのですが、現状
野党は全て足しても250で少なくとも60人自公側から賛成者を出さない限りこの再可決は使えません、自公側の方が多いですが同じです。
つまり参議院過半数もなく、衆議院でもこの再可決が使えない状態で
政権交代したところで、少なくとも来年夏までは自公維国4党全ての顔色を伺う必要のある戦後屈指の最強ねじれ国会状態となり、今よりもやばい政治的混乱が続きます(仮に来年の参議院選挙で自公が勝てば四年(解散がない限り)ずっと)
ですので、政権交代しないのはおかしい!と言ってる方に言ってあげてください、
『来年の参議院選挙まで、じゃあどうするの?
衆議院は再可決できないし、参議院は自公が過半数
衆議院では維国に、参議院では自公に頭下げてやるの?どう乗り越えるか考えてるの?』と
大抵そこを考えたら、多少なりと国会のシステムを理解してさえいれば、大抵の方はそれで一度冷静になるはずです、もしそれで冷静にならない方とは今後政治の話はしない方が賢明です。

そして最後の理由は11月11日行われた首班指名選挙の結果です、
第一回投票は、与党を除き全政党が自身の党の代表に投票するという今まで通りの結果は変わり映えのないものですが、
決選投票(第一回投票で過半数を取れない場合上位2位の候補で実施)
で行われた結果です
・与党が石破茂氏(現首相)に221(裏金で与党で非公認になったが、与党系の無所属候補も含む)
・立憲は160(共産、社民含む)
・無効票が84
いう結果に終わりました。
そしてこの無効票で1番問題なのは無効票の数です、
野党250からあらかじめどちらにも投票しないと宣言していた維新38、国民民主28(合計66)を引いても、184人が野田代表に投票しなければならないのにも関わらず、84ー66=18人も野田代表に投票しない議員がいたことにまず驚かないといけません。
(立共社れ、維国)以外の野党は参政党、日本保守党と非共産系の政党ですがこの2政党は両党合計6議席です、そしてこの6議席を維国66議席に足しても72議席で、84に12議席も足りません。
そしてここにれいわも足しても81議席で3議席足りません。
つまり、野田代表率いる立憲は絶対まとまっている必要のある、(立、共、社れ)枠組みすら維持できていないだけではなく、れいわ含め12議席もまとめきれていないのです、
この時点で思い出していただきたいのは、2009年〜2012年年末までの民主党政権です、
当時は(民主、社民、国民新党)3党で318で衆議院再可決もできる状態でした(共産の協力を入れたら確実に)、しかし普天間基地問題で社民党が離脱し311に、国民新党が離脱し310を下回り、造反や離党者が続出し過半数が割れるか割れないかという所までいくという結果になり、2012年の年末?だったかの党首会談で野田代表(当時首相)解散し、政権が自公政権に戻るという結果になりました。
今回の衆議院選挙2024の結果を考えれば立共社れという枠組みの上に維国どちらかと交渉し衆議院で可決できるか否かという状態にも関わらず、れいわ票9すらまとめられなかった立憲の野田代表と党執行部で政権を担ったとして、来年夏までは自公との交渉ありきという政権運営でどうやって担えるのか?
考えただけで、沖縄基地問題・原発・外交・ウクライナとロシア・台湾・トランプ対応という、課題解決の最中に崩壊していくと思われませんか?
例として挙げれば
●原発のスタンスでいうと
れいわと共産は原発廃止派
対する
維新は原発容認派、国民民主は原発新規増設派で、維国共通なのは原則非共産です。
この時点で、エネルギー政策も含めでの大きなすり合わせが必要になりますが、
立共社れも維国両側共にすり合わせは拒否で、立憲に至っては大きな方に従うのが道理であるという姿勢ですので、いかに政権交代を実現させるのが無理くりなのかがわかると思います。
今回はこんな感じで、衆議院選挙と首班指名における結果からいかに政権交代が無茶苦茶な妄想かという点を書いて見ましたが、

その2は、首班指名選挙で決選投票まで行ったことの意義と民意の三分化が可視化されたという点で書いていきたいと思います。(その間に他の内容も挟みます)

久しぶりで拙い文章ですがここまでお読みくださった方には感謝申し上げます。

熊暁

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