話せない自閉症者支援に役立つ会話スキルーその➁ー


こんにちはこんばんわ。OKUです。

今回は、前回の続きで、「発語がない自閉症者との会話スキル」の後編になります。

⇩前回記事はコチラ⇩


★「違和感を拾う」

では、早速ですが、もう一つの会話スキルをお伝えします。


それは、

「違和感を感じたところを拾う」ことです。


「違和感」とは、どういうことかというと、「普通こうなったらああする」とか「そういう時はこうする」みたいな、僕たちの常識的な肌感覚ってあると思うんですね。


・お腹空いた → 何か食べたい

・寒い → 上着を着る

・水分を多く摂る → トイレが近くなる


これ当たり前ですよね?


ところが、自閉症者と一緒にいるとあれ?って思うことがあります。


例えば…実際こんなことがありました。

ウォーキングの移動支援をしていて、僕はすごく寒いと感じている。そして利用者さんは半袖で震えている。でも、上着を着る気配がない…。(何で着ないの?)


駅の立ち食いそば屋さんに入って、熱々で湯気がモクモク出てるうどんを口に入れては熱々すぎて食べられずにこぼす。でも、すぐ口に入れる。またこぼす…。(フーフーすればいいのに)


前回も同じ話をしましたが、自閉症者は情報を上手く繋ぎ合わせることができません。そのせいで当たり前のことに気付けません。


僕たちが支援していて、寒いのに上着を着ないのかな?熱々なのにフーフーしないのかな?なんでかな?と感じたことは、おそらく同じように利用者さんも感じてることが多いはず。

でも、上着を着ることで寒さがマシになる、フーフーすることで食べやすくなる、ということに気付けないんですね。


だから、そのことを口に出して伝えてあげてください。言われて初めてその行動を取って不快を解消できるようになります。


それが、「違和感を拾う」ということです。


★さいごに

以上2回に分けて発語がない自閉症者との会話スキルについてお話しましたが、僕たち支援者が言葉を使って果たすべき役割は、利用者さんの脳内で浮かんでは消えてしまう情報をつなぎ合わせるハブの役割です。

違和感を伝えるのも、最初に名前を入れるのも役割は同じです。


勘違いしてはいけないは、情報が消えるからと言って、何も物事をわかっていないわけではありません。特に重度になるほどそう見えがちだけど、実際は結構わかっています。


支援者が日頃どういう対応をしてくれてるか、この人は信頼できる人なのかどうか、そういった部分の情報はしっかり利用者さんの中に蓄積されているように感じます。

だから、どうすればいいかわからない場合でも、とりあえず落ち着いて精一杯やらないと、信頼関係が一生築けません。


支援中に行動障害が出た時に腹が立つことがあると思います。正直僕も何度もあります。でも、そこで収まるまで放置したり、適当にあしらって見捨てるような、逃げの対応を取り続けてはダメです。

支援者も人間だから、時にはそういう対応をしてしまうことはあるかもしれないけど、繰り返してはいけません。


「見守り」は大切な支援ですが、「見放し」は支援ではありません。


その辺に気を付けて支援していれば、どなたでもいい支援者になれると思うので、ぜひ、今回のお話を支援に役立てていただけたら嬉しいです。

以上です。


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