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やることがないと行動障害を起こす!?

どうも、OKUです。

つい最近、やることがないと行動障害を起こしやすくなるのか?という質問をいただきまして、個人的に大事そうだと思ったので、僕なりの見解をシェアしようと思います。

実際の質問内容は以下の通りです。

最近、県主催の強度行動障害支援者養成研修に参加した際に、自閉症の人が行動障害を起こしやすい状況や環境の一つとして「やることがない」と学びました。感覚過敏や急な予定変更等は聞いたことがありますが、やることがないというのは初めて聞きました。退屈で行動障害を起こすケースは実際にあるのでしょうか。例えば電車やバスを20~30分待つことができる子もいます。何もせずに待つことができるなら、それはその子のスキルでもて強みでもあると考えています。支援者側がずっと何かしてあげる必要はないと思うのですが、OKUさんはどのように考えておられますか?

公式LINE登録者様の質問より

まず結論から言うと、ケースバイケースだと思います。

裏を返せば、「やることがあれば行動障害を起こしにくい」ということになりますが、やることがあるかどうか、退屈かどうか、みたいな問題というよりは、注意を向ける対象があるのかどうかが本質だと思うんですね。

そういう意味で言うと、注意を向ける対象があれば行動障害に繋がりにくいとは言えると思うし、対象がなければ思考が手持無沙汰になって、どうしようかな?何したらいいのかな?という風になって、そのこと自体に注意が向くことで、パニックになって行動障害につながることはあり得るのかなと思います。

強いて言えば、ADHDと診断されている場合は退屈が苦手な場合が多くて、退屈しのぎのレパートリーは必要になるでしょう。

で、やることがなくても我慢できる人も中にはたくさんいらっしゃいますよね。

それは、待つこと自体に注意を向けることができたり、待つような場面で自分なりのやり過ごし方を見つけていたり、頭の中に決まったいつもの世界を用意できたり、いろんなケースがあると思います。理由はなくただ療育でうまく待てるようになっている人もいます。

なので、ケースバイケースというのが僕の答えです。

大事なのは、今回のことに限らず、一般的に言われている理論も含め、あくまで一人ひとり違うということを理解しておくことと、いろいろ試した結果を受けてその都度対処していくべきなので、「やることがないと行動障害を起こすから何かをやらせないといけない!」みたいな思考にならないように気を付けていただきたいと思います。


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