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アパレルブランドはマーケットインとプロダクトアウトどっちが正解?
アパレルの商品作りにおいて、マーケットインとプロダクトアウトどちらが正解なんでしょうか。
マーケットイン
→市場の立場に寄り添い、お客様から求められている商品を提供する考え方。
プロダクトアウト
→企業が作りたい商品や技術、アイデアをもとに、商品を開発、提供する考え方。
マーケットインに振りきりすぎると商品作りは同質化してしまうし、プロダクトアウトに振り切りすぎると消費者との距離が離れてしまう。
マーケットインとプロダクトアウトの割合がとても重要だなと常々感じています。
ファッションジャンルのインスタグラムにおいては間違いなくマーケットインの視点で運用することが大事です。(有名人でない限りは)
以前もこちらの記事で触れました↓
商品作りにおいては、マーケットインとプロダクトアウトどちらの視点も必要で、要はバランスなんだと思います。
デザイナーズブランドだったら、デザイナーの世界観を重視した商品作りをメインにしたほうが良いですし、マス向けのブランドだったら、トレンドやターゲットのお客様に寄り添う商品作りが求められます。
圧倒的なデザイナーがいないマス向けのアパレル企業では、お客様が求めている、過去に売れている理由で同じような商品作りに固執し、去年とほぼ変わらないラインナップになっているのが現状です。
そのようなマス向けのアパレル企業の中でも成長速度が速いブランド、停滞しているブランドと勝ち負けがはっきり分かれます。
マーケットインでうまくいっているブランドは
①商品の魅せ方が上手
②ティッピングポイントの見極めが上手
これらをとても感じます。
①商品の魅せ方が上手
マーケットインの商品作りだと、市場で求められている商品を作るため似たり寄ったりになりがちです。
そこで商品の魅せ方で差別化を狙っています。
アパレルらしくないテレビCM、WEB CMを出したり、コメディ要素の強い企画をやったり、商品のコピーライティングなどのキャッチーさも抜群です。
②ティッピングポイントの見極めが上手
ファッションにはトレンドの流れがあります。
一つの商品やファッションのテイストには
流行る時期→認知される時期→衰退していく時期
このような流れがあります。
この流行るタイミングをいち早く見極め、商品作りやスタイリング提案をしているブランドが勝っている印象です。
※ティッピングポイント
→ある時点から急激にトレンドや流行になる転換点のこと。
人間の形が変わらない限りは、洋服の急激な変化はありません。
それは過去のトレンドや商品が繰り返されているのを見ているとわかると思います。
商品に大きく変化を与えられないからこそ、今はブランドの背景、作り手の想いなどのプロセスエコノミー的な考え方や、エンタメ要素の掛け合わせで魅せ方を工夫するなど求められています。
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