【②ソフビのパチモノ】ソフビの世界で言うパチモノとは!?「偽物」と「パチモノ」の難しい線引き。ソフビの不思議で面白い世界。
ソフビの世界は不思議で奥が深くて面白いです。そんなソフビの世界では「パチモノ」があり、「偽物」と「パチモノ」と2つの価値観が存在します。パチモノにもアートの要素を見出すコレクターの方もいてプレ値がついていきます。過去偽物だったものが、アウトサイダー的な立ち位置に上がり、現在ではアート的な要素まで醸し出す現象が起きています。そんなソフビならではの世界観「パチモノ」に関して話していきたいと思います。
前回の第一弾では、ソフビの偽物と本物を見比べたり、検証していますのでもしよかったらそちらも見てみてください ↓↓↓
そして今回の第二弾は「パチモノ」です。パチモノって偽物でしょ?と思う方もいると思うんですけど、その通りです、偽物なんです。。ただ!ソフビは他のフィギュアやブランド品とは違い「偽物」と「パチモノ」の世界観が存在しているんです。それはどう言ったことか?ということを今回は話していきたいと思います。
ソフビに関していえばこの「パチモノ」「偽物」の言い方の違いが大きな違いということもありこれがソフビの魅力でもあり、難しく不思議なところこかもしれません。
ソフビの世界では、「パチモノ」は「偽物」ではありません。これがまた面白いですよね。より厳密にいえば「かつては偽物だった物」です。
その偽物に、当時の粗悪な模倣品だった「パチモノ」に、面白みを感じて評価する人が現れたのです。なぜそんな現象が起きたのかはいろいろと想像になりますが...話していきたいと思います!
当時物のパチモノはまず大量生産ではなく量が少ないのと、今と昔では素材が違います。なので偽物であっても昔の偽物は素材が今とは違い、流通量も少ない物でした。流通量と素材ですね。
ただ、もしかしたら、ただ単に人とは違う考えの人だったのかもしれませんし、みんなが持っていない一点物を集めたかったのかもしれないですし、本当のところはよくわかりません。
なので、当時のパチモノですら今では作ることができなく希少価値があるのでコレクターの間で密かに根が上がっていきパチモノがプレ値が付くほどです。
結局、市場価値は希少性を含めてコレクターが値段をつけている感じです。
パチモノ仮面ライダー!?可愛らしさもあります!笑
ソフビ道でも語られていましたがレトロソフビがもつ「ゆらぎ」の魅力
がパチモノであってもやはり該当していて魅力的に見える部分はありますね。レトロソフビに惹かれる理由の一つとして、他の人が持っていない物を所有したい、一周回ってパチが魅力的に見えるっていうのもあると思います。
よく雑誌やテレビでみかけるようなレトロソフビには満足できなくなって、
「何じゃこりゃ!」って思わず笑ってしまうような「パチソフビ」に魅力
を感じるようになってくるんですね。
そして当時のパチモノの何が面白いかって、完全にデザインは本物と一緒なのにありえないカラーリングがされていて、「いえ、別物です!」みたいな、逆に全く似てないのに「これです!」ってやっている感じがもうかわいくみえてしまうんですよね。
なんか「子供が嘘ついているみたいな感じ」といいますかw
昔は今よりも偽物に対しての規制がゆるかったのもあるのかもしれません。そうして当時の素材で面白半分でパチモノを作った背景があるのかもしれません。もちろんパチモノなので版権はありません。仮面ライダーとかウルトラマンやウルトラ怪獣を勝手に作っていた感じですね。
もちろん当時から版権の問題などは取り締まられていたと思うんですけども、ソフビにいたってはそれほど規制が厳しくなかかったのかと思います。
パチソフビって値段も安くて駄菓子屋さんとかで買えたりしましたから。
駄菓子屋さんで売られる物って「このパッケージってまんまあれじゃん!」
みたいなグレーゾーンな物が結構ありますよね、ソフビもそんな感じ
だったのかなって思います。
明らかに塗装やつくりは雑なので本家もあまり相手にしなかったのかな~
て思いますね。
ただ、パチモンが全て受け入れられているかと言ったらそうではないですね。もちろんパチモノは偽物と思う方もいますし、パチモノでも当時の素材を使っていて他では出せない雰囲気が出ているので価値があると思う方もいますし、もうそこは、コレクターそれぞれの価値観ですね。人それぞれです。
じゃあ、
ここで、一つの疑問が出てくるかと思います。
パチモノと偽物の違い、要するに線引きはどこ?ということですね。
これは非常に難しいですし、先ほどの話で個々の価値観にもよってくる部分はあるのですが、そこで終わるとこの動画の意味もないので、独自の考え方も含めてパチモノと偽物の違いを定義したいと思います。
パチモノ
当時作られた偽物(模倣品)のことです。当時の素材で当時の昭和レトロの雰囲気がある物で、当時は偽物扱いされていたソフビです。かつての偽物です。
偽物
ソフビの世界で偽物の定義は、例えば、一つの本物の当時物にプレ値がついて市場価値がガツっと上がったとします。それを見て知った人間が「これは値が付く」と思い、真似て作った物を偽物と言います。
要するに、プレ値がついたのを「見た後に」意図的に誰かを騙そうと思って作成されたのが偽物。という解釈をしています。なのでその偽物が作られたのは、プレ値がつく「前」か「後」か?ということです。
プレ値がついた後に、誰かを騙そうと思い意図的に作成した物です。
前回のソフビ第一弾に話した偽物と本物のソフビがこちらなんですが、
当時物の経年劣化を再現して本物そっくりに偽物を作るのは非常に難しいところがあります。やはり、年月と共に自然いつく、キズや色ハゲなどの当時物の「味」は本物でないと出せないですね。
ちょっとアバウトではありますがジョークですまされないラインをこえてしまっているんですよね。
個人的に楽しむ為とかでなくてコピー品を作って、人を騙して、お金を儲けるって事がもう度が過ぎていてアウトなんですよね。
話が少しそれるかもですが、僕の好きなレトロ玩具にコスモスっていう自販機のおまけがあるんですが、これがまたパチだらけですごかったんです。
ここ玩具メーカーが独自に玩具を作って景品として販売してたんですが
なかなかのグレーラインだったんですよね。例えば「ガンダム」ならぬ「ダンガム」とか「チョロQ」ならぬ「チョロカー」とかもうやり放題でw
で、ついに当時子供達に絶大な人気だったビックリマンシールもコピーで販売してしまったんです。裏面の「ロッテ」のロゴを「ロッチ」にしてその他のデザインをそのままでコピーして販売した事によりこどもがインチキじゃねーか!っていいだしてそれがロッテの耳に入り当時なかなかの大問題になりました。
ひとつの境目として軽い冗談じゃ済まされないような事っていうのもあるのかなって思います。。。
このように、ソフビやフィギュアの買取専門店としてやっていく中で、新しい発見などが出てきたら発信していきたいと思いますし、その中で、少しでも役に立てる情報発信ができたらと思います。
こんな感じで、偽物と本物を見比べたり、レアな商品のプレビューなどしています。