やりたいことに理由は必要か

「なぜ、子どもたちと関わりたいのか」

ある先生に言われた言葉。

それまで考えたこともなかった。
この問いの答えが出るまで、子どもたちと関わってはいけないような気がして、一人になった。

考えても考えても、後付けの理由ばかりで、どれも本当の自分の思いじゃない感じがした。

考えれば考えるほど、出てくるのは怒りの感情。

理由なんて、必要なのか。
やりたいことに、理由なんかあるのか。

やりたいから、じゃダメなのか。


それでいいんじゃないか?

理由なんて、やりたいことをしていく中で、自然とわかってくるものじゃないか?


こんな思いを抱える中で。
『青の数学』に出会った。

主人公の栢山と自分とを重ねた。

なぜ、数学をやるのか。
そこに理由は必要か。
栢山も、似たようなことを考えている。


やり続けていれば、いつか着く。

『青の数学』(王城夕紀,新潮社,2016)

やりたいことをやり続けていく。
そうすれば、いつかたどり着く。

自分なりの「答え」にたどり着ける。はず。


僕は、教育を考え続ける。
子どもたちと、関わり続ける。


とりあえず、子どもたちと関わることができるまで、数学をしていようと思う。

『青の数学』を読んで、数学をしていたら、どこかにたどり着ける気がした。なんとなく。

これは、違うか?

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