あなたの【真のパワー】「知っている」から「体験する」に変えるためのこと。
あなたにはこんな経験はありませんか?
本当に、いま思うと「どうかしていた」としか言いようがないけど、行動せずにいられなかったことがあります。
僕にも何度かそんなモーメントはありましたが、中でも忘れがたいのは29歳の終わりごろ。
僕は何度もコラムやブログなどで書いてきましたが、そのころにプロデュースの失敗で負債を抱え会社を辞めさせられて、それまで味方だと思っていた人たち全員から避けられていました。
母は癌を診断され、どうしてもお金が必要な状況なのに当時の僕は自分史上最大の貧しさを迎えていました。
運の悪いことに乗っていた車は故障続き。
車検も切れ、修理をするにも50万円ほど必要でした(それはその車を買ったときの値段でした(笑))
僕のインスピレーションは少々頼りなく、くじ運の無さではスバ抜けていたものです(;^_^A
さて、どうしようか・・・。
そう頭の中で呟いたと同時に
僕は自分でも信じられない(そんなことをするタイプではない)行動をとっていました。
新車の展示車を指さして「あれをください」
そう言っていました。
何かの啓示とか、ひらめきなどを全て吹っ飛ばしていました。
ただ、「そうしていた」のです。
後で合流した妻にその話をしました。
僕は「きっと怒るだろう」と思っていました。
妻は(今も)徹底した現実主義者です。僕をXファイルのモルダーに例えるのなら、間違いなくスカリーです。
僕が何か事業やビジネスの話をしようものなら絶対に大反対してきましたし、無駄遣いを極端に嫌い、僕の書籍の多さには常々お小言を頂いていました。
そんな彼女なので、僕は「なーんちゃって(笑)」と切り出す準備をしていました。
「いいね、これ」
・・・・・・・・ん?
「いい車だね。いいと思うよ?」
・・・・・・・へ?
その時、金曜日の夜。
僕は病院に妻を連れて行かなくてはならないと考えていました。
あっという間に契約。その場で全てが決まりました。
よくローン審査を通ったものです。ホンダファイナンスゆるいなー(笑)
自身がクレジット会社に勤めているせいか、保証人など絶対に嫌だと言っていた彼女は、あっさりと連帯保証人にサインをして、僕は生まれて初めて新車購入をしました。
しかも二人暮らしなのにミニバンです。
それからです。
僕は会社を辞めさせられたので、複数のバイトを掛け持ちしつつ起業。
その車で毎日走り回りました。
僕は、とても強い心を持っていました。
信じてもらえる。
「借金なんかすぐ返せるし、ローンも滞らない」
そう信じてくれた。
それはとてつもないパワーを僕にくれました。
誰かから「できる」と認められた時、それは能力が本当に開花するときだということを
それまでは「知っていました」が、その時に僕は「体験」しました。
人はどうしても自分にリミッターをかけてしまうものです。
「自分はこの程度だから、これくらいの成果しか出せない」
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