ヌードの部屋で観たものは・・・
「ママと話してたら服を着てるのが変な感じがするよ」
そうおっしゃりながら、僕の前で脱がれる方がいらっしゃる。
お腹を冷やさないでね、と声をかけると
「オカンやん。あ、ママか(笑)」
演出家の仕事の一環で、写真作家もしています僕。
仕事柄、ヌード撮影もあるのですが始終そんな感じ。
被写体の方からも「エロで脱ぐというより温泉感覚」と言われます。
きっと僕に色気が不足しているからなのでしょう。そんな現場なのですが、出来上がった写真は「SEXY」なものを創ります。
まぁ、これが演出家の手腕なのですが、
現場では「SEXY」というより「せぇくすぃー」という発音がしっくりきます。
こうした現場を創れるのは、やはり「関係性」
とにかく相手(被写体)を想い大切にする。それだけは徹底しています。
会う前は誰もが緊張します。
SNSなどで僕の人となりを知ってはいますが、それでも人は上手にウソをつくもの。
急変して狼になってしまうなんてこともあります。
だから、僕はいっぱい心配してくださいね。と先にオンラインでやり取りをします。
危機管理は大切です。そこは否定するものではありません。
少々臆病なくらいでいいんです。
僕の中にも狼がいるかもしれません「わんっ」
そういえば動物占いでは僕は狼でした。
オンラインでやり取りして、ちゃんと関係を築く。
それが出来ているから現場で初めて会ったときにはもう大親友。
お肌のトラブルを抱えているお姉さん(年上)にお野菜をプレゼントしたりします。
どんなに心を許しても、どんなに肌を晒しても
仲が良いほどに、少し「言い訳」をしたくなるもの。
「昨日、ちょっと食べちゃったから」
「最近、仕事が忙しくってさ」
「だって歳だもん」
笑いながらも、言い訳が出てくる。
でも、それは「諦めていない」ってこと。
心には、もっと美しくあるという「誇り」があるということ。
ここ数年は経験豊かな女性を撮影することが多いです。
僕にとって探求するべき女性像や美的なものがそこにあるからなのでしょう。
コンプレックスも、もっている美しさの証明。
ある女性は、乳首の形を気にされていました。
ずっと娘さんを母乳で育てたという誇りを持っていらっしゃる。
それはもう美しいものです。
だって、天使を育てた胸なのですから。
「綺麗だね、素敵ですよ」
そう答えます。
そうしたコンプレックスに蓋をされた「誇り」
ヌードの部屋で、本当に魅せるのはそれなんですよね。
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