おまえは何を生業としているのか?
最近は減ってはいますが、
「お前は何をやっているのだ?」と聞かれることがあります。
演出や写真を生業としなければならないのに、
ビジネスにうつつを抜かして等々・・・。
「お金を度外視しないと一人前の芸術家では無い」
そんな概念がまだあるのかと驚きを禁じえません。
もちろん、大きな組織で求められる作品を創る専業の作家は居ると思います。周りに「売る専門家」がいてくれるのはとても大事なことなのかもしれません。
僕の正体について少しだけお話させてもらうと、僕は間違いなく芸術家でありますが、
僕が創作するのは写真や文章、映像作品や演劇だけではありません。
それらがお客様に届けられるシステムも大切な『作品』なのです。
それらの導線を美しく、機能的にデザインする。
全てをクリエイトし、プロデュースすること。
それが『篠原有利作品』です。
もちろん、メリットとデメリットがあります。
まずデメリットとしましては、先の言葉のように理解してもらえないことがとても多いです。「お金目当てで創っている守銭奴」とも言われます。
・・・・・ん、半分正解(笑)
やっぱりこれまでの芸術家の在り方は、「作品がすべて。お金は二の次」というものでした。
その結果が、
「芸術なんかで食っていけるか!」との認識を生みました。
それは驚くことに今も続いています。
いいですか、「今」もです。
他にも、副業をしているというイメージは、やはり「専門」でやっている人よりランクが下と見られます。
インターネットの普及は様々なものを可視化して、一人一人がメディアを持てる時代となりました。
誰もが番組を創り、世界中に発信できる世の中になりました。
誰もが『作品』を創り、世界中に発信される世の中になりました。
あなたの『作品』が世界中に公開されるチャンスを持っているのです。
でも、収入をどこから得ているのか?
日々のバイトです。
創作に充てられる時間は一日のうち、ほんの僅かです。
生み出すことなく終わってしまう『作品』もきっとあると思います。
バイトに時間を費やして、創作を後回しにしなければならない人と、
自作に拘り、その『作品』を購入してもらうための導線をデザインして次々と企画をあげることが出来る環境では、それほど「ランク」に差が出るものでしょうか?
自作で生活費を創ることが出来る人間の『作品』はクオリティが落ちますか?
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