意地でも笑って、手ぶらで
わたしは3年前から、吉本ばななさんが作っている手帳「BANANA DIARY」を使っている。来年の分で5冊目のようで、このBANANA DIARYは一旦終わりなんだそう。ちょっと寂しいけれど、来年もこの手帳をたくさん使おうと思っている。
ここ最近心の中でもやっとしていたことが、すっと晴れて、胸がキュッとなった。
”意地でも”というところが好きだ。わたしは、意地でも笑う。なんだかそれは来年の、来年と言わず今の、わたしの大事な目標になるかも知れないなと思った。昨日の夜、布団に入って眠りかけながら「明るくなりたい。」と夫に話したような気がする。わたしは自分の性格?本質?が分からなくてちょっとだけ悩んでいた。わたしはどういう人間なのか。どういう人間になりたいのか。大袈裟だと言われても、考えすぎだと言われても、考えてしまう、それこそがわたしの人間性なのかも知れないが。自分がどんな人間かは今の所分からないけれど、こうありたい、という姿は割と明確に持っている。「あ、なんかいいな。」と思う瞬間をちゃんと知っている。大切にできる。
ばななさんの今回のBANANA DIARYに寄せられたメッセージを読んで、とりあえず笑って、歌って、手ぶらで進もうと思った。わたしは踊るしかないのだ。この地球という舞台で。
今年1年はいろんな気持ちに心が揺れ動いた。笑ったり泣いたり怒ったり、たくさん迷ったりした。でも心の中にあるたくさんのお守りが背中を何度も押してくれた。この1年間の出来事もまた、来年のわたしの糧になり、お守りになり、永遠の宝物になる。一緒に過ごした人も、過ごせなかった人も、傷つけてしまった人も、忘れてしまいたい出来事も、忘れたくないことも。全部抱きしめられる人間に、少しずつ近づいていきたい。
いつも誰かと、いつも孤独で、ただひとりきり。
身軽に、手ぶらで、それから何かに夢中になって、必死になって、たくさん感動して、いっぱい迷って、転んだりしながら、立ち上がりたい。愛する勇気を持って。