『玉と石の神話63』
「なれば、それは私が…」
言いかけた金剛を琥珀が手で制した。
「無用ぞ。第一、お前には御子達に付き従ってもらわねば困る」
冷静に指摘され、金剛が口を噤む。
「考え込む猶予はない。王…すぐ移動なされませ」
琥珀とトパーズを交互に見遣り、王は詫びるように頷いた。
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