見出し画像

淡雪の残響

 
 
 
きみに告げた言の葉は
 
まるで淡雪のよう
 
 
きみの中へとふわりと溶け込み
 
何もなかったかのように姿を消した
 
 
 
━なのに
 
 
 
儚く溶ける淡雪とは違い
 
言葉は心に留まり続け
 
決して消えることはない
 
 
 
━あの日
 
 
 
きみが受け取った言の葉は
 
見えない姿とは裏腹に
 
何よりも本心を映し出す
 
 
 
━何故(なにゆえ)
 
 
 
そっとしておいてくれないのか
 
 
 
燻ぶり続ける言葉の切れ端は
 
いつまで経っても白い溝のまま
 
 
 
心に染み込んだ淡雪は
 
言の葉が残した消せない跡
 
 
 
 
 
***

 
〔朗読してくれた方々〕

 
yayaさんのプロフィール

yayaさんの朗読

 
rikuchiさんのプロフィール

rikuchiさんの朗読

 
雨の中でひとりさんのプロフィール
雨の中でひとりさんの朗読
 
 
 
☆ありがとうございます☆
 
 
 
 
 

いいなと思ったら応援しよう!