淡雪の残響
きみに告げた言の葉は
まるで淡雪のよう
きみの中へとふわりと溶け込み
何もなかったかのように姿を消した
━なのに
儚く溶ける淡雪とは違い
言葉は心に留まり続け
決して消えることはない
━あの日
きみが受け取った言の葉は
見えない姿とは裏腹に
何よりも本心を映し出す
━何故(なにゆえ)
そっとしておいてくれないのか
燻ぶり続ける言葉の切れ端は
いつまで経っても白い溝のまま
心に染み込んだ淡雪は
言の葉が残した消せない跡
***
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