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持てます、つかめます

※後半、ひっじょーに口汚くなりますのでご注意&ご容赦w


 
 
今日、仕事中のことです。

長いお付き合いの方はご存知の通りですが、初めての方用に説明しますと、うちの事務所は立地はともかく、ひっじょーに古くて汚ない雑居ビルでして。

ボスの部屋は最上階、私たちの事務所はその真下、という配置なのですが、エレベーターはありますが、階段は外付けです。エレベーターを待ってるより早いので、雨や強風の日、また荷物を持ってる時以外は、私は基本階段で行き来します。

午後、ボスのコーヒーを淹れるために上がろうとした時です。

階段を昇ろうとしたところの隅に、何か小さい黒い塊がありました。仕事中の私はコンタクトを外してメガネなのですが、メガネをかけてもかなりの近眼ですw

その黒い塊が、

(まさか、G!?)

 
……と、まあ、例の黒光りする小僧に見えたワケなんですがw何か違う感じなので近寄りますと。

カブトムシ!!

結構、立派!

「タイムボカンじゃーーーん!!!」

そう思った私のひとり言がわかる方は、同年代からそれ以降とお見受け致しますwww

カブトムシはそこらにいるもの、という認識の世代ではありますが、ペットのように売り買いされるようになって久しく、さすがに生で見たのは何年ぶりかわからないくらい前です。思わず、おねぃさま課長や経理K氏に報告(笑)

おねぃさまは昆虫なんか特に興味はないでしょうが、それでも珍しいと思ったのかも知れないです。

「生きてるの!?」

「ええ、たぶん」

「うわー久しぶりだなー」

60代後半のおねぃさま課長、50代後半の経理K氏、40代後半の私……廊下の片隅にしゃがみ込み、カブトムシを眺めて盛り上がる異様な光景😇

ああ、夏の思ひ出(笑)
(ここで脳内BGMに『少年時代』スタートw)

こうなりゃ、とりあえずボスにも、と思ったのがまずかったワケなんです🙃

喜んで見に来ましたよ、ええ。

ところが、見るだけにしときゃいいものを、あのオヤジ捕まえやがった😇💢(ここら辺りから危険ですw)

「社長、捕まえてどうするんですか!」

「いいからいいから……こうやって桶に入れてな……砂糖水を……砂糖ないか、砂糖」

(何が「いいからいいから」だバッキャロー!!!
カブトムシはツルツルのとこじゃ動けねぇし、直接そこに砂糖水入れても飲めねぇわ!💢)

 
……というような意味のことを、かなり丁寧に申し上げましたンでございますがね。おわかり戴けなかったようでございまして。

「家の近くなら木もたくさんあるし、連れて帰って放してやろうかと思ってな」

……とか言いやがりまして💢

(いやいやいやいや、元のとこに置いとけば、そのうち飛んで行くでしょ、神宮の森にでも新宿御苑にでも)

……と思ったんでございますが。まあ、そこまで言うなら(カブトムシには可哀想だけど)好きにするがいい、とか思ったんでございますよ。

で・す・が。

仕事も片してボス帰宅時のことです。

私たちのいる事務所に降りて来たのですが、お察しの通り、

桶、持ってねぇ💢

 
私のマスク越しの鋭い視線を感じたのか、

「ゆーりんくん。あのカブトムシどうしようか」

こう言われた時の、わたくしの心情を敢えて無理やり言葉にすると以下のようであった、と思われます。

ちがーだろー!
おめー! ちがーだろー!
アタシはそのままにしとけって言ったのに引っ捕まえてツルツルのところじゃ身動き出来なくてダメですよ言うてるのに無造作に桶に入れた挙句、連れて帰って木の多いところに放してやる言うから見逃して何も言わなかったのに今さら無責任に「どうしよう」とかふざけんじゃねぇ!!もっと早く言えば元の場所に戻すなり神宮でも何でも木の多いとこまで放してやりに行くなり出来たのに今からじゃそこまで行けねーだろが、こンのクッソオヤジ責任取れや!!!

 
……とまあ、こんなようなことが0.4秒で駆け抜けた感じでございましょうか。

わたくしは、口元はマスクで隠れていたのでいいとして、コメカミに浮かんだ血管を激しい癖毛でそっと隠しました。

「まあ、涼しいとこに置いて来たから大丈夫と思うけどな」

フォローになってねぇ!!
ちがーだろー!
だったら元いた場所に戻してやれや、こンのボケがぁ!!!

 
……という気持ちをコメカミからリンパに流し、

「……でしたら、近くの木にでも放してやります。端から放っておいたなら兎も角、今さらそんな無責任なこと出来ませんから

……言ってやった😑💢

「どこかに放すって……ゆーりんくん、カブトムシ持てるのか?」

「問題ございません(即答)」

「うちの孫たちはカナブンでもギャーギャー言うけどなぁ。じゃあ、頼むな」

Gはムリでも、他の虫は敢えて持ちたいとは思わないけど蝉も蜘蛛も蜻蛉も米虫もミミズまで大丈夫だよ、都会の田舎で生まれ育って越後で夏を過ごしてた中年女をお宅のカマトトの孫たちと同じに考えてナメんなよ凸(▼皿▼)ナメンナヨ!

……というセリフも飲み込んで、クッソ暑い中、出来るだけ人通りの少ない裏通りの滑りにくそうなゴツゴツした大きな木に放して来ました。あとは、彼の運次第ですわ。

ホント、こんなことがあっても、二度とボスには教えん! と固く誓った夏の思い出でございました。

心情を表すためとは言えお見苦しい言葉遣い、失礼致しましたm(_ _)m
 
 
 
 

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