女子(おなご)の化粧(けわい)


本来はちゃんと、ナチュラルかつ肌が映えるように化粧すべき類の会社に勤めているのですが。事務所の環境がゆる~いため、そして、元来化粧への興味がペラッペラの紙切れより薄いため、どっからどう見てもテケトー感満載の顔面。特に冬場は寒さ対策のために常にマスクマンという状況下、私の化粧に対する手抜きに歯止めがないです。

しかしながら...ですよ。
そんな私でも、思わず『目が釘付け』になるようなお化粧の方はいらっしゃいます。ええ、良きにつけ悪きにつけ。ついでに言うなら、女性につけ男性につけ。


午前中の雨もやみ、春の麗らかな気候が戻ったお昼時。私は事務所からお昼を買いに出ました。
某・有名フライドチキンのお店の前を通り過ぎようとした私。何かが目の端に映って目をやると、ショートヘアの若い女の子が立っています。
何故、その子に目を引かれたのか...私の頭の中は「???」状態だったのですが、次の瞬間、私の口から小さく洩れた言葉は「オゥ...」。発音自体は完全に日本語ですが、よく外国人の方が洩らすアレです。

何でかって。

最初にその子の顔を見た瞬間は、「目の下のクマがひどいな~」と思ったんです。でも、その1秒後に気づいたのは、その『クマ』がえらくキレイなピンク色だってことでした。

思わず通り過ぎながら横目でガン見(彼女が私の視線に気づいていたら怯えるレベルですが、先にも述べたようにマスクマンの私の表情には誰も気づくまい)。

そう。彼女は目の下に、楕円状にチークをのせていたのです。「オゥ。。。」と衝撃を受けるほど斬新でした(私にとっては)。色がピンクでさえなければ、海外の軍人の方が顔にペインティングみたいのしてる映画ありますよね。アレかと思うくらいでした。

何年も前に初めて、忍者ハットリくんの弟・シンちゃんのほっぺのように、頬骨の上にまん丸くチークをのせている女の子を見た時も「チークってこう使うんだ!」とビックリした記憶があるのですが。

バカのひとつ覚えのように、「チークは頬骨から斜め上にかけて楕円を描くようにのせる」という感覚しかなかった私には斬新過ぎました。いや、だからと言って、私は『頬骨の上にまん丸』にしろ『目の下に楕円』にしろ、これと同じようにのせる勇気はありませんけど。


前に『日本人のメイクは守り(隠す)メイク。欧米人のメイクは攻め(強調)のメイクなんです』と同僚に言われたことがありましたが、今は日本人のメイクもずいぶん変わって来ましたよね。

それ自体は好き嫌いや個性の問題ですし、どちらでもいい、と思うのです。思うのですが。

私の個人的な意見を言わせて戴くと、やっぱり化粧も洋服と同じで『合う・合わない』ってありますよね。私が日本人の女の子のメイクで、一番違和感を感じることが多いのが目元。これ、もしも欧米の人が同じようにしても、強烈にはなるでしょうけど違和感はそれほど感じないんですよ。

何故って、元々の彫りの深さとか骨格自体が違うから、だと思います。もちろん個人差はありありです。でも、『目元』だけがスゴい盛り盛りに見えるんですよね、日本人の多くは。しかも睫毛とか色は濃いけど少ないから、マスカラでまとめてしまうとすごーーーく少なく見えるし、かと言ってツケ睫毛を付けすぎると。。。

アイラインもね。つけ過ぎだと思いますよ。目を大きく見せるには逆効果になってしまっている子の多いこと。周りの線を太くし過ぎると真ん中が小さく見えてしまいます。


偉そうに言ってますが、「じゃあお前はどんな化粧してんのよ?」と思われた方もいらっしゃるでしょうか。

ハッキリ書いときますね。


「はい、なんもしてません」


コンタクトをしているので触りたくないのもあるのですが、目元はまっっったくのノーメイクです。前は会議やら食事会の時やらだけアイシャドウくらいつけることもありましたが、今はそれもほとんどしません。


・アイライン持ってません

・マスカラ持ってません

・ビューラーすら持ってません

・眉毛は太さはバッチリだけど長さが足りないので、アイブロウで少しだけ足します


前にアイシャドウをガッツリつけて、実母に「悪魔みたい」と言われた寂しい過去。。。まあ、この歳でコレってどうなのよ?と思わなくはないですが、腕が悪いのにヘタなメイクをして残念さに拍車がかかるよりはいいかな、と。

女の子たち、みんなアレだけのメイクが出来るのだから、もう少し自分らしいメイクも出来るんじゃないかなぁ~と、老婆心からの余計なお世話でした。


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