『玉と石の神話52』
誰も言葉を発する事はなかった。
「災禍が間近に迫っている今、我らは自らが無事で在ろうなどと思うてはおりませぬ」
トパーズの言葉に、王は穏やかな目を向けた。
「ただ、知っておきたいのです」
目を瞑り、王は頷いた。
「相わかった。金剛…皆をここに集めてくれぬか」
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