『玉と石の神話53』
城の者を集め、王が見渡した。
「今から私が話す事は、誰にとっても良くない事だ。だが、避け得ぬ事態であると、腹を決めて欲しい」
返答代わりに金剛が跪くと、皆が一斉に倣った。
奥の幕内に微かな気配を感じた琥珀は、その様子から、聞いているのが王妃であると気づいた。
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